48「フェイクスターの革命」【第二部 最終話】※音楽あり
【MCバトル会場・ステージ】
司会が、マイクを握る。
「それでは——優勝者、YUICAによる——」
「勝者のフリースタイル!」
会場が、歓声に包まれる。
私は——婆のマイクを握りしめ、ステージへと歩く。
中央に立つ。
二千人の観客が、私を見つめている。
配信画面では、12万人が視聴している。
DJが、私に声をかける。
「YUICA、BPMはどれくらいで?」
私は——少し考える。
そして——
婆のマイクを、自分の胸に当てた。
心臓の鼓動が、マイクに響く。
ドクン、ドクン、ドクン。
DJが、目を見開く。
「……なるほど」頷く。
そして——ターンテーブルに向かう。
静寂。
やがて——
心臓の鼓動と同じリズムで、ビートが鳴り始めた。
ゆっくりと、重く、でも——温かい。
私は——目を閉じる。
婆のマイクを、口元に近づける。
そして——歌い始めた。
【YUICA 勝者のフリースタイル】
[イントロ - アカペラ]
——見てますか?
あなたが教えてくれた
革命の、歌を——
(会場が、静まり返る)
[ビートが立ち上がる]
Yo,Yo, ライトの下で笑うたび
どこかで泣いてた偽物スター
でもこの声がまだ響くなら
それが私のリアルなんだ
三十六歳 独女 陰キャ
それが私の名刺だ
夢を諦めたアカウント
拾って始めた配信だ
「お前は偽物」って罵られても
この声がまだ響くなら
それが私のリアル
逃げることが生き延びる術だった
でも今は——逃げない
(転調・静かに、やさしく)
このマイクが今も震えてる
あなたの声が立てと囁く
信じたのはただひとつ
本気ならきっと届く
偽物スターでも光るなら
完璧じゃなくていいんだ
涙の跡がショウメイ——
(ビートが、少し強くなる)
[バース]
あの人がいなくてやっと気づいた
強さは勝つことじゃなくて残すこと
一人で泣いても戦っても
このマイクだけは離さなかった
(コメントも静まり返る)
コメント欄の罵声も今じゃメロディ
「お前は偽物」ありがとう
その言葉がなきゃ
ここまでは来れなかった
ブタどもの声が私の勇気になった
(ブタどもが感涙している)
(観客の目からも、涙が流れ始める)
ねぇ Everybody
もう痛みは 歌になった
もう誰も 泣かなくていい世界
これが私の——革命
(ビートが、一旦静かになる)
ねぇ Everybody
完璧じゃなくていい
泣いてもいい 崩れてもいい
(静寂。会場全体が、息を止めている)
不完全が 美しい——
偽物スターの 私が証明
とまらずに——歌い続ける
これが——私たちの 革命なんだよ
(ビートが、ゆっくりと止まる)
「ここからは あなたの 革命だ——」
——————
最後の言葉が、会場に響き渡る。
静寂。
長い、長い静寂。
そして——
会場が、爆発した。
「うおおおおおおおお!!!」
総立ち。拍手。歓声。悲鳴。涙。
二千人全員が、泣いていた。
配信コメントが、画面を埋め尽くす。
『泣いた』
『最高だった……』
『電車の中で泣いた』
『パチパチ(無言の拍手)』
『婆さん見てるかな』
『これがYUICAの歌声か』
『YUICA、ありがとう』
『フェイクスター、最高の歌』
『こんな綺麗な声だったんか』
『新しい伝説を見た』
私は——婆のマイクを、胸に抱きしめた。
——婆さん。
——これが、あなたが見たかった景色ですか?
