夏休みという謹慎処分
「YSSRっていったいなんだったの?」
トコちゃんは3ケ月の減俸及び1ケ月の謹慎処分をくらった。
「ちぇっ!ミホちゃんの所にでも遊びに行くかあ」
当然司令には内緒だが。
トコちゃんは砂漠をも超える瞬間移動能力を得ていた。
ー夢の中の私が本当の私、じゃあ今一生懸命に勉強している私は何?ー
「夏休みもらっちゃった」
「聞いたわ、一人でジェミニに戦争吹っ掛けるなんて無謀ね」
「デホの一流パイロットは言うことが違うねえ」
「何言ってんのよ、危ないところで戦争よ!」
「それがなんでも裏工作があったらしいのよ」
「そんなものよ、上はずるいのよ」
二人の上批判はとどまるところを知らなかった。
「ねえ、しってる?エイリアス事件」
「ああ、なんとなく聞いたことがある」
「各国防省でも噂になってるわ」
「気を付けないとね」
「私なら大丈夫、テレパシー出来るし、テレポーテイションも出来るし、サイコキネッシスだって出来るもん」
「そうね、あと読心術も覚えたら~」
トコちゃんは「無理」と一言
「なんで~」
「それができたなら裏工作も何もなくなっちゃうじゃん」
「そうね~お利口になったじゃん」
「うるさい!」
「夏休みという謹慎処分かあ」
トコちゃんはぽろっと一言漏らした。