#01 ◇◇転機(助けっちゃった:その1)
ジルと一緒に中に入った。なんか前に見たことがあるな。転送陣かな? と思って考えていた。
すると、ジルが着いたよ。あれ、大木のうろの前には村? が見えている。
とまあ、こんなことがあって、魔素の濃い滅びの森の中にある聖域住む亜人の方達と仲良くなり、その方達を通して人種族の方達と仲良くなったりしてこの数カ月で一人で生活できるようになったーと喜び、楽しんでいた。あの日までは...なんで助けちゃったかなー?
僕は、聖域内に住む亜人の方達と聖域外にある羊やヤギの放牧場を守りながら、一人で快適に生活をしていたー。
え、羊飼い? そーだね、魔獣の脅威からの見守りだねー、それと魔獣ハンターや治癒師みたいなことをして生活を楽しんでいたー
ある日の夕暮れに、遠くから馬に乗った数人と馬車の音が近づいてきた。あれ、こんなところにワザワザ人が来る? 不審に思って見回りに行ってみたー
馬車が止まっていたー! おんなの人が二人? 馬に乗っていたのは数人の神殿騎士? 鎧にそれらしい紋章が入ってる? なにやら御者と話をしていたー
近づいて聞いてみたらー、えー聖女様? の体を楽しめる機会だとおー! 聖女見習も女だからついでに体を楽しもうー! なんだー、これはー、どうせ聖女は大聖女候補のリリアナに顔に火傷のキズを付けられて、どこの貴族にも売れないからなー顔は見ないようにしようぜー
俺は冒険者の時はみんなで、神官の女(回復師?)を楽しんじゃったぜー、あれは、冒険者くずれだなーなんでパラディン(神殿騎士)がやってられるのかー? どうせこの森に捨てて、魔獣に食わせるんだからー、ってここは聖女の捨て場?
御者は、遠慮するといている、聖女様の罰が当たるって言って、笑われている、でも見てるなら同罪だー、と思えてきたー!
僕はだんだんと腹が立つってきて、冒険者くずれのあとを付いてきてしまったー
馬車から二人の女性が降ろされたー、まだ僕は迷っている、知らないで済めば、関わりたくないなー
突然一人の男が、聖女の服を引き裂いている、許せないと怒りを覚えたら、体が自然に動きだし、シールド・パラライズ・ニードルを男たちの首筋や耳の下に打ち込んでしまったー、彼らは麻痺して固まったようになったー
女の子が、おにーちゃん助けてくれて、ありがとうー
あー、助けちゃったよー、どーしよー! 盗賊みたいな男達めーーー!! お前達のせいだゾーーー!! 僕は迷っていたー!
女の子が、近寄ってきたー、あ、そうだー、僕はマントを聖女様へかけたー、この子が聖女見習なのかー、と思ったー
聖女様は、引き裂かれた服のすき間の肌が見えていたー、ムチで打たれたようなキズもあるー、そして、袖口の手首にはアザがあったー! まるで拷問されたような体をしているなー、意識は失っているようだなー
僕は、聖女様をスキャンしてみてると、傷だらけだー、それにあの男達が言っていた通りに、顔に火傷のキズがある何年か前のものかー
そこで、治癒をかけることにしたー、ムーンライト.ハイヒール
聖女見習が、突然「キレイな光、大聖女様みたいなキラキラする星クズが舞っているわー」と驚いていたー
その明かりで照らし出された、おにーちゃんは、黒髪・黒の瞳ー! これは伝承にある、『迷い人』だねー
「うん、酷い事をされたようだねー、治癒したからもう治っているよー、痛みが取れたから眠ったようだねー、あのキズじゃ眠れなかったんだねー
治癒は終わったー、確認のためもう一度スキャンしてみると、うん、キレイに治癒で来ているなー
しかし、夕暮れ時、ここに放置すると魔獣のエサになっちゃう、迷いは止めることにした、家に連れて行くしかないなー
聖女見習は「男達から身に付けているものをはぎ取って、売ればお金になるよー」と教えてくれている、悪いことを知っているな...、世慣れている子なんだなー
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