涙が、止まらない。
でも——心は笑っている。
司会が、涙を拭いながら、マイクを握る。
「YUICA——ありがとう……」
声が、震えている。
「フェイクスター」
「最高の、フリースタイルでした」
会場が、再び拍手に包まれる。
私は——深く、頭を下げた。
そして——ゆっくりと、ステージを降りる。
こうして私の……YUICAの、MCバトルは——
終わった。
——数日後。
世界が、一気に変わり始めていた。
いや、正確には——
私の周りが、目まぐるしく変わっていた。
【配信ニュース画面】
『Vtuber界の革命児、YUICA』
『36歳、底辺から頂点へ』
『不完全が美しい——新時代のメッセージ』
『YUICA「フェイクスター」
各界アーティストがリミックスを希望』
『著名プロデューサーが次々と名乗り』
『EDM、ロック、ジャズ——様々なバージョンが誕生か?』
【実家のリビング・深夜2時】
通知が、止まらない。
ピロン、ピロン、ピロン。
スマホの画面が、光り続ける。
「フェイクスター」のリミックス依頼。
MV出演のオファー。インタビューの申し込み。
雑誌の取材。
ラジオ出演。
インターネット番組。
目を閉じても、通知音が響く。
私は——スマホを裏返しにして、ベッドに倒れ込んだ。
「……疲れた」
でも——眠れない。
頭の中で、まだビートが鳴っている。
婆のマイクが、枕元に置いてある。
私は——それを見つめた。
「婆さん……どうしたらいい?」
もちろん答えは、返ってこない。
【1週間後・音楽番組収録スタジオ】
照明。カメラ。スタッフ。
全てが、慌ただしく動いている。
「YUICAさん、こちらへ!」
「次、インタビューです!」
「衣装チェック、お願いします!」
声が、飛び交う。
私は——その中心に、立っていた。
いや、立たされていた。
アバターのYUICAは、いつもの不敵な笑顔を浮かべている。
でも——
ブース内の私、田中美咲は——ただ、疲れていた。
【2週間後・NEO AVATAR PROJECT本部】
山之内部長が、スタッフに指示を出している。
「みんな、気合い入れて!」
「NEO AVATAR PROJECTにとって天下分け目の戦いよ!」
「YUICAの軌跡を、完全にコンテンツ化」
「MCバトルの映像、全て使います」
「ドキュメンタリー、MV、インタビュー——」
「全メディアで多方面展開!四面楚歌大作戦よ!」
スタッフが、頷く。
「了解です!」
——部長……それだと、逆に追い込まれてる状況でしょ。
慌ただしく走り回るスタッフを見ながら部長が、笑う。
「これはもう黄巾の乱!——YUICA革命よ、革命!」
それもなんか——
私は、ただ頷くだけだった。
【3週間後・とある音楽メディア編集部】
「今月の表紙、YUICAで決定だ!」
編集長が、宣言する。
会議室のテーブルに、様々な雑誌が並ぶ。
音楽雑誌。
カルチャー誌。
ファッション誌。
ビジネス誌。
どれも——YUICAの顔が、表紙を飾っていた。
「Vtuberの革命児——YUICA」
「36歳が証明した、不完全の美学」
「フェイクスターが照らす、新時代」
見出しが、踊る。
【田中家のリビング・深夜】
私とゆいは——それらの雑誌を、テーブルに並べていた。
どれも、私の顔。
いや、YUICAの顔。
ピンク髪のアバター、YUICA Ver2.0 特有の不敵な笑顔。
これは、MCバトルで舐められないようにと実装していた表情だったのだけど。
もう、YUICAの顔として定着してしまったようだ。
なんだか、私のキャラと乖離してる気がするのだが。
そして私は——スマホを見つめた。
画面には、様々なアーティストがリミックスした「フェイクスター」。
EDMバージョン。
ロックバージョン。
ジャズバージョン。
ピアノバラードバージョン。
どれも、素晴らしかった。
そして——山之内部長が制作したMV。
MCバトルの映像を編集し——
偽物と笑われる始まり。
婆との出会い。
ミスティとの対話。
CODAMAとの戦い。
最後のフリースタイル。
