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プロローグ
「そうはさせない…。」
自分が倒れ込む刹那に呟くと、眼前に広がる景色が果てしない闇へとつづく旅路が開幕することを暗示していた。
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現在に至るまでの事がまるで夢に思える。
これまでの世界の出来事を帳消しにするような事象が連日に起こり得ることは、まるで有り得なかった。
事の始まりは北アメリカのしがない町で、とある異常現象から火蓋が切って落とされた。
交通網の中心である道路の真ん中に亜空間ホールが出現し、我々人間と似通った者達が出てきた。
その者達は周囲に居た住民に手をかざす仕草をし、魔法のような力で消し去ったと報道番組で報道されていた。
そしてそれから約半年、世界各国で亜空間ホールが出現し、同じく現れた者達が住民たちを消し去った。
やがて、原生人類は対抗する為、戦争に突入した。
そして我らの世界に現れたその者達はこう呼ばれた…
「ヒューメイジ」と…。