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クラス替えというのはどうしてこうもドキドキするのか

1月から3月まで全く書く事がなく俺達はクラス替えを迎えた。茜音と一緒のクラスになりたいな、ついでに情報屋や空牙さんともなりたいね、なんていう会話をしていると大岡が入って来た。


「おお、お前ら今からクラス発表だぁ!」

『オオー!』

「じゃあ逝くぞ―!」

「先生、字が違います。」

「気にすると禿げるぞ。」

「マジで!?」


…嘘だと思うよ。モブA君。


「楽しみだね、透!」

「ああ。」


茜音とこんな会話をしていると俺の番になった。


「山岸透、二組。」


俺は二組か。まあいい。それより茜音と一緒かどうかが問題だ。


「空牙華美、二組。」


お、空牙さんとも一緒か。


そして、その時が来た。


「山倉茜音、二組。」


その時茜音と顔を見合せて、微笑み合った。


「あーちゃん、山岸。また一緒か。よろしく。」

「くーちゃん!よろしくーーー!」

「よろしくな。空牙さん。」

「お、華美。ヤマギーと転校生ちゃんも二組かい?」

「情報屋も一緒か。」

「幸作と一緒…やった♪」

「空牙さん。本音。」

「はっ!」

「ま、まあよろしくね!」

「ああ。」


春休みも終わり、三年最初の日。茜音、情報屋、空牙さん、俺で俺の席の周りに集まって居るとそこに二人のクラスメイトがきた。


「ここら何か騒がしいな。俺もまぜてくれよ。」

「確かに友達になりたいとは言ったけどそんな大胆な事言う!?啓介!」

「うるせーなー。いいだろ別に。心が友達になりたいなんて珍しい事言うからさ俺張り切ったんだよ。」

「え~と、花宮啓介(はなみやけいすけ)君と愛鈴心(まなすずこころ)ちゃんだね?」

「う、うん。」


茜音の言葉に愛鈴心が答えた。彼女は顔はとても美少女で気前もいいが男子にモテない。理由は…


「おお、心の名前知ってんならこいつと友達になってやってくんね?」


この男、花宮啓介と仲が良すぎるからである。同様に彼もモテない。彼もイケメンではあるのだが…


「啓介!それくらい言えるっての!」

「無理だな。心引っ込み思案じゃねえか。」

「それは昔の話だろー!」

「昔はお前も可愛かったんだがなぁ…」

「今は!?」

「大きくなったら啓介と結婚する~!って言ってたなぁ。」

「やめろよぉぉぉぉぉ!小さい子どもの夢をバカにするなよぉ!」

「今も小さいだろ。」

「胸を見て言うなぁぁぁ!」


…これを見てこの二人の間に入れる男子、女子いる?


「面白いな君ら二人は。」

「空牙も充分面白いぞ。」

「けーさんやるなぁー。華美は面白いよ。」

「けーさんってもしかして花宮?」

「ヤマギー分かってるぅ。」

「お前…ネーミングセンス無いな。」

「あー花宮。分かってやってくれ。」

「…これならもう心と友達になってくれるか?」

「もちろんだ。よろしく、心。」

「よろしく…でもさ、あのー。二人ともあだ名で呼びあってるでしょ?だから…」

「あだ名か…ココアはどうだろう?」

「こころんは?」

「良いね!どっちも気に入った!」

「じゃあよろしくな、ココア。」

「こころん、よろしく!」

「よろしく!あーねん、華ちゃん!」

「いつ考えたんだ…」


空牙さんの呟きは俺にしか聞こえなかった。


担任はまさかの大岡。悲しきかな…


「また担任になったな山岸。」

「止めてくれよ嬉しく無いから。」

「照れるなって。」

「うるせーよ。」

「…まあまた君が『昔』に戻らないようにってのもあるが。」

「それについては感謝してるつもりだ。」

「彼女達がいる限りは無いだろうが…な。彼女達の為なら君は『昔』のように…」

「だろうな。」

「戻るな。決して、な。」

「わーったよ。」


もう『昔』みたいな馬鹿はやらない。『昔』と違って…


「あーちゃん、ココア、帰る途中喫茶店でも行かないか?」

「オッケー。こころんは?」

「いいね行く。」

「俺も俺も。けーさんも行く?」

「行く。」

「となると…透!行く?」


『今』は大切な人が…


「おう。行く!」


沢山出来た。


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