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87「最終決戦・盛り上がった奴が勝者だ!」


 ついにJ-ROCKフェス、最終日。


 午後1時から始まった会場の熱気は、初日とは比べものにならなかった。


 8万人——いや、立ち見を含めればそれ以上の観客が、新国立競技場を埋め尽くしている。


 今日は、勝ち残った6組による決勝戦。


 この中から、今年の王者が決まる。


 二日目の一位はやはりLUNATIC EDGEだった。


 得票数は3.8万票とダントツだったようだ。


 しかし、FAKE-3の得票数は4.2万。


 これによって最終日のトリをつとめるのは、FAKE-3という番狂わせが起こっている。


 ただし、決勝ステージは一日目、二日目とは様相が異なる。


 このフェスはゆるいV形状に開いたステージの真ん中付近を使っている。


 しかし最終日はその全体を使う。


 左右に並ぶように二つのステージが共存し、対バン形式でまず2曲ずつを交互に演奏する。

 さらに1曲づつ交互に演奏、つまり合計3曲で勝負することになる。

 だから私たちはこの日のために、もう一曲、蒼雷のFAKE-3バージョンを用意している。

 それをラストに持ってくるつもりだ。


 全ステージ終了後、総合投票で「キングフェス」が決定。


 キングフェスにはアンコール演奏の栄誉が与えられる。


 1st KING JOKER vs IRON DUST

 2nd HANGOUT vs VELVET CAGE

 3rd FAKE-3 vs LUNATIC EDGE


 ——そして、私たちの相手は。


 言うまでもない。


 LUNATIC EDGE。


 二日目を圧倒的な得票で制した、完璧なる王者。


「……震えが止まないなあ」


 セイラが、自身の腕を抱いた。


 武者震いなのか、熱のせいなのかわからないが、額には脂汗が滲んでいる。

 既に1stステージが終了した。

 解熱剤をどのタイミングで使ったのか。


 4時間とはいっていたけど、実際に効果がどれくらい持つかはわからない。

 だから、なるべく体力を使わせたくなかった。


「セイラ、なるべく座ってじっとしてて」


「ああ、そうする」


 セイラが、素直に座った。


 いつもなら「平気だ」と強がるところだ。


 それほど——余裕がないんだ。


 私は、ポケットの中のペンニードルを確かめた。


 冷たい感触。


 これが——最後の切り札。


 でも、こんなもの使いたくはない。



 最終日の演奏は少し変わっている。

 一日目と大きく違うのは、相手の曲や演出に対してどう受けるか、返すかが重要だということ。

 なぜなら曲の転換のたびに、MCでのバトルがあるからだ。

 ここでどう対応するかで、かなり盛り上がり方が変わる。

 1st,2ndのステージを見ていても結構MCが効いていると感じた。


 ある意味で、ラップMCバトルのフリースタイルに似ていると感じた。


 つまりこの決勝戦は、純粋に上手く演奏すれば良いというものじゃない。


 短い転換の間で観客にどれだけインパクトを与えるか、心を掴むか、スタジアムフェスならではの技術が求められる。


 そして、2ndステージの演奏が間も無く終わろうとしていた。



「さあ、出番だ」



 セイラの声が、緊張で張り詰めた。

 私たちは3rdの特設ブースに移動した。


「……何回見てもすごい数やね」


 シオンが、客席を見渡して呟いた。


 初日の「様子見」の空気は、もうない。


 会場全体が、飢えた獣のように興奮している。


 横長のすり鉢状の観覧席には、各バンドのファンが入り乱れている。


 目の前のアリーナの半数近くを埋め尽くす青白い光の集団は、LUNATIC EDGEのファンだろう。


 ——そして三色の光。


 ピンク、赤、青が整然と並ぶ一団がそれと同じくらいの数で中央アリーナを埋め尽くしていた。


 「三日目に会おう」


 あの夜の約束。


 1日目のチケットを諦めて、私たちが勝ち上がると信じてくれた私たちのリスナーファンだ。



 ——待たせたな。

 ——決勝まできたぞ、ブタども。



 会場の照明が落ちる。


 重低音が、地響きのように鳴り響く。


 モニターに表示された名前。


 3rd ステージ


 『LUNATIC EDGE』 vs 『FAKE-3』


 ここからが決勝戦、最終ステージ。


 大歓声が上がる。


 会場の空気が、一瞬で変わった。

 この場にいる誰もが、この2組からキングフェスが誕生することを確信している。


 鋭利な刃物のような、張り詰めた殺気。


 隣のステージに、四人の影が現れた。


 ドラムのSHO。


 ベースのSENA。


 ギターのJIN。


 そして——ボーカルのレイ。


 彼らが定位置につく。


 レイが、マイクスタンドの前に立った。


 客席を見渡すその目は——氷のように冷たい。


 MCはない。

 煽りもない。


 ただ——JINがギターを振り下ろした。



 ジャァァァァァン!!!!



