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トコちゃんと不思議な話  作者: 今長祐司
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地対空ミサイルの調査

ステルス空爆撃機は音無しで近づいてくる。

お化けのようなな代物だ。

それもそのはずマッハ1以上で飛ぶのだから。


「メールだ」

{やみのぼすつれてって}

トコちゃんは今そんな気分ではなかった。{今ちょっと都合悪いから}

やみのぼすとはドラクエの話だ、今、闇の領界まできている。

もう三年にもなろうか?長いゲームだ。


「トコちゃんご飯よ」

「え!もうそんな時間?」午後7時半、そんなには遅くない時間だった。


夢を見た~


アラベスクはアラバスタ皇国の首都、その近辺は砂漠地帯に囲まれている。

アラベスク空軍基地はアラベスクの南方に位置している。


トコちゃんはその空軍基地のエースパイロットだ。

デュプロ大佐に「偵察に行ってきます」とトコちゃんは言い、指揮官室から飛び出していった。

水色でピカピカのステレス空爆撃機アランの整備はすでに済んでおり、機体は格納庫に眠っていた、トコちゃんはそれに飛び乗りエンジンを吹かした。


「さあ今日はどの辺りを回ろうかな」


アラバスタはその西方砂漠を超えた地域にあるデホ共和国と冷戦状態にあった。

国境線でもめていた。

ミホちゃんはそのデホ共和国の空軍パイロットだった。しかしステルス空爆撃機ではなくハリアーに乗っていた。


「ミホちゃんなんでハリアーなの?」

「それは秘密」


敵同士なのになんでこんな会話ができるかって?


それは二人がエスパーだからだ。

そう、二人はお互いにスパイ協定で繋がっていた。

トコちゃんはタバコをプカリと吹かしていた。ぶぶぶ、トコちゃんのスマホのバイブが鳴った。

「こんな時に緊急出動か!」

トコちゃんはタンと宙返りをし、タバコを消し。喫煙室から出て行った。


「ハリアーか?」トコちゃんは超高圧電波を使いテレパシーをミホちゃんに送った。

「え!そうそう」

「そか?」

「うん」

のんびりした返答にトコちゃんは少し安心した。


「じゃあ、新手の攻撃機は?」「ハリアーじゃあないとしたらトンプソンの?」考えられるのはこれくらいだ。


「これより敵領空へ侵入します、デホの基地周辺を偵察開始」「作戦アルファ5開始」


この作戦アルファ5は地対空ミサイルの発射基地を探すという単純なものであった。

しかし敵もさることながら。砂漠を地下へ沈み込んでの移動が可能であった。非常に厄介だ。

結局この日は地対空ミサイルのちの字も見つからなかった。


「トンプソンはステルスでも見つからないよ」ミホちゃんはのんびりとこうしゃべった、勿論テレパシーでトコちゃんに。



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