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  作者: Qoo卯
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二話 練習

最初の決戦まであと、二ヶ月。

一年生の頃からずっと一〇〇メートルに出てた。

それでどんどん短距離が楽しくなって、練習で凄く走った。今ではリレーに選ばれる位になった。

冬場の練習は全体練習ばかりだったけど、学校が使えない時は市営の室内競技場に行って練習をした。

その時はなるべく男子について行こうと思って、同じ短距離の阿妻先輩―少し小柄だけど、部内で一番速い人だ。ただ、早口で滑舌が悪いからたまに何を話してるかわからない時があるけど。―と、瀬田先輩―四〇〇メートル専門のロングスプリンター。何時もニコニコしてる優しい先輩だ。よく阿妻先輩とコントみたいな会話をしてるから、部内では一種の名物になっている。―ともう一人、女子の先輩達がイケメンって騒ぐ柳沢篤君の三人と同じメニューを本数やセット数を少し替えてやっていた。

お陰で結構体力が付いて、筋肉も付いたから、今では冬練習を頑張って良かったとつくづく思う。

「千葉ちゃん!五五!五六!五七!五八!」

?!...。練習中なんだった。

私は陸上部倉庫の前のベンチから立って、三〇〇トラックで五〇〇〇メートルを走っている千葉冬斗先輩を見る。千葉先輩は陸上部の部長だ。

ラップタイムを測ってるのは優しくてお母さん的存在の佐東忍先輩かな?

他の人は何やってるのかな?って思ったけど、セット間がもうすぐ終わるからスタートに行かないと。レペ走って言う決めた距離を全力で走ってタイムを測って、レスト(休憩のこと)をとる。それをなんセットかやる練習だ。私は二〇〇メートルのレペ走をやってて、次は五本目なのだ。

よし、頑張るぞ!

練習してる仲間達に応援の声を掛けながら、スタートしても大丈夫なタイミングを図る。

柳沢が通り過ぎたら出よう。そう思って通り過ぎるのを待つ。あっという間に行ってしまったから、誰か来ないうちに土のコースに入る。


よーい。私は体をやや前傾に低く体勢をとる。

ドン!同時にストップウォッチを押して地面を強く蹴る。

最初は前傾をなるべく維持しなきゃ。

あ、駄目。すぐ上体が起きてくる。それを三〇メートル地点くらいまで我慢する。それでも上体が起きるのが早かった。

風の音がゴオウウっと聞こえてくる。

腕を振って!脚をもっと速く動かして、一歩も大きく!

気付いたらもう残り五〇メートル位だった。

ゴールまであと少し!


ゴールと同時に押して止めたストップウォッチを見る。

三六秒四二。三五秒台に行けなかった。

他の人の邪魔をしないようにフィールドに入って、そのまま呼吸が整うのを待つ。

そこに多分レスト中の瀬田先輩が横に来てタイムを覗き込む。

「惜しいねー!あと、もうちょっとスタートしてからの前傾を我慢出来たら良かったのにな」

人懐っこい笑顔で瀬田先輩がアドバイスをしてくれる。

「はあ、はあ、そうなんですよー。スタートしてからすぐ起き上がっちゃうんですよ」

「お前はただ単に、技術がねぇんだよ」

後から毎度、毎度、腹立つ野郎が私の頭を叩く。

「いったいな!毎日叩くことはないでしょ!自分は速いからっていい気になってんじゃないよ!柳沢!」

振り向き様に一気に捲し立てる。

瀬田先輩は私と柳沢の間に立って、「まあまあ、二人とも」と宥めてるが、他のみんなはまた始まったよ。と流してる。

この通り、私は柳沢と仲が良くない。何時も向こうがつっか掛かってくるのだ。

最初はあたしも受け流していたが、段々堪えきれなくなって、現在に至る。

そこに、千葉部長が、

「はい!おしまい!」と柳沢の首根っこを捕まえて倉庫に連れていく。

初めはお説教もしてたが、面倒くさくなった部長が最近これで強制的に終らせるのだ。

で、倉庫で五分位してから千葉先輩は呆れた表情で、柳沢は不機嫌そうに出てくる。大方、つっか掛かってくるあいつに先輩が説教したんだろう。ま、当然だけどね!

「まあたやってたわねー。瀬田先輩が可哀想じゃないの」

結羽が草取りの道具を持って寄ってきた。

外側のトラックに生えてる雑草を抜いてくれたのだろう。

「だって、あいつが喧嘩を吹っ掛けてくるんだもの」

「それを買ってどうすんのよ」

結羽が呆れた表情であたしを見る。

居たたまれなくて、瀬田先輩に目線で助けを求める。

「まあー、練習すっか。国岡も程々にな!」

......逃げられた。

それから五分。あたしは結羽から説教をうけるのであった。

ごめんなさいm(__)m

なんかグダグダな文章になっちゃいました(・・;)


ようやく人が出てきましたね!

まだ部員全員は出てないし、高校ならでわの学校生活もまだなので、どんどん書きたいと思ってます!


次回はもう少しいい感じになるように頑張ります!

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