 一音目。


 たった一音で、8万人が息を呑んだ。


 音が——完璧すぎる。


 寸分の狂いもないチューニング。


 PA(音響)の調整すら超越したような、クリアで、かつ暴力的な音圧。


 SHOのドラムが走り出す。


 力強いマシンガンのようなビート。


 SENAのベースが唸る。


 空間を埋め尽くす重低音。


 そして——レイが歌い出した。


 ——声が、会場を支配した。


「……っ」


 私は、無意識に後ずさっていた。


 うまい。


 そんな言葉じゃ足りない。


 これはCD音源?いや、それ以上だ。


 ライブ特有の荒さや揺らぎやノイズが一切ない。


 それでいて、ライブならではの迫力だけがまるで、強力に増幅されている感じ。


 もはや人間業じゃない。


 「完璧」という概念が、服を着て歩いているようだ。


 観客が、熱狂するのを忘れて、立ち尽くしている。


 あまりの凄みに、声を上げる余裕すらないのだ。


 これが——LUNATIC EDGE。


 これが——レイが言う「本物」の実力。


「……さすがやな」


 シオンが、呻くように言った。


「前より……さらに進化してる」


「感情を捨てた……って言ってたな」


 セイラが、モニターを見つめながら言った。


「伊達じゃないな。余計なノイズを極限まで削ぎ落として……純粋な『音』の結晶になってる」


「でも——」


 セイラが、眉をひそめた。


「……冷たいな。アタシらとは真逆だ」


 私も、同じことを感じていた。


 凄い。圧倒的だ。美しい。


 でも——寒い。


 聴いていると、心の奥底が冷えていくような感覚。


 感動というより、畏怖。


 熱狂というより、服従。


 彼らは今、観客と「対話」していない。


 一方的に、完璧な音を叩きつけて、屈服させている。


 ——これが、レイの出した答えなのか。


 速い。重い。鋭い。


 JINのギターソロが、人間には不可能な速度で駆け抜ける。


 レイのシャウトが、ガラスを割るような高音で響く。


 ——完璧な絶望。


 これを見せつけられた後に、誰がステージに立てるというのか。


 どんな音を鳴らしても、この「完璧」の前では霞んでしまう。


 たしかに、技術では勝てる気がしない。


 隣を見ると——

 セイラが、俯いて床を見ていた。


「一日目のCRIMSON GATEの勢いをアタシらが乗りこなしたのを見て、逆の手を打ってきたんだろうな」


「そっか、極限まで会場を冷まして、純粋な音の勝負にもってこうってわけか……」


 私の言葉に、セイラの表情が曇る。


「それだけじゃない。一日目のアタシらは出来すぎだった。最高に舞台を盛り上げたジェイクからのバトン、それを乗りこなしたステージ、そしてあのハイタッチ」


「そうだね、まるで物語みたいだったよね。今でも夢みたいに思えるもの」


「今、FAKE-3への期待値が上がりすぎてる。同時に一日目以上に盛り上がるのかって不安も渦巻いてる」


「そうか、決勝にジェイクはいない。もう奇跡は起こさせないってことか……」


「ああ、でもそれは、あいつらが本気で挑んできてるって意味でもある」



 セイラの呼吸が、少し荒くなっている。


 LUNATIC EDGEの音圧に、体力を削られているんだ。


 ——だめだ。このままだと冷たいこの空気に飲まれる。


 ステージに出る前に負ける。


 その時——


 私の手が、誰かに掴まれた。


 シオンだった。


 シオンの手も、震えていた。


 でも——その目は、ステージ上のレイを睨みつけていた。


「……かわいそうや」


 シオンが、ぽつりと呟いた。


「え?」


「あんな音……苦しいだけや」


 シオンが、私を見た。


「YUICA。うちは、あんな音出したくない」


「……」


「完璧で、誰も寄せ付けなくて、一人で完結してる音なんて——」


「こんなの、音の暴力やんか」


 シオンの手から、力が伝わってくる。


「うちは——誰かに届く音を出したい」


「セイラと一緒に。YUICAと一緒に」


「失敗しても、泥臭くても——温かい音を伝えたい」


 私は——ハッとした。


 そうだ。


 私たちは「完璧」を目指しているわけじゃない。


 私たちは——「FAKE-3」だ。


 偽物だからこそ、届けられるものがある。

 傷だらけだからこそ、響くものがある。


 それこそが——私たちの武器だ。


「……そうだね」


 私は、シオンの手を握り返した。


「あいつらに、教えてやろう」


