MRI
「君がトコちゃん?」暗がりにうっすらと笑みを浮かばせた青年が、トコちゃんに話しかけて来た。
「あ、はい。ここ何処ですか?」
「ようこそ、日乃本国へ」
トコちゃんは、それを聞くや否や瞬間移動でその青年の後ろに回り持っていたナイフを突き立てた。
「私をここから解放するのだ」
その次の瞬間その青年は瞬と消えトコちゃんの持っていたナイフを取り上げトコちゃんの後ろに立った。
「安心しな、すぐにここから解放されるよ」
「あのステルスのステレス性能を見てからかもしれないがね」
そこは眩いばかりのある研究室のようなところだった。
「トコちゃん」ミホちゃんだ
「ここが日乃本国だって」
「え!」
ラッキーとトコちゃんは思った。これで日乃本国の位置情報が手に入る。心配なのはアランの行方だが、先ほどの青年に聞いてみよう、そう思った。先ほどの青年は司令官らしい、名前は赤木と言う事だった。
二人は身体検査を受けた
「これがMRIかあ」
「君たち二人にプレゼントがある」と言われると、最新のスマホを与えられた。
するとすぐに二人は解放処置をされた。
「ウヒョウ、ここが難波かあ、凄いねえ」
「研究所の位置情報も得たし観光ね」
気になるのがアランの行方だが、先ほどの青年の話によると、研究所の地下に格納庫があってそこに保管しているので安心して欲しいと言う事だった。レベンソンも同じく保管されているらしい。
「ちょこまかとちっちゃい車が多いわねえ」「そうねえ」「でも最近の日乃本国の人口は減少傾向にあるって言ってたわ」「そうなんだ」トコちゃんは少し悲しい気持ちになった。
二人はショッピングを楽しんだ。
「ん~研究所に戻るしかないわねえ」「そうねえ~」
「日乃本国って言ったらお風呂よねえ」
二人は研究所内にある風呂に入った。
「新しい下着買っちゃった」
「赤木さんの話によると、この部屋を使ってくれって」「へ~これが畳ってゆうのか」
トコちゃんは真っ黒の下着のまま眠ってしまった。
ー夢を見たー
大きな刀を振り回す巨人が迫ってくる、「瞬間移動だ、う出来ない」
はっとして目が覚めた。夢か!