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異世界で好きに生きていいと言われたので、3つの願いをした  作者: 猫丸ストレート
第1章 3つの願い編
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プロローグ

「残念ながら目を覚ますことはないでしょう」


医者はそう両親に告げた。



彼は堤剛つつみ たけしという名前のどこにでもいる30代の会社員だった。会社に貢献し、実績を上げてきたが、一部の同僚に陥れられ、会社を辞めさせられた。


その時の心労がたたって入院。MRIなどの精密検査を行ったところ、心臓に異常が見つかった。幸い症状は初期段階だったので、失敗する可能性はほぼなかったが、彼は目を覚まさなかった・・・。




◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆



ん・・・?ここはどこだ?


「お?目が覚めたかい?君面白いね。普通あの確率で死ぬとかありえないよ?」


いきなり目の前にいた人影に話しかけられた。


良く目を凝らしてみるとイケメンにも美女にも見える。まぁそこは置いておいて・・・


「ええと・・・あなたは・・・?それと自分死んだのですか?」


それに対して、


「僕はルシフェルという。一応神なんてものをやらせて貰っているよ。まぁ君なら分かると思うけども、この世界では中間管理職みたいなものだね。あと君が亡くなったのは事実で、今は魂の状態でここに存在している形だ」


そう説明した後に付け加えてきた。


「ちなみに僕は男だからね。そこのところよろしく」


どうやらこちらの考えていることが分かるらしい。

気を付けないと大変なことになりそうだ。


「そういうこと。ただ直接僕と会っている場合にしか、はっきりしたことは分からないから、安心してほしい。一応プライバシーは守らないとね。これでも神だし」


少し安心した。常に監視されたらたまったものではない。しかしなぜ私はここにいるのか・・・


それに対して答えがすぐに返ってきた。


「それなんだよ。本来は死ぬことはなかったんだけどね。君の魂が酷く傷ついていて、かなり弱ってしまっていたせいなんだよ」


ルシフェルの話はさらに続く。


「君の世界のなんたらファンタジーのガチャで、SSRを3枚抜きするぐらいの確率だよ?普通ありえないよね」


良く神様が課金ガチャなんぞのことを知っているのか・・・確かに疑問ではあるが・・・


「そもそも魂には予定と定員があってね・・・残念ながらまだ君をそこに送ることができないんだ」


「そこで君には異世界に行って、新しい人生を好きに歩んで欲しいと思う。どうだい?行ってみないかい?」


「ここで何もせず何十年も待つより楽しいと思わないかい?今ならスキルも付けちゃうよ!」



なぜかやたらと饒舌に、異世界に飛ばそうとしている・・・まぁ特に未練もないし、ゲームみたいで面白そうなので、行ってもいいかもしれないな。


ここで何もなく、何十年もいるよりはましか・・・


「さすがだね。じゃあスキルをそうだね・・・3つほど授けよう。どんなのもがいい?取り合えず1時間ほど君の思考を読まないであげるよ」


本当に読まれないか心配だが、1時間の間に考える。3つか・・・何がいいかな・・・ざっと考えてみよう。


 



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― 新着の感想 ―
[良い点] 回りくどくなくてわかりやすい! [一言] 赤ん坊から開始でお願いしますm(_ _)m なんだかんだ振り回される系が多いので、好きに生きて欲しいです! 定期更新されるのであれば見に来ます∠(…
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