表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
16/26

終章 第一話

 目が覚めたら、俺──輝島 英雄は、自分の部屋のベッドで寝ていた。


「──?」


 自らがよく知る部屋の筈なのに、何故か違和感を覚える。まるで、今までずっと違う場所で過ごしていて、久々にこの部屋に帰って来たような──、


「──────っっっ!?」


 そこまで考えた所で、唐突に思い出した。そうだ。俺は、異世界に召喚されて、半年間魔族と戦い続けて来た。そして、暗黒騎士と戦っている途中で神様が現れて、それで一気に魔王を倒して、最後には神様に頼んで元の世界に戻して貰って──、


「っと! そう言えば、今日の日付はいつになっているんだ?」


 俺は急に日付が気になって、枕元にあった携帯の電源を入れる。もし、本当に異世界で冒険をしていたら、こちらでも半年程時間が経っている筈──。

 そう思って携帯の画面を見てみる……が、その日付は俺が異世界に召喚された日から一日後のものだった。


「あ、あれ?」


 俺は思わず間の抜けた声を出してしまう。

 何で、一日しか経っていないんだ……? と思っていると、いきなり部屋の扉が開かれた。

 俺は、異世界にいた時の癖で、思わず腰に手を持っていく……が、そこには向こうでの相棒だったエクスカリバーも、魔王を倒したハーモニクスもない。そのことに寂しさを感じつつも、開いた扉の方に目を向ける。


「起っきろー、ヒデ兄! ……って、起きてるじゃん」


 そこには、俺の妹である(ひかり)が立っていた。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