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エピローグ:修学旅行編:前途多難な恋の下編

今回は大変です

 三日目は遊園地!彼女とイチャイチャ!


…と行けると思ったかバーカ。


実際ね、思ったのよ。三日目の遊園地でイチャイチャできると。でもね、うん。男子の目が怖いの。


だからね…


「いいか!お化け屋敷というものはこの世にあってはならないんだ!」

「あってもいいと思うけど…」

「心。ツッコんだら負けだ。」

「じゃあ、俺と一緒ならどうだ?華美。」

「幸作と…でも…うーん…。」

「怖がる振りして抱きつけるよ、くーちゃん。」

「行こうか!」

「それでいいのか空牙…」


二人っきりじゃないんだよ!このヤローっ!

…ということでやって来ましたお化け屋敷。二人ずつに別れて入ります。もちろん空牙さんと情報屋、愛鈴と花宮。そして…


「透は怖いの嫌い?」

「イヤ、全然怖いのは嫌いじゃない。」

「じゃあ、怖いの私とくーちゃんだけか~。」

「…だ、大丈夫だぞ。怖かったらその…抱きついたりしても…」

「お言葉に甘えるよ。」


そう!茜音とペアだよ!ついでに怖かったら抱きついてくれるって!



………………………全然怖くなくて抱きついてくれなかった。


「あれはもうダメ…怖い。」

「華美あれでもキツかったんだよ。抱きつきっぱなし…」

「それは言うなよ~!幸作~!」

「くーちゃん復活だね!」

「怖がりすぎじゃない?」

「心は言えねーぞ。」

「あれは…あんたがいつ襲って来るか怖くて…」

「あ、すいません。俺、胸は大きい方が好みです。」

「…グスン」


…泣くなよ愛鈴。


「はぁ…ヤマギー。」

「三人はいるな。」

「わかったか。」

「尾行下手だからな。」

「息詰まるな。」

「問題は…いつ襲いかかってくるのか…だな。」

「ああ。」


三人は俺らを尾行している。動機はたぶん…


「俺…か。」


俺と茜音が付き合う…それだけなのになんでこんなことになるのだろう。


「ヤマギー。気負わなくていい。」

「わかってるよ。…もし、お前らと居る時だったら。」

「女子連れて逃げろ、だろ?」


無言でうなずく。頼もしいダチだ。


「けーさんはヤマギーと残るってさ。」

「あいつも頼もしいな。」

「透!観覧車乗ろうー!」

「おおー!…サンキュな、情報屋。」

「ああ。」


観覧車も二人ペアずつ乗る。緊張してきた。


で、乗ると。


「うわー高いねー。」

「あ、ああ。」


恥ずかしいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!

二人っきりってこんなに緊張したっけ!?こんな恥ずかしかったっけ!?


「透、何か心配事でもあるの?」

「いや、無いぞ。」


上目使いかわいすぎだろぉぉぉぉぉぉぉ!


