表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
親友と好きな人の間で  作者: Ray
裂ける青空
19/31

第19話

夜、自宅の部屋で私は机に向かっていた。しかし、ペンは一行も進まない。「二つの月」の物語は、主人公と同じように私自身も迷宮に迷い込んでいるようだった。


窓から見える満月に問いかける。「どちらの月を選べばいいの?」


しかし月は黙したまま、ただ冷たい光を投げかけるだけだった。


階下から両親の気まずい沈黙が伝わってくる。夕食時の無言の食卓。言葉にしない感情が積み重なって作る壁。それは私が最も恐れていた関係の形だった。


結花との友情。亮太くんへの気持ち。どちらも大切で、どちらも失いたくない。でも、このままでは両方を失いかねない。


美咲先輩の言葉が蘇る。「本音で向き合わなかったから」


勇気を出せば、何かが変わるだろうか。それとも全てを壊してしまうだろうか。


答えの出ない問いを抱えたまま、私はベッドに横になった。天井を見つめながら、亮太くんの言葉を思い出す。夏祭りの夜、花火の下で言いかけた言葉。「僕は…」


その続きは何だったのだろう。知りたいような、怖いような。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