神となる
「やはりな」
暗がりにスクリーンに映るDNA解析された映像を一人眺めている男、そう赤木司令。
トコちゃんのものであった、「ほんの少し違う」赤木は呟いた
「兵器に使える」また呟いた。赤木司令は日乃本国をテロ国家にするつもりだった。
ぶー内線電話が鳴り響く研究室、「オスプレーのパイロットを数人呼んで来い」
「君がリーダーのフェンラルゴか、率直に聞こう君はエスパーになりたくはないか?」
フェンラルゴは遺伝子組み換え処置を受けた。「これで、俺はエスパーになれるのか?まずは瞬間移動だな」フェンラルゴは瞬間移動のさきをいく分身の術を覚えた。「いいぞ」赤木はオスプレーごと分身の術を使えるようになるようにとフェンラルゴに命じた。
「オスプレーごとか」
オスプレーは三人で操縦する機体だ、ということは分身の術を三人使えなくてはと考えた。
アラベスク空軍基地で何やらひそひそ話をしている二人がいた、トコちゃんと伸也だ
「リーダー見ていてください」このリーダーとはトコちゃんの事だ。伸也がそういった瞬間分身した。それも二三人ではない数十人だ。「うあ」トコちゃんはびっくりした。
「本物はどの子?見極めてやる」しかしそれは出来なかった。
上には上がいるものだ。
「凄いじゃない」トコちゃんは感心した。
数十人の伸也に囲まれて、次の瞬間手から炎の塊を発射した。
しかし、トコちゃんはバリアを張りそれを防いだ。
「さすがトコちゃん、いやリーダーですね、あのバリアはスノースクリーンと言って、ある特定の魔術師しか使えないはずの術、僕の分身の術プラス炎の攻撃をあれほど見事に跳ね返されたのは久しぶりです。
伸也は「いいステッキ紹介しますよ、あれがあれば貴方は超一流の魔術師となれる」
二日後伸也は何やら二十センチ位の棒の先に宝石のようなものをつけたステッキを基地へと持ってきた。
「どうぞ」伸也はそのステッキをトコちゃんにさしだした。
「これで、神になってください」
トコちゃんはキョトンとしていた。
「神?」
トコちゃんはよく理解できなかった。
「アラン発進します」
いつもの偵察だった。
数十分後、見慣れない機体を発見した
「アランこれよりステレス飛行開始」
その見慣れない機体は分身してきた。
機関銃搭載の攻撃機の様だった。
あっという間に見慣れない機体に取り囲まれた。
アランは最新のレーザー砲を搭載していたが、数が多すぎた。
一斉に機関銃を、その未確認飛行物体はアランへ向けて発射してきた。
トコちゃんはスノースクリーンをアランに使った次の瞬間、瞬間移動でアランは無事を得た。
「なんだったんだろう、あの未確認飛行物体は」