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桜色のネコ  作者: 猫人鳥


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175/332

出張

圭君視点です。

「あの、さっきの話ですけど、ハルさん達の体が異世界調査のために疲れなくなっていたり、お腹が空かなくなったりしてるのなら、全員異世界に調査に行くことが前提になってるってことですよね?」

「まぁ、そうですね」

「じゃあハル姉も異世界を調べる仕事をしてるんだね。大丈夫? 大変じゃない?」

「大丈夫ですよ。それに私はそんなに異世界へ行ったりはしませんから、皆さんを異世界の事情に巻き込む事はありません。だから安心して下さいね」


別に僕達が巻き込まれる事を心配してる訳じゃないのに……

珠鈴も今のハルさんの発言を気にしているみたいだ。


でも、ハルさんが何の仕事をしているのかというのは、ちゃんと知っておきたい。

暇だとか、掛け持ちしてるとか、ハルさんがしている仕事には謎が多すぎるから。

話せない事もあるだろうけど、可能な限りは聞いておきたい。


「そんなにって事は、行くときはあるんですよね?」

「はい。圭君には以前も少し話したと思いますが、私は会社の世界の方でも、そこそこ上の役職で仕事をしているんです」

「優秀な部下の方がいらっしゃるんですよね」

「そうです。ですので、色んな異世界へと調査に行くのは、主に部下の仕事なんですよ。私がいかなければいけない程の事情がない限りは、私は異世界の調査へは行きません」


ハルさんと同じように不思議な力を持ち、会社の世界で働いているというミオさんは、以前ハルさんとは仕事内容が違うと言っていた。

ハルさんは人を殺した事なんてないけど、ミオさんはあるとも……


色んな異世界がある中で、自分達の仕事の邪魔になるような異世界の人とは、戦わないといけなかったりもするはずだ。

それなのにハルさんにそういう経験がないというのは、そもそもがあまり異世界へ行くような仕事をしていないという事だったんだな。


「ハル姉はお偉いさんだったんだねー」

「お偉いさんといいますか、単に他に出来る仕事がないだけですよ。戦える訳でもないので、あまり行かなくていいように配慮してもらってる感じです」

「そうなんだ」


動物になれたり、銃を撃ってくる相手に立ち向かったりして、全員倒すことが出来るのに、あれで戦えないだなんて……

本当にハルさんは凄いところで働いてるんだ。


でも、配慮してもらってるっていうのは、会社の世界の優しさを感じるな。

ミオさんもハルさん思いのとても優しい人だったし、ハルさんも作ったお菓子を配ったりとかしていた。

特別な仕事だからこそ、皆で協力し合ってるんだろうし、信頼感系がしっかりとしているんだろうな。

読んでいただきありがとうございます(*^^*)

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