握りしめた手
君の手に初めて触れた瞬間、
僕は ―冷たいな― と感じた。
その冷たさを和らげてあげるのが、
その冷たさを他にはない温もりにするのが、
その冷たさを笑顔に変えるのが僕の仕事と思った。
君に言われた、
「どうせ、あなたも最後は見捨てるんでしょ?」
その一言が、いつも頭から離れない。 忘れられない。
君の今まで生きてきた過去。
君が今まで体験してきた想い。
君にとって ―世界は辛いもの― だということ。
俺は、その全てを拭い去ってやりたいと思った。
だけど、そんな簡単にできるなんて思っちゃいない。
俺がちっぽけな人間だということは重々承知している。
だけど、君の心を癒せるのは僕だけしかいない。
そう感じてしまったんだから、僕は最後まで見捨てない。
僕は、君の辛い過去も明るい未来も一緒に背負うよ。
君が、一人で抱える必要はないんだよ。 僕にも頂戴よ。
その代わり、僕が辛い時は一緒に泣いて?
その代わり、僕が嬉しい時は一緒に笑って?
いつも僕らは一緒にいようよ。 一緒の気持ちになろうよ。
きっと、僕らにはできるから。 いや、絶対にするから。
だから、僕の隣に居てください。 ずっとずっと、居てください。
何事も共に。。。 永久に共に。。。