夏真っ盛り。元気ですか?俺は元気です。
やっと20話目です。つーかいつのまにか夏終わってました。すいません。
「着いたー!」
愛鈴が大きな声で言う。二時間近く電車に乗ってて元気が有り余ってるんだろうか。
「ここちゃんは元気っすねー。」
「龍虎、ババアみてえになってるぞ。」
「るっさいわ、豹介ぇ!」
「呉羽さんも龍虎さんも落ちついてー!」
「あーちゃん、呉さんと龍さんの喧嘩は痴話喧嘩だから。」
「いやいや華美!それでもほっといたらまずいぞ!豹さんも虎さんもくそつえーんだから殴り合いになったら…」
「情報。たぶん大丈夫だ。亀さんはマジだが豹介さんは軽くあしらってる。」
「うるっせー!行くぞごらぁ!」
何とか収まった一団を引き連れ祖母の家へ出発!
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「…いつの間にお前らそんな仲良くなったんだよ?」
「ヤマギーとまくらちゃんは…」
「まくらってあーちゃんのことか?」
「ん、ああ。いつまでも転校生ちゃんはダメだろ?」
成程、意外にもこいつにそういう考えができたんだな。
「んで、二人は寝てたけど俺達はトランプしてたんだ。」
「…ビリ争いは龍虎と愛鈴か。」
『何で分かった「んすか」「の」!?』
ワーオ息ぴったり。
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「よく来たわねー。とーちゃん。」
「ばあちゃん久しぶり。元気?」
「元気よ…おや、お友達かい?」
「お世話になります。透のおばあさん。」
「ひな代だよ…あなたの名前は?」
「私は山倉茜音です。」
「一通り紹介するよ。」
俺はみんなを紹介しだした。
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「まあ皆、楽しんで帰ってね。」
「じゃあさっそく海行くよ。ばあちゃん。」
「じゃあ、女の子は美知世さんに案内してもらって。とーちゃんたちはリビングで。」
「こちらです。お嬢様方。」
「あたしお嬢様って初めて言われた…!」
「こころん、それは私たちもだよ…」
と言うわけでお着替えターイム!
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「海近いんだね、ひな代さんの家。」
水着になった茜音が話しかけてくる。白のスカート付いた…なんて言うんだろ…スク水のスカート付いたみたいなかんじ。
「あたし久々に泳ぐわー。」
愛鈴は小六位が着そうな水着を着ている。それを見た啓が「小学の時から胸の大きさ変わってなくて着れたんだな。」と言っている。啓は『クラッシュ』と書かれた水着だ。あ、今啓が裏拳くらった。
「山岸は泳がないのか?」
空牙さんは黒のビキニ。胸がデカい。情報屋は普通の海パン。
「泳ぐわけねーだろ。」
俺は海パンにパーカー。泳ぐ気なしスタイル。ちなみに豹介は晩飯のバーベキューの準備、龍虎は下ごしらえの手伝いをしている…なんか二人に悪いな。
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海では水鉄砲やったり、情報屋と啓がどこまで泳げるか競ったり、砂で結構リアルな城を俺一人で作ったり…結構楽しかった。
「ふいー楽しかったねー。」
「うん、透があんな器用だとは…」
「ふっ、俺の数少ない特技さっ!」
「山岸、自慢するとこじゃないぞ…」
祖母の家に帰り、話す。今は風呂場に行くところだ。裏庭からね。
「ヤマギーどうやって入るつもりだ?六人一気は男女的にも…」
「ああ、二人ずつじゃないとは入れねーぞ。大きさ的に。」
「二人…ずつ?」
愛鈴が顔を赤らめる。六人を二人ずつに分ける…三組できるわけだが、男子男子、女子女子と一つ…男子女子ができてしまうという事だ。
「しかもおばさんからは『三回で済ませねーとグーパン』と言われた…!二人ずつ入るしかねぇ…!」
「じゃあ誰が男女で入るんだ?」
「正直俺的には男子同士が嫌なんだが。」
「情報屋、それはみんな同じだ。じゃあむしろ全員男女で入るか?」
「あたしたちの人権は!?」
「幸作と一緒なら別n…じゃなくてそういうのはいかんだろ!」
「くーちゃん!?」
男子と女子で意見が分かれたので代表(啓と空牙さん)のじゃんけんで決着をつけることに。
…俺達はその後水着のまま入るという考えを発見し、啓&愛鈴、情報屋&空牙さん、俺&茜音という感じで入った。みんなのことは知らないが俺と茜音は一言も交わせず(恥ずかしさで)風呂を後にした。
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「うめぇな。亀さんの料理。」
「意外だろ。龍虎は性格のわりに料理がうめぇんだよ。」
「頭ぉ!そんなこと言わなくていいっすよ!…豹介、気に入った?」
「…たまに作ってくれ。」
「うん…」
龍虎も丸くなったもんだ。出会った時は一人称が『俺』だったか。そんなことを考えていると、叔母の山岸姫代が来た。
「みんないっぱい食いなよー。そういえば女の子たちに聞きたいことあるんだけど。」
「なんですか?」
茜音は叔母の話に耳を貸す。すると叔母はすごいこと言いやがった。
「うちの透のお嫁さん候補は誰?」
「えっ、そっそれは…」
『この子です。』
俺と茜音以外が茜音を指さす。茜音は顔を真っ赤にした。
「ふーん。やるじゃん透~。」
「うるせーよ!姫代姉さん!」
「よろしいそのまま姉さんと呼ぶがいい!」
「おばさんって呼んでやろうか!」
「ヤメテ!歳を実感しちゃう!」
そんなやり取りを見た空牙さんが呟いた。
「大変だな、山岸家も。」
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一日目終了。俺と情報屋と啓が一緒の部屋で、茜音、空牙さん、愛鈴が一部屋。豹介と龍虎は二人部屋に泊まることになった。
「明日も楽しみだな、二人とも。」
情報屋の一言を聞いた後、俺は眠りについた。




