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大岡は狙っていた。書き手の座を。

さてと…涙をぬぐおう。


なぜかって?大岡がね、来たんだよ。そしたらね


「女子かばって轢かれるとか(笑)どんだけ…ぷぷっ」


…うん。死にたくなった。恥ずい!そんなこと言うな!やめて!


まあともかく。目を覚ました翌日。俺は今日一日病院にいなくちゃいけねぇ。ゲームもない、パソコンもない、アダル…ゲフンもない。じゃあ何するか。勉強です。


山倉が持っていたボロボロの鞄を開け宿題を取り出す。鞄に感謝だな、外はボロボロになったが、中身は無傷だった。


大岡にはいじめられたが、その代わりに昨日と今日の時間割を教えてもらった。ある程度教科担任の進むスピードを考え今日はここまで進むだろうという仮説を立てそこまでやっておく。ついでに出されたであろう宿題も。この方法では俺は一回も外してない。大岡は進むスピードがよくわからないがあの人は家庭科教師だし、昨日と今日は家庭科がないので、まあよし。


「…山倉来たら、二日分しゃべってやろう。」


いつの間にか、そんなことを口走っていた。

―――――――――――――――――――――――――――――――――――

私はため息をついた。今日もあのからかい甲斐のある奴がいないとなると…


「私はどいつでストレス発散すればいい!?」

「とりあえず生徒をストレス発散の道具としてみるのやめましょうよ…」


私の疑問に私、大岡弘美の教え子の笹…パンダ?がツッコミを入れてくる。


「うるさいぞ。笹パンダ。朝のHRの邪魔だ。」

「パンダじゃないです。笹本です。後先生が急に発狂するからツッコミました。」


うるせぇ…まあいい。みんなも知ってると思うが山岸はいま病院なので学校の様子は私がお届けする!


…まあ、実をいうと六時間目の生徒相談までなんもなかったがな!(涙目)

――――――――――――――――――――――――――――――――――――

「終わった…」


もう終わってしまった。宿題も授業の予習?も。でもまだ昼の二時だ。山倉来るのは五時くらいだし…


「寝るか。」

――――――――――――――――――――――――――――――――――――

うちのクラスには変わった生徒しかいないなと改めて思った。私が悩みを聞くと…


「世界が俺についてきてないのが…悩みですかね。」とりあえず殴った。

「忍者の修業がつらくて…」忍法見せてもらった。すばらしい変わり身だった。

「笹本君を独り占めできないことですね…」笹本を殴りに行った。

「彼女が…笹本に攻略…グスッ…」もう一回笹本殴りに行った。次は男の急所を。


次は山倉茜音…まあ彼女は悩みなんて…


「あります。」


即答だった。驚いたが、まあほかのやつよりはマシだろうから聞いてみることにした。


「実は…ここ最近山岸君と目を合わせてしゃべれないっていうか…気が付いたら彼の事しか考えてないっていうかその…彼の事を思うと胸が苦しいっていうか…」


簡単ジャン。それ恋っちゅーもんや。何言うてまんの。


「一目見たときからっていうか出会った日から胸は苦しかったんですけど。」

「山倉…いいか、それはな…恋っていうんだ。」

「ふぇっ!?」

「山岸もお前にホの字だからな。」

「いやいやいやいやいやいや!嘘ですよね!?」

「ホントだぞ?前にやった告白、あいつ本気だったし。」


そこまで言うと彼女は呆然とした。そりゃ何とも思われてないと思ってたやつが自分を好きだったなんて知ったら驚く。


「それでどうする?この後の彼との関係は?」

「………しばらく…一緒にいてほんとにこれが恋だと思ったら、私から…言いたいです。」

「分かった。それがお前の答えだな。」


コクッと彼女はうなずいた。

――――――――――――――――――――――――――――――――――――

「はっくしょん!」


…誰か俺の事噂してる?


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