表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
14/19

???


 ?月?日(?)

 0000時/自宅


「はい……はい……わかりました」


 深夜零時。

 通話を終えたスマホをデスクに置き、寝室の隣にある広めのウォークインクローゼットからデニムジャケットを取り出し、羽織る。

 玄関にてスニーカーを履き、単車のメットを片手に玄関を潜り、外気を取り込みながら愛車に跨って息を吐く。


 行くは夜道。

 渦巻くは暗雲。

 目指すはヘッドライトでは見通せない――、漆黒の闇。


   ◇


 0240時/???


 月光も星の光も差し込まない。

 一寸先すら視えない。

 闇が深すぎてわからない。

 そんな場所に一人、俺は立っている。

 自分は今どんな表情をしているのだろう。


 俺は一年に四度、ここに来る。

 深夜を選んでいるのは人目につかないためだった。

 徹底的にひとりになりたいからそうしている。

 耳に痛い沈黙だけを味わいからそうしている。


 立ち尽くすこと早……わからない。

 今の俺には時間を知る術がない。

 文明の利器はすべて置いてきた。

 本当は服を着ることすら煩わしいのだ。


「こんばんは」


 突然背後から声をかけられた。

 暗いから相手の風貌はわからない。

 わかるのは俺の右背面、2mくらいの場所にその者は立っているということ。

 そして、男性であるということ。


「こんばんは」


 挨拶を返す俺は少なからず驚いていた。

 何故なら此処は公に管理されている場所。

 誰かと鉢合わせる可能性は数パーセントだがある。

 しかしこんな深夜では限りなく無のはずだ。


「お約束が?」


 俺は誰かと待ち合わせなどしていない。

 誰かにアポを取ってここにいるわけでもない。

 何かの誓約があってこんな深夜にやってきたわけでもない。

 でも、約束はある。誓いは存在する。


「ええ」


 我が答えを受けた背面の男はため息をついた。

 やれやれ、しょうがないなといった風に。

 そして再び俺に問いかけてくる。

 二度とされたくもない、ムカつく問いを。


「誰とどんな?」

「失せろ」


 男は去り、また静寂が帰ってきた。

 身を屈めて膝をつき、両の手を合わせ、強く握り込む。

 首を垂れ、深く息を吸い、浅く息を吐き、歯を食いしばる。

 想念。意志。怨念。希望。呪詛。そのどれでもないナニカを言霊にして産み落とす。


「わがこつぁわがでせなでけん」


 かかんなばけもん。



【あとがき】

とりあえずここまで。

続きは気が向いたら、もしくは反響があれば書く。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