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異世界で好きに生きていいと言われたので、3つの願いをした  作者: 猫丸ストレート
第1章 3つの願い編
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第9話 学園試験編

少女を助けた日から2日が経ち、学園の適性試験の日になった。



早朝から同年代の生徒たちが学園の広場に集まっていた。ざっと300人ぐらいだろうか。さすがにこれだけの人数がいると騒がしい。落ち着いている方が明らかに少ない。


自信満々な生徒やいかにも貴族といった生徒、何か言い得難い雰囲気を持った生徒も何人かいる。一応先程ざっくり確認したときに、数人だけ緑色に近い生徒がいた。名前までは分からないが。


現在のシオンのステイタスから考えたら、この時点で緑色に近いというのはとてつもない数値である。


普通の成人男性の4倍以上のスペックを持っているのにも関わらず、シオンとまともに戦える可能性があるという。


あくまでそれは能力数値のスペック上の問題で、スキルを使えば負ける可能性は無いとは思うが・・・


そんなことを思案していると、先生らしき人が教壇に上がった。


「本日はエウリー学園入学おめでとうございます。さっそくですが、皆さんには適性試験を受けて頂きます。みなさんを評価ごとにクラス分けし、クラスごとに成長していきましょう」


選手宣誓のようなスピーチが終わった後、端から試験番号が配られ、シオンは213番目になった。


まずは魔法力試験が行われた。これは単純にMPが高いほど光が強くなるという魔道具を使っての試験である。


「209番・・・31。次、210番・・・43。・・・次212番・・・」


ついにシオンの番がやってきた。ただシオンは嫌な予感しかしなかった。見ていたが高いものでも120程度なのである。しかもそこそこ光る程度という。1000超えてるけどどうなることやら。


シオンが魔道具に手をかざす・・・すると、水晶が一瞬とてつもない光を発してからビシっと音を立てて砕け散ったではないか。


測定していた教師はあまりの一瞬の光と砕け散った魔道具を見て唖然。シオンが困ったような顔をしていると、正気に戻ったのか、新たな魔道具を持ってきてくれた。


ただ先程と同じになってはまずいので、魔力量を抑え込むようにかざしてみた。その結果・・・やはり先程と同じぐらいの光を放ったが、今度は砕け散りはしなかった。しかし数値を見た教師は腰を抜かしてしまった。


「213番・・・739・・・」


8歳ではまずありえない数値を叩き出してしまった。何事かと他の教師も駆けつけてくる。


しかしその数値をみて唖然。間違いではないかと何度か測り直されたが、全て739に近い数値だった為認定された。


そのせいですっかり有名人になってしまった。魔道具を光らせたというところから、光のシオンと。


その後魔法適性試験を行ったところ、使えても2属性でLV2のものが使えるかどうかで、1人だけ3属性持ちで1種類がLV4というものもいたが、おそらくあの娘がさっきの緑色に近い誰かだろう。


半数は1属性のLV1持ちだった。そんな中で魔法を使うのには気が引けつつ、今回もセーブして撃つことにした。


「213番・・・魔法適性は何がありますか?」


 それに対して、


「4属性使えます」


そう答えると教師は頭を押さえ、1発ずつ目標に対して放つように号令を出した。


シオンはそれぞれ4属性でLV3の魔法を放った。その結果・・・教師の目が死んだようになったのは無理もないことだった。4属性のLV3持ちなんて宮廷魔術師クラスでないとありえないからだった。


次は実技試験に移った。今度は純粋にステイタスの強さとスキルを使った模擬試合だった。


相手はこの学園で臨時講師をしているB級冒険者のグランだ。呼ばれてから生徒が1人ずつ向かっていくが、誰1人としてあの円から足を出すことをしていない。


つまり自分からは攻撃せず、カウンターのみで全ていなしていることになる。アルスが上品な剣とするならグランは武骨の剣といった感じか。


その中で2人だけ惜しい戦いをしていた者がいた。182番と199番だ。


182番は素早さ特化でかく乱し、一撃をあてに行ったが上手くかわされいなされた。数年鍛えれば1本取れそうな感じであった。


逆に199番は1撃に全てを込めて勝負に出た。だがそこは冒険者。上手く力を逃がされカウンターを受けた。唯一グランの足の位置をずらしたのは199番だけだった。


そしてシオンの番が回ってきた。


「213番・・・こいつが魔法で色々やらかしてきたやつか。さてさて近接戦はどうかな?お手並み拝見だ!」


そう大声でグランはシオンを挑発してきた。さすがに模擬試合だ。絶対隠蔽ぐらいしかないか?自動防御と索敵と直接魔法は使えない。さてどうするかね・・・


するとシオンはグランに向かって走り出した。グランが身構えた瞬間アースニードルをグランの周りに放った。


「なんじゃこりゃー!?」


グランが動揺している間にアースニードルの陰に姿を隠し、絶対隠蔽を起動。背後の隙間から襲い掛かった。


「ガキィーン」


シオンの剣はグランに受け止められていた。間違いなく倒したという油断から回避が遅れ、グランに一撃を貰ってしまう。シオンの敗北だった。決着がついた後グランは笑いながらこう言った。


「土魔法で目くらましした後に背後から攻めるのは面白かった!だがその後の油断は駄目だな!」


シオンは負けてしまったが、模擬戦とはいえかなりの経験を得たと言ってもいい。アルスとは違うが剣のスキルを磨くことが出来るかもしれないと考えていた。


その後、シオンの戦いを見ていた他の生徒が真似して戦ってみたが、魔法と近接戦を同時にすることができず、簡単にやられていった。最初から魔法をぶつけてしまい、反則負けになった生徒もいた。




◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆




全員の試験が終わり、全ての生徒が広場に戻ってきた。それを確認すると、教師が朝と同じく教壇に上り、


「本日は皆さんお疲れさまでした。明日はお休みになります。明後日よりクラスごとの学園生活になります。お疲れさまでした」


そう言い壇上から教師が下り、解散となった。



その後・・・学園の会議室では協議が行われていた。1人の教員はシオンの魔力量がおかしいと言い出し、違う教員はシオンがすさまじい威力の4属性を使いこなしたと言う。臨時講師のグランは中々良い筋してますよと語った。


その後グランが、


「あいつの剣・・・経験と勘でたまたま防いだが・・・次やったら負けるかもなぁ・・・」


そう呟いたことを他の誰も気づくことはなかった。


こうして学園試験は終了したのであった。




学園試験終了時


名前:シオン

職業:???

爵位:無し

称号:光のシオン

年齢:8

LV:18

HP:50(100+10)

MP:750(600+170+620)

腕力:15(40+20)

防御:10(37+120)

俊敏:25(37+5)

知力:50(20+170+220)

幸運:10(25)


HP・腕力・俊敏

(ポテンシャル最大値+スキル上昇値)


MP・知力   

(ポテンシャル最大値+LV上昇値+スキル上昇値)


防御     

(ポテンシャル最大値+自動防御耐久値)


固有スキル:自動防御LV4、空間魔法LV5

固有スキル:絶対隠蔽LV3


スキル:初級魔法(火)LV4、初級魔法(水)LV4

スキル:初級魔法(風)LV6、初級魔法(土)LV4

スキル:★索敵魔法LV10

スキル:中級魔法(風)LV2

スキル:剣術LV2、体術LV1


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