全てが、一つの物語になっていた。
「すごいねこれ……山之内部長、どんだけYUICA好きなのよ」
するとゆいが、隣で呟く。
「お姉ちゃん……大台に乗ったよ!」
再生数を見る。
——1億再生。
フェイクスターのMVが数週間で、1億再生を突破していた。
「うそ……信じられない」
私は、呆然としていた。
ゆいが、隣で心配そうに見ている。
「お姉ちゃん……大丈夫?疲れてない?」
「……うん、まあ大丈夫だよ」
嘘だった。
大丈夫じゃない。
YUICAは名実ともに、メジャーアーティストのひとりになった。
MVや雑誌登場の効果で、チャンネル登録者数も200万人を超えた。
その後も、勢いは続いている。
ついにはVtuberの垣根を超えたとか、デジタルメディアの革命児とか呼ばれるようになった。
でも——実感が、ない。
いや、それどころか——
私は——迷っていた。
【婆の死から1ヶ月後・梅雨明けの墓地】
空が、青い。
夏の空は——どこまでも青く、どこまでも遠い。
雲が、ゆっくりと流れている。
風が、静かに吹いている。
キキョウと線香の香りが——どこからか、漂ってくる。
私は——婆の墓前に、立っていた。
手には、婆のマイク。
もう一方の手には、白いトルコキキョウの花束。
墓石は——新しい。
当然だ、まだ一ヶ月しか経っていないのだから。
刻まれた文字:MC-BAA 本名:婆崎玲子(享年68歳)
そして、その下に——
「革命の炎は、永遠に」
私は——ゆっくりと、膝をついた。
花を、供える線香に、火をつける。
煙が、細く立ち上る。
風に流されて——空へ、消えていく。
まるで、婆の魂のように。
私は——目を閉じた。
「婆さん……」
声が、震える。
「もう一ヶ月……早いですね」
風が、答える代わりに吹く。
「あれから……色々、ありました」
私は、婆のマイクを見つめる。
「フェイクスターが……バズりました」
「1億再生、超えました」
墓石が、静かに佇んでいる。
「色んな人が、リミックスしてくれて……」
「雑誌の表紙も、飾りました」
「ちょっとメジャーに、なっちゃいました」
言葉が、続かない。
でも——言わなければならない。
「でも……婆さん」
涙が、溢れる。
「私……分からないんです」
声が、震える。
「これから、何を歌えばいいのか」
「どこへ、行けばいいのか」
「何のために、誰のために、歌えばいいのか……」
膝をついたまま——
私は、地面に手をついた。
「MCバトルは……楽しかったです」
「でも……人を傷付けるのが怖い、小心者の私には……」
「なんだかあのバトルの世界は、向いてない気がするんです」
涙が、地面に落ちる。
「あなたが、いないと……」
「結局私、何もできない……」
震える声。
「教えてください……婆さん」
「私、これから、どうすればいいですか……」
答えは、返ってこない。
ただ——
風が、吹くだけ。
キキョウの香りが、強くなる。
夏の匂い。その花言葉は「夢」「永遠の愛」。
私は——泣いていた。
一人で。誰もいない墓地で。
ただ——泣いていた。
どれくらい、そうしていただろう。
涙が、枯れかけた頃——
足音が、聞こえた。
砂利を踏む、静かな音。
私は——顔を上げない。
誰かに、この姿を見られたくなかった。
でも——足音は、近づいてくる。
そして——
私の隣で、止まった。
近くに気配を感じる。
誰かが、そこに立っている。
私は——ゆっくりと、顔を上げた。
逆光で——最初は、顔が見えなかった。
でも——
その声を聞いた瞬間、分かった。
「泣いてる場合じゃないでしょ、YUICA」
——セイラ。
鳳凰院セイラが——そこに、立っていた。
「え……セイラ?」
私は、涙を拭う。
みっともない姿を、見られた。
「なんで……ここに……」
「決まってるでしょ」
セイラが——白い花束を、手に持っている。
「婆さんに、挨拶よ」
そう言って——セイラは、墓前に膝をつく。
花を、供える。
線香に、火をつける。
手を合わせて——静かに、目を閉じる。
風が、吹く。
二人の髪が、揺れる。
