1話 魔王様
ある魔法世界アトラスこの世界には魔物が存在する
それらを統べる者のことは皆魔王という
これはそんな魔の王様の気まぐれから物語が始まる
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「はぁ~、暇すぎるよ~ルシファー反乱とか起きないの~」
かなり物騒なことを言うこの男の名はキリア=サタン
みんなには親しみを込めて『魔王』なんて呼ばれている存在であるが
れっきとした人間であり、黒髪黒目のなかなかかっこいい男である
「そんなことを言っても魔王様反乱なんて起きるわけないじゃないですか
魔王様が[政治なんてやってられるか皆の者自由に生きろ!あっでも人間とかは襲うなよ]なんて言うから
みんな自由に動き出してベルゼブブやレヴィアタンなんかも
どこに行ったかわかりませんよ」
今やれやれといった感じに問いに答えた金髪の男はルシファー
現在魔王城に残る唯一の悪魔である
「じゃあじゃあ、ルシファーなんか敵とかいないの?」
「今は特にいませんね、強いて言うなら前々代の魔王様が封じた
邪神が蘇ろうとしているくらいですかね」
ルシファーは平然と大事なことを言った
「ちょっと!そんな平然としていいの邪神だよ邪神!
前々代の魔王が封印しかできなかったんでしょ
そんなの人間に迷惑かかるんじゃないの早く倒さないと!」
嬉々とした感じにルシファーに迫ってくる魔王を見て
ルシファーは
「人間だからって今は魔王だろお前」
なんて思っているが決して口に出さなかった
「いや口に出てるからね!」
「おっと、それは失礼しました」
ルシファーは適当に誤りそのことを流した
「邪神を倒したいなら復活するまで待ってなさい」
「でもでも、まだまだ時間があるんでしょ~
そんなに待てないよ~」
キリアはが駄々をこねているのに対し
ルシファーはだんだんイライラし始めていた
「そんなにだだをこねないでください
・・・・・・・・・面倒です」
「ルシファーちょっと本音漏れてるよ~」
「わかってるんならやめてください
・・・・・・・うざいです」
「ひどくなってる!!」
ルシファーもかなりイライラが溜まってきたようだ
「まぁ、ルシファーの俺に対する悪口は置いておいて
人間だけじゃ邪神に勝てないよね、ね、ね!」
キリアは何かを求めるようにしつこくルシファーに迫ってくる
「はぁ~面倒な魔王様だ先代はもっと落ち着いてたのに
しょうがない、いいでしょう!これからしばらく
魔王城のことは私に任せてください
私色に染め・・・いやしっかりと管理してあげましょう」
「ちょっと聞き捨てならないことを聞いたような気がしたが
いいや!で、で何してくれるの」
「魔王様にはこれからこの魔の森から人間たちの町に行って
邪神でもなんでも好きにしなさい以上です。では、お達者で、転移」
ルシファーは適当に説明したあとに
反論を許さないままに魔王を転移させた
「ちょっと!待たなくていいやではラジャッ!」
と思ったが魔王は自分のタイミングでその場から転移していった
「私の転移を無効化しますか
やっぱり、強さだけは今までの魔王様たちとは桁違いですね」