最後に
この物語は、友情と恋のはざまで揺れ動く高校生たちの姿を通して、「本音で向き合うこと」の大切さを描きたいと思い、書かせていただきました。誰かを想う気持ちや、自分の心に芽生える新しい感情に戸惑いながらも、その感情を否定せず、相手と正直に向き合う――言うは易く行うは難し、ではありますが、それこそが人と人との結びつきを強く、そして深くしてくれるのだと信じています。
また、作品の中で登場人物が折に触れて交わす“約束”や、文化祭や部活動といった高校ならではの舞台は、多くの方が通り抜けてきた日々の記憶を呼び起こしてくれるかもしれません。甘酸っぱさや切なさ、そして何より「今だからこそ言えること」の尊さは、大人になってからもずっと心に残り続けるのではないでしょうか。
この物語が、読んでくださった皆様の中にある“大切な人との思い出”や“これからの一歩を踏み出す勇気”を、ほんの少しでも後押しできれば幸いです。そして最後に、ここまで物語を見守っていただき、本当にありがとうございました。皆さんそれぞれの「本音と本音が交差する場所」が、いつか優しい光に包まれるよう、心から願っています。




