主人公とモブSSナレーションとモブ(移築しました)
場所が何処とも、時が何時かもわからないそこでは日夜厳しい訓練が行われていた
訓練生たちはいつか任務に抜擢され表舞台に立つことを夢見て己を磨き、時には仲間と協力しあい、時には互いに凌ぎを削りあい、いつ来るともしれない日を待ち続けていた
「貴様!もっと声を出せ!そんなことでは相手には届かないぞ!」
「はい!教官!」
そんな日常の中、教官が訓練生を集めて並ばせると皆の前に立った
「いいか!貴様らは虫だ!」
教官の怒号が響く
「はい!教官!」
「虫に個人の感情など不要!上からの命令に従えばいいのだ!」
「はい!教官!」
日々の訓練の疲れもあるにも関わらず、訓練生たちは死ぬ気で声を張り上げる
「上からの命令には全てはいと答えろ!いいな!」
「はい!教官!」
今時であれば人権問題で叩かれること受け合いの訓示が続く
教官が1人の訓練生に向けて言った
「貴様!答えろ!貴様は人間か!?」
「はい!教官!」
「貴様らは虫だと言っただろ!」
ペナルティの腹筋が課せられた
そしてその横にいる訓練生にまた聞いた
「貴様!答えろ!貴様は人間か!?」
「いいえ!教官!自分は虫です!」
「全てはいと答えろといっただろ!」
(どおすりゃいいんだ…)全員が思った
「今心の中で[どおすりゃいいんだ]と思った奴!ペナルティだ!」
とまぁこんな感じで私はナレーションになったんだ。
「お前の話だったのか!」