「困ってることあったら何でも言ってよね。」

「オカズに困ってます。」

「ごめん。できる範疇で何でもするわ。」

「がっかり…」

「…透。」

「ん?」

「大好き。」

「ブッ!」

「いや、昨日はあの後男女別班研修で喋れなかったししっかり言おうと思ってさ。」

「ああ…その、ありがとな。俺も…大好……き…だぞ?」

「何でエッチなことは簡単に言えて、こういうことは言えないの!?」


茜音はぷくっと頬を膨らませて怒る。


「イヤ、なんか照れるっつーか、恥ずいんだよな。」

「エッチなこと言う方が恥ずかしいよ!」

「何でだろうな…恥ずかしくないや。」

「人としての感情の一部をなくしてない?」


まあそんなことはともかく、観覧車から降りて皆と合流。すると…


「やあやあ、リア充共。僕たちの山倉さんから離れてもらおうか。」

「僕たちの…?私が?」

「山倉姫は山岸の野郎に脅されてあんなこと言ったはず!その元凶を殺せば!」


周りには五人の『山倉ラブ』と書かれたTシャツを着ている同じ学年の男子…観覧車に乗ってる間に二人増えたか。


「ちっ!情報屋!」

「ったく、最悪の展開だぜ!」

「あーちゃんとココアはまかせろ!」


情報屋、空牙さん、愛鈴、茜音は逃げ出す。追いかけようとする一人を襟首つかんで引っ張る。


「行かせねえよ。なあ、『啓』。」

「ああ、そうだな、『クリア』。」

「やっぱ、あだ名考えてよかったな。呼びやすい。」

「お前のは呼びにくいけどな。」


そこに一人の男子が叫びながら飛びかかってきた。


「てめーら!覚悟しとけや!コラァ!」


俺と啓はそいつに向かって同時にこぶしを突き出す。


『テメーもなっ!』

―――――――――――――――――――――――――――――――――

「いつ来てもいいように準備していたがやっぱり動揺するな。」

「そりゃそうだろ。おっと…華美。ごついの来たぞ。」


華美達を誘導しつつ逃げているとさっきのTシャツが五人。そのうち一人は御理田進(ごりたすすむ)。ムキムキのゴリラ。こいつまで…


「戦うしかなさそうだな。」

「おいおい、女子空手部主将でもあれはきついぞ。」

「あのゴリラは二人でやる!その前に雑魚倒すぞ!」


するとTシャツの一人が口を開く。


「別に君らに危害は加えない。山倉さんを渡してくれたらね。」

「じゃあ危害加えられるじゃねーか。」

「そうかもしれないね!」


二対一の喧嘩スタート。俺は余裕でかわしながら喧嘩してると…


「しまった…転校生ちゃんと鈴ちゃんが…」


案の定二人の前にはゴリラ。やべぇ。


(つってもこっちも華美も助けには…!)


「あーねんに触んないで!」


鈴ちゃんが転校生ちゃんを庇うように立った。


「邪魔だ。お前は俺が怖くないのか。」

「怖いけどさ、友達守りたいじゃん?」

「そうか。じゃあどけ。」


鈴ちゃんが吹っ飛んだ。頭をぶつける。血が、出てる。


「こころん!」


転校生ちゃんにゴリラの手が伸びる。そして触れようとした瞬間。


すさまじいスピードで走ってきたけーさんがゴリラを殴り飛ばした。

――――――――――――――――――――――――――――――――

啓はゴリラを殴った後ゴリラにまたがり殴る殴る殴る殴る殴る殴る殴る殴る殴る殴る殴る殴る殴る殴る殴る殴る殴る殴る殴る殴る殴る殴る殴る殴る殴る殴る殴る殴る殴る殴る殴る殴る殴る……


「やめろ啓。」


無言で啓はゴリラから離れる。ゴリラがやられたことでビビったようでほかのやつらは呆然としている。

そこに…


「お前ら―っ!」


ナイスタイミング。大岡。

―――――――――――――――――――――――――――――――――

愛鈴は東京の病院で治療。襲ってきた奴らは一週間停学&反省文。ゴリラはポリスのお世話になった。


「…ごめん。何もできなくて。」

「あーちゃんだけじゃない。」


ここは病院の待合室。啓はうつむいたままじっとしている。


先生(わたしたち)のせいでもある。早く気付けば…。」

「先生…」

「弘美ちゃん…」


そこにナースがやってきた。


「目を覚ましました!」

――――――――――――――――――――――――――――――

「よっす。」


病室に入ると愛鈴が元気にあいさつをしてきた。みんな泣きそうになる中、一人が大泣きしだした。


「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁん!ここちゃん!ごめんよぉぉぉぉぉ!」


それは茜音でも、空牙さんでもなく…啓だった。


『ええええええええええええええええええええええええええええええええ!?』


俺たちの絶叫が出る中一人、愛鈴は落ち着き払ってこう言った。


「…はぁ。でちゃったか。久しぶりだね。『啓君』。」


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