「音楽は——勝ち負けだけじゃないってこと」



 ◇



 彼らの二曲が終わる。


 拍手と歓声が上がるが、それはどこか安堵を含んでいた。


 張り詰めた緊張から解放されたような。


 レイが、マイクを握った。


 ここにきて初めてのMC。


「……茶番は終わりだ」


 冷たい声が、8万人に届く。


「偽物がどれだけ喚こうが、関係ない」


 レイの視線が——カメラを通して、私たちを射抜いた。


「これが『現実』だ」


 会場が、ざわめく。


 明らかに、FAKE-3への当てつけだ。


「音楽に、物語なんかいらない」


「絆とか、救いとか、奇跡とか。そんな甘い幻想もいらない」


「必要なのは——圧倒的な『音』だけだ」


「さあやってみろよ、YUICA」


 ——私を名指しした?殴られたことを根に持ってんのか。

 あいかわらず、ムカつくガキだ。



 MCが叫ぶ。


「Thank you, LUNATIC EDGE!!!」


「さあ——いよいよ次は」


「初出場で、このフェス史上最高得票となった奇跡のバンド!」


 会場の空気が、変わる。


「FAKE-3だ!」


 LUNATIC EDGEが残した「冷たい緊張感」が、まだ漂っている。


 この空気を——変えられるか。


 セイラが、ゆっくりと立ち上がった。


「……行くぞ」


 その顔色は、悪い。足取りも、重い。


 でも——その目だけは、死んでいなかった。


「アタシらの——革命の仕上げだ」


 私は、セイラを支えるように並んだ。


 スタンバイ。


 隣のステージの照明が落ちる直前、私とレイの目が合った。


 レイは、汗ひとつかいていなかった。


 冷たい目で、こちらを見ていた。


「……無駄だ」


 レイが、そう囁いたように見えた。


「この空気の後じゃ——お前らの『熱』なんて届かない」


 そう言っているように聞こえた。


 シオンが——レイを真っ直ぐ見返した。


「……聴かせてみせる」


 はっきりとした声だった。


「あんたが捨てたもん——うちが拾って、届けてみせる」


 レイの眉が、ピクリと動いた。


「……やってみろよ」


 ステージの照明が落ちて、レイの姿が消える。



 ◇



 背後の照明が輝く。


 私たち三人のシルエットが浮かび上がる。


 8万人の視線が、その影の中に注がれる。


 その瞬間——


 アリーナ席から、絶叫が上がった。


 三色の光が、激しく揺れている。


 ピンク。赤。青。


 彼らが信じるのは、36歳の陰キャと、死にかけのカリスマと、トラウマを抱えた天才ギタリスト。


 三人の偽物が——「完璧」な本物に挑んで勝利する『物語』。


 これが——最後の戦い。


「YUICA、最初のMCぶちかませるか?」


 セイラの声に私は、マイクを握りしめた。


「——まかせろ」



 会場全体にLUNATIC EDGEが作った「冷たい空気」が、まだ残っている。


 不安にも近い雰囲気の中へ、私は一歩踏み出す。

 

 8万人の視線が私の影に集まる。


 静寂。


 目の前で三色の光が、滲んで揺れている。

 その光の下に、配信でしか会ったことのない、ひとりひとりが居る。


 私の第一声。


 

「やっと会えたな!おまえら!」



「YUICAーーーー!!」

「艦長ーーーー!!」

「シオーーーーン!」

「お嬢!」

「艦長!」

「うわぁぁーーーん」

「あああああああああ」



 応援というより、喜びというより、嗚咽のような叫び声が聞こえる。


 そうか、彼らにとって、画面の向こうにしかいなかった推しが——今、確実にそこにいるんだ。


 「中の人などいない」という不文律。


 でもみんな、アバターの向こうに人間がいることは知っている。

 でも、それを「実感」することは——本来、許されなかった。


 それが今——


 シルエットという形で、「実在」することが証明されているんだ。


 顔は見えない。


 でも——「今そこに居る」。


 その実感だけで、涙が止まらない人たちがいる。


 たったそれだけのことが、Vtuberファンにとっては奇跡なんだ。


「会えた、お嬢に……」

「信じて良かった……」

「推しがいる、本当にいる」

「幻じゃない、幻想じゃない」

「同じ空気を吸ってる」

「同じ場所に生きてる」



 ——ああ、あいつら、泣いてる。


 それが——伝わってきた。


 私だって——泣きそうだよ。


 心臓の音が、うるさいくらいに響く。



「——なあみんな!さっき、すげえもん見せられたな」

 


