#119 ◇◇転機(わが家の進化Ⅰ:その78)治癒院での日々!キラー・ホエール!
キラー・ホエール また戦う?
宴会がバラケてきて、ドノバンさん達が、寄ってきた。
「ヨシト言っておくが、討伐は建前じゃ」と、え! じゃ討伐はしないの? 僕は『キラー・ホエール』討伐? って何なのか?
ユリナが僕の隣から小声で「ヨシト、いい討伐をしちゃダメなんだからね」とも言っている。
僕が理解に苦しんでいるので、更にユリナが教えてくれた。
『キラー・ホエール』討伐は、軍船で行うの。船の底と側面は鉄板が貼ってあるの。
それで、民間の船員を雑用に雇ってくれてるの。それと、私達は『黄金の翼』や民間の船員の防御をするわ。
それは、3つのパーティが受け持っていたの。主にラージ・イーグルやラージ・ホークとかの、空からの攻撃なの。
「これを、3年くらいやっているから、それなりの雇用の確保が出来ているわけ。分かる?」
「うん、それって、打ち払ってやるんだよね。継続的に雇用されるように、討伐をしちゃダメで、合ってる?」
「うん、それで、合ってるよね?」とユリナはドノバンさん達を見ていた。
ドノバンさん達が「うん、そうじゃ、そこんところをよろしくな。ヨシト!」と言っていたよ!
それで、僕たちは、いつもの3つのパーティが、里帰りしている間の代わりに、なっているようだ。
本当は、それで、いいのかな? と突っかかるんだけど。最近は、そういうのが、この世界の人種族、庶民の知恵なんだと知ってきた。
でも! と思っている自分もいるが、ユリナに蹴れそうなので、止めといた。えー! えー! そうなんでしょね!
じゃあ、明日のフォーメーションは?
ドノバンさん達が、弩銃で上空の魔獣を打ち払う。僕とミーテルさんとユリナは、シールドで防御となった。
僕はじゃあ、警戒が主体だと思った。
宴会が終わって、ミーテルさんとユリナと部屋へ戻った。
僕は、ミーテルさんとユリナの寝間着の着替えの間、廊下に出ていた。
そういえば、この港を出る船から、叫んでいた人は、一体なんだったのかな? と思い浮かんだ。
でも、ミーテルさんとユリナの心をこじ開けると、受け止めて欲しくないから、聞かないようにしてるんだ。
ユリナが、扉を開けた。着替えが終わったんだな。
中に入ると、二人は冷たい水が飲みたいと言うので、コップに冷たい水を出した。
二人は水をゆっくりと飲むと、ユリナが知りたいことがあるんでしょう? と言っていた。
うん。と言ってみた。
すると、あれがね、公爵家のご令息なんだよ。と言っていた。
次回は、尋ね人手配書 です
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