やがて——セイラが、目を開けた。
「婆さん、YUICAを鍛えてくれて……
ありがとうございました」
セイラの声が、優しい。
「アタシが親友として、彼女を導きます——」
「だから……安心して、眠ってください」
手を合わせたまま——
セイラは、もう一度、目を閉じた。
私は——その横顔を見つめていた。
しばらくして——
セイラが、立ち上がった。
砂利の音。
墓石を見つめたまま——
セイラが、口を開く。
「……アタシね」
「婆さんに、会ったことあるの」
「え……?」
私は、驚いて顔を向ける。
「一度だけ」
セイラが、小さく笑う。
「婆さんが倒れて、あなたが行方知れずになったことがあったでしょ……」
「あ……あの時は……ごめん」
私が頭を下げると、セイラは小さくため息をついて話を続けた。
「どんな人なんだろうって、気になって。ゆいちゃんに聞いて、病院を訪ねたんだ」
再び風が、吹く。
「婆さんはベッドで目を閉じていた……」
「だから顔だけ見て、帰ろうと思ってたんだけど」
「アタシの気配に気がついて——目を開けた」
「すみません。って言って帰ろうとしたら——」
セイラの目が、遠くを見ている。
「『お前、鳳凰院セイラだろ』『YUICAと戦った、親友だろ』って」
私は、息を呑む。
「さすがだよね。すごい聴力……」
セイラが、微笑む。
「そして『安心しな、あの子は勝つよ』って」
「でも——
そのあとは、MCバトルを続けられないだろうって」
「『あの子は、優しすぎる』って言ってた」
「『だから——次のステージへ導いてやってくれ』」
セイラの声が、震える。
「『お前が、支えてやってくれ』って……」
セイラの瞳からも、涙が溢れる。
「アンタの決勝戦のラップを聞いて……その意味が分かった」
セイラが、私を見る。
「婆さんが、何を言いたかったのか」
その目には——
温かい光があった。
「YUICA、あなたは——強いよ」
「誰よりも、強い」
「でも——」
セイラが、私の肩に手を置く。
「一人で、全部抱え込もうとする」
「それが——あなたの弱さだよ」
私は——何も言えなかった。
ただ——涙が、溢れた。
婆が、私が道に悩むことを分かってて、
セイラに、後を託していたことに、感動していた。
「婆……あなた、凄すぎるよ。
なんでそんなにカッコいいんだよ」
私の声が、震える。
そしてゆっくり、立ち上がる。
「私……36年間、ずっと。誰にも、頼れなかった」
涙が、止まらない。
「だから——」
「一人で、やるしかなかった。ひとりで溜め込んでた」
セイラが——私の肩に、自分の頭に寄せた。
「もう、一人じゃないよ」
優しい声。
「アタシがいる」
「ゆいちゃんがいる」
「ブタどもがいる」
「スナック韻で出会った、仲間もいるでしょ」
セイラの手が、私の背中を撫でる。
「婆さんも——ここにいる」
風が、吹く。
キキョウの香りが——私たちを、包み込む。
「だから——」
セイラが、静かに言う。
「泣きたいだけ、泣いていいんだよ」
私は——声を上げて、泣いた。
セイラの肩に顔を埋めて——
子供のように、泣いた。
36年分の孤独。
36年分の痛み。
36年分の涙。
全部——吐き出すように。
セイラは——
何も言わずに——ただ、抱きしめてくれた。
墓地の静寂の中で。
どれくらい、そうしていただろう。
やがて——私の涙が、止まった。
セイラが、静かに言う。
「……落ち着いた?」
「……うん」
私は、顔を上げる。
目が、腫れている。
でも——
心は、少し軽くなっていた。
「ありがとう……セイラ」
「どういたしまして」
セイラが、微笑む。
「さて——」
私の背中をポンポンと叩く。
「そろそろ、本題に入ろうか」
「……本題?」
「そう」
セイラの目が、輝く。
「アンタ、これからどうするか——」
「迷ってるんでしょ」
私は——頷く。
「……うん」
「安心して」
セイラが、笑う。
「アンタの次の目標——」
「もう、用意してあるから」
私は、きょとんとした顔でセイラを見つめた。
「え……何?」
「アタシとロックバンドを組むの」
——え?
