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kirakira☆girl  作者: aotohana
6/7

知りたい


あれから1日だけ休んで望月は登校してきた。

なんかすっげ照れくさい…



「平気?」


俺はいつもと変わらない感じで声をかけた。


……。


また返事ねぇし…まぁいつものことかって…


そう思ってたのに。望月は耳まで真っ赤にしてる。



「あのね…ありがとう」



俺の方をやっと見たかと思ったら、そう言ってふわふわ笑うんだ。



「別に。つか俺が悪かったから、ごめん」


なんだか調子狂うよな。

俺も自覚してしまった訳で…




「ヒナ~」


夏希と陸が教室に入ってくる。

こいつらは付き合うことになったらしい。

陸が自分の気持ちにようやく気づいて夏希に告った。



やっと両想いになった夏希からの、テンション高い報告の電話がまぁ長くて…若干の寝不足だ。


「夏希…お前のせいで俺寝不足なんだけど」


「あ~、ごめんごめん、いや…ね、ヒナには相談してたからもう嬉しくてさ、報告しなきゃって」


夏希の話を聞いて陸は


「え!?なに?夏希俺らのことヒナに言ったの?マジで恥ずかしいんだけど」


慌てている。その姿は…けっこう笑えた。




2人が教室に戻った後…隣から視線を感じた。


「なに?」


こいつから、なんか反応あんのってめずらしい。


「平気?」


心配そうに、揺れる瞳で俺を見る。

何が?


「いや…よく意味が分かんねぇんだけど」


「あの…だって立花さん…付き合っちゃったから…広瀬くん好きだった…でしょ」



「は!?俺が夏希を?ないない…マジ何いってんの」


なんで陸もこいつも勘違いしてんだか。

予想外な望月の発言に俺は思わず笑ってしまった。


望月は俺が笑いだして…ぽかんとしてる。




隣の席に、立花さんと陸くんが来てる。

話が聞こえてきちゃって…2人は今付き合ってるみたい。


立花さんはすごく嬉しそうに話してるけど…広瀬くんが心配になった。


だって、彼は立花さんのこと好きだから…



「平気?」


声をかけたんだけど、広瀬くんは違うって笑ってた。強がりなのかな…よく分かんない。


けど…彼から『ない』って聞いてどこかほっとした。






母はあれから入院した。

母と一緒にいると息がつまりそうになるのに…

どうして1人だとこんなに寂しいんだろ…



普通にしてるつもりなのに…


「なぁ、なんか元気なくね?平気?」


広瀬くんは気づいて声をかけてくれる。


「うん、平気」


私は笑って見せる。それなのに、広瀬くんは余計に心配そうに私を見るんだ。



母のこと、私のこと…色々知られたくなかった。

けど…今は私の世界を知っている人がいるってことになんか救われている。


彼はもし私が逃げ出したら、助けてくれるかもって

…心を許してしまっている自分がいる。





放課後…ファーストフード店。

陸と夏希…久々にマコもいる。

腹が減っていた俺はハンバーガーを大口で頬張る。



「ヒナ、これあげる」


夏希から差し出されたそれはプリクラだった。

陸とひっついている…夏希はめっちゃ笑顔だけど、陸は困惑してる顔。


「なんだこれ、陸マジで面白い顔してんな」


マコと俺が笑ってたら、大量のポテトを手に陸が戻ってきた。


「わっ、ちょっと夏希、それ誰にも渡さない約束じゃ…」


軽くパニック状態の陸。


「え~だって、いいじゃん、あ…望月さんにもあげちゃった…でね…これ」


マイペースな夏希は、今度は手帳を取り出し見せる。


……。



「望月さんにお願いして私ももらったんだ…望月さん、あんまとらないらしくて、祭りの時のだって」


手帳に貼ってあるプリクラには…

祭りの時の男と、浴衣姿で無邪気に笑うあいつ。



「あ~これか、望月の彼氏…ってかこれ望月?めちゃくちゃ可愛くね?」


陸がいち早く反応する。


「これ誰?」


マコが夏希に聞いて、夏希は彼女に説明してる。




すっげ無邪気な顔…俺はこんな顔見たことねぇな…。心の奥がどこか痛む。



「俺らさ、ヒナが望月のこと好きなのかって勘違いしてた時あったんだよ」


陸が冗談めいて、マコに話す。


「けど…違うんだって、可愛くないんだって」


夏希も説明する。


「え~、ひどいね」


マコも笑った。



「俺さ…やっぱ望月のこと好きだった」


俺の発言に周りが一気に静まる。


「え…!?ヒナ冗談だろ…」


「嘘…」



「いや、俺ふざけてねぇから…マジだし」




俺…こういう気持ちになるって今までなくてさ…



望月のこともっと知りたいって思ったんだ。



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