 私の声が、会場に響いた。


「完璧だったよ。文句のつけようがない音だ」


「正直、技術じゃ勝てねえよ」


 観客が、息を呑む。


 自分たちの弱さを認めるMC。


 普通なら、士気が下がる。


 でも——私には、続きがある。


「——でもさ」


 声のトーンを、変えた。


「完璧な音って、なんのためにあるんだ?」

「誰に届けたいんだ?」


 会場が、静まる。


「『物語なんかいらない』?『絆も救いも幻想だ』?」


 私は、一呼吸置いた。


 そして——叫んだ。



「——ちがうだろ」



 その言葉が、8万人を貫いた。


「私たちがここに立ってるのは、物語があったからだ」


「傷ついて、失敗して、それでも誰かが見つけてくれたからだ」


「それを『無駄』だって?『幻想』だって?」


 声が、熱を帯びていく。


「なあ、8万人——」


「お前らの中に、何かを作ってる奴、いるか?」


「歌でも、絵でも、文章でも、なんでもいい」


「誰にも見てもらえなくて、こんなのやってて意味あんのかって思ったこと……あるだろ?」


 沈黙。


 でも——空気が、変わり始めていた。


「——あるよ私も」


「ずっと、そうだったから」


 この言葉が、誰かの胸に刺さって欲しい。


 三色の光だけじゃない。


 ここにいる8万人の中の、誰かに届いて欲しい。


 自分という存在を、誰にも見てもらえなくて、諦めかけた誰かに。


「でも——」


 私は、客席を見渡した。


「届いたんだよ」


「こんな私を、見つけてくれた奴がいた。信じてくれる奴らがいた」


「それが——全部の始まりだった」


 声が、震えそうになる。


 でも——堪えた。


「物語は無駄じゃない」


「絆は幻想じゃない」


「——今ここにいる私たちが、その証明だ!」


 歓声が、増幅している。


 冷たかった空気が、溶け始めている。


 私は——叫んだ。



「不完全でもいい!続けようぜ、自分たちの物語を」

「誰かに届く、その瞬間のために!」


「完璧なんて、ぶちこわしてやろうぜ!」


 

 歓声がさらに上がる。


 でも——まだ足りない。


 LUNATIC EDGEが作った「冷たい空気」は、まだ完全には溶けていない。


 青白い光の集団は、まだ腕を組んで様子を見ている。


 ——ここからだ、これはフェスだ。


 ——言葉だけじゃ、届かない奴らがいる。


 ——なら、音で巻き込んでやる。



「温度上げようぜ!」


 私は、拳を突き上げた。


「YO! YO! YO!」


 三色の光が応える。


『YO! YO! YO!』


 私は、足でステージを踏み鳴らしながらクラップする。


 ドン、ドン、パン——

 ドン、ドン、パン——


『ほら、足も手も使おうぜ!』


 三色の光が応える。


 ドン、ドン、パン——

 ドン、ドン、パン——


 足踏みが、スタジアムに響き始める。


 すると——青白い光の集団からも、足踏みが混じり始めた。


 そう音楽好きな体が、勝手に反応してしまうのだ。


 ドン、ドン、パン——

 ドン、ドン、パン——

 ドン、ドン、パン——

 

 8万人の足踏とクラップが、地鳴りになっていく。


 シオンが、ギターを構えた。

 そのリズムに、合わせてギターが乗る。


 ジャッ、ジャッ、ジャッン——


 私が叫ぶ。


「Come on——!」


 会場が応える。


『Yeahhhhhhhhh——!』


 ギターと声と足踏みとクラップが、一体になっていく。


 ここでセイラが、マイクを握った。

 

「8万人!Yahoooooo————!」


 今度は会場全体が応える。

 

『Yahoooooo————!』


 セイラが笑った。


「いいね!Hey-Oh————!」


 再びは会場全体が応える。


『Hey-Oh————!』


 明らかに青白い光の中からも、声が漏れ始めている。

 

「Hey-Hey-Hey,Oh————!」


 三人の掛け声が重なり、絡み合い、8万人を巻き込んでいく。


『Hey-Hey-Hey,Oh————!』


 ドン、ドン、パン——

 ドン、ドン、パン——

 ドン、ドン、パン——

 

 足踏みが地鳴りに、クラップが楽器に。

 掛け声が波になる。

 ギターが風になる。


 スタジアム全体が——ひとつの巨大な楽器になっていく。


 LUNATIC EDGEが作った「冷たい静寂」は——もうどこにもない。


 8万人が——FAKE-3の「共犯者」になっていた。


 私は叫んだ。


「上がってきた!」


「そうだ、冷たい音楽なんて塗り変えろ!」


「おまえらの声で!」


「私たちの音で!」


 8万人の歓声が、応える。


 ここで私は、ジェイク・モリソンの言葉を借りた。

 

「これが、フェスだ!ロックだ!」


「盛り上がったやつが勝者だーーーーーー!」

 

 三人の目が合った。


 セイラが笑ってる。シオンが笑ってる。


 ——いける。


 私は、拳を突き上げた。


「さあ、みんなでいくぞーーーーー!」


「——Revolt.!!」


 シオンのギターが——爆発した。



(つづく)


 次回——「運命を、物語を信じろ」


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