私は、目を見開く。
「ロック……バンド……?」
「そう」
セイラが、頷く。
「アタシが天才リードボーカル」
「アンタが天才ラッパー」
「あとは、天才ギタリストが入れば完璧ね——」
セイラの目が、真剣になる。
「で、本格的な音楽フェスに、Vtuberで初めて出場する!そして席巻するんだよ」
私は——息を呑んだ。
「ロックなフェス……って」
「ああ、日本最大のフェス」
セイラが、宣言する。
「J-ROCK フェスティバルを制覇する!」
「……あの、それ、本物のだよね——」
「そう!当たり前でしょうが!」
セイラが、力強く頷く。
——まさか、そこに——J-ROCK フェスに
Vtuberで?出るつもり?!
絶対に叩かれるやつだ。
セイラが、私の両肩を掴む。
「本物たちの前に、アタシたちVtuberが、フェイクスターが、乗り込むんだ」
「そして実力で、認めさせる!」
私は——言葉を失っていた。
セイラは真面目な顔をしている。
「アンタは革命をおこすVtuber——でしょ?」
風が、吹く。
私は——深呼吸した。
そして——婆のマイクを、胸に抱きしめる。
「……分かった」
声が、震える。
「やる」
「次は一緒に——起こそう」
私は、セイラを見る。
「Vtuberたちの革命を」
セイラが、満面の笑みを浮かべた。
私たちは、握手を交わした。
しっかりと。力強く。
「まだ革命は——」
セイラが、真剣な目で言う。
私もそれに、呼吸を合わせる。
「「終わらない!」」
二人が、同時に叫んだ。
風が、強く吹く。
白いキキョウの花びらが——舞い上がる。
その風を感じながら——
私たち静かに、婆にお辞儀し、二人で墓前を後にした。
新しい戦いへ。新しい革命へ。
夏の日差しが——
二人の背中を、照らしていた。
(第二部・完)
次回——第三部、開幕。
ここまで読んでくださった皆さん、本当にありがとうございます。
第二部「MCバトル編」、完結しました。
長い戦いでした。YUICAにとっても、ボクにとっても。
この二章で、ボクがやりたかったこと。
それは—— 三部への説得力を作ることでした。
YUICAが、なぜここまで強くなれたのか。
何に支えられて、誰に導かれて、どんな想いで戦ってきたのか。
それを、読者の皆さんと『共有』したかった。
そのためにYUICAの魂を、田中美咲という36歳の女性の心を、できる限り丁寧に、できる限り誠実に——書きました。
正直、大変でした。
韻を踏んだリリック。
多重視点での描写。
HIPHOPという文化への敬意。
初めての試みばかりで、何度も書き直し、何度も悩みました。
でも——その過程で、ボク自身も成長できた気がします。
作家として。人間として。YUICAと一緒に。
この物語のテーマは——「完璧じゃなくていい」
不完全でも、偽物でも、それでも本気なら——
誰かの心に、届く。
それは、証明できる。そう信じて、書きました。
この作品は、Vtuberの物語です。
そしてMCバトルの物語です。
でも——本当は、すべての表現者への応援歌のつもりで書いていました。
絵を描く人。音楽を作る人。小説を書く人。
一歩踏み出し、何かを表現しようとする、すべての人へ。
「完璧じゃなくていい」「不完全でも、美しい」
そう、伝えたかった。
そして——
YUICAが最後に歌った「フェイクスター」。
この曲を、実際に音楽にしてみました。
つまり、一人でメディアミックス!
フェイクスター -『私たちの革命』/YUICA
https://youtu.be/ND03dfaqr2I
この物語を読んだ後に聴くと——きっと、心に来るものがあると思います。
自分に置き換えると勇気が湧くと思います。
いや、そうであってほしいという願望。
そして——リアルと架空の境界線が、少し曖昧になるかもしれません。
YUICAは、文字の上の架空の存在。
でも、この歌で、音としてそこに存在するからです。
引き続き、応援してくださると嬉しいです。
そして——最後にお願いです。
もし、この物語が少しでも心に残ったなら——
感想を、聞かせてください。
(⭐︎やレビューがあるとなおうれしい)
完璧じゃなくていいです。一言でも、いいんです。
あなたの言葉が——ボクの、YUICAの次の原動力になります。
それでは、第三部で。
YUICAは止まらずに——歌い続けます。




