表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/1

自称「新しい自民党」はルールを守るらしい(ただし曲解する模様)

筆者:

 本日は当エッセイをご覧いただき誠にありがとうございます。


 今回は自民党の公約の一番目に書いてある「ルールを守る」というのは「曲解する」ことが含まれていないことについて見ていこうと思います。



◇非公認でも1人あたり2000万円の党からの支援



質問者:

 いったい何があったんですか?



筆者:

 政治資金については鋭く追及している「しんぶん赤旗」が10月23日付で


『裏金づくりで自民党非公認となりながら、党支部長のままの候補者が8人います。本紙は8人が代表の政党支部に取材。ある支部の会計責任者は「他の支部のことはわからないが、党本部から党勢拡大のための活動費ということで2000万円が振り込まれた」と認めました。』(10月9日付での証拠があるそうです)


 と言う衝撃的な内容をリークしたのです。



質問者:

 大体、「ルールを守る」って党の公約にしてはあまりにも初歩的過ぎませんか……?



筆者:

 僕も初見で「小学生の道徳の授業か?」と思いましたね(笑)。

 どれだけ、これまではルール守れてこなかったんだよって(笑)。



質問者:

 それで今回の一件は「ルールを守っている」と言えるのでしょうか?



筆者:

 通常のケースでは党から党支部への支給額は計2000万円。内訳は「公認料」が500万円、「活動費」が1500万円となっています。 

 今回問題となった8人は「公認料」の文言はなく、2000万円を「党勢拡大のための活動費」として振り込むという内容になっていたという事のようです。


 森山裕幹事長は23日、「政党支部に対して、党の組織として、しっかり党勢拡大のための活動をしていただきたいという趣旨で、党勢拡大のための活動費として支給したものです。候補者に支給したものではありません。県連に活動をしていただいていることと同様に、組織としてしっかり党勢拡大のための活動をしていただきたいという趣旨です」


 石破首相は24日広島県での街頭演説では、

「党支部に出しているのであって、非公認候補に出しているものではない。そのようなお金を選挙に使うことはまったくない」


 と発言したようです。



質問者:

 何か苦しすぎる言い訳のような……。



筆者:

 自民党公認者が「裏金非公認選挙区」に建てられておらず、

 しかも非公認候補者も当選後は公認するとしています。


 更に、総選挙が決定してからわざわざ渡していることから「裏金非公認者」のために事実上使われる2000万円であることは明白だと思うんですよ。


 また、お金に色や名前はついていませんからね。直接的に選挙には活用せずとも、候補者にとってプラスになる(費用の支出が軽減されるなど)ことは間違いないです。


 これは完全なる「曲解」と言っていいと思います。



◇そもそも「裏金問題」は「脱税事件」である



質問者:

 でも、裏金問題は「解決済み」というのが自民党の考えという事のようですよね……。



筆者:

 森山幹事長は、18日の和歌山市内で行われた公認候補の個人演説会に応援弁士として登壇した際に、


「野党の皆さんは政治資金のことだけを言われます。大変皆さんにご迷惑をかけ、申し訳ないことだと思います。我々としては党としての処分をさせていただきましたし、またこの案件は刑事事件としては全く事件になっていない案件でございます。そこはご理解をいただきたい」


 と述べたようです。


 元派閥の元会計責任者らが有罪判決を受けているのにこの扱いは異常と言えます。


 そもそも政治資金規正法の「制度がザル」であることから訂正で許されていますが、

 一般人であれば「脱税事件」として納税・追徴課税しなくてはいけないものなのです。


 司法は圧力をかけたのか知りませんが個人で起訴されておらずとも、

 国税庁は忖度することなく捜査しなくてはいけないはずです。



質問者:

 国民に納税を求めるなら尚更ですよね……。



筆者:

 政治家は残念ながら我々一般国民とは全く違った世界にいる「特権階級」であるという事です。


 恐らく露呈していないだけで「収支報告書に書いていないもの」はその他にもあるに違いないです。


 岸田前首相が総理大臣に就任した際のパーティーは1000万円ものの収入を「自主的に立ち上げた団体」ということで岸田氏の政治団体としてカウントされず逃れたままになっていたりしていますからね。



◇今回のことから言えること



質問者:

 しかし、今回の一件でまたしても「詭弁」を使って言い逃れをしている感じがしますね。



筆者:

 重箱の隅を楊枝でほじくる感じで制度の隙を突いたと言えます。


 自民党を改革して欲しいという思いで石破氏を首相に自民党支持層は選んだと思うのですが、こんな有様では、石破政権には微塵も期待できません



質問者:

 「非公認」と言うのは国民に対するポーズだけだという事でしょうか……。



筆者:

 恐らくは選挙で劣勢になることが予想されたために手段を選ばないことを決めたのだと思います。

ですが逆に「信頼できない」という事をさらに自ら証明し、墓穴を掘ったと言えます。


 国民は詭弁に騙されると舐めているんでしょうね。


 

質問者:

 「ルールを守る」という小学生レベルとも言える目標を選挙中に、事実上破るって凄いですね……。



筆者:

 これでもなお、「ルールを守っている」と主張し続けていくでしょうね。


 簡単に行ってしまえば詭弁を使い、自分の懐にお金を入れる。党勢を拡大することは“組織としての体質“なんだと思いますよ。


 詐欺で捕まっている人が何回も詐欺で捕まっているのと同じように、

自民党と言う組織を解体しなくては何一つ改善することは無いという事は証明されたようなものだと思います。



◇「アンダードッグ効果」を阻止するためには投票所に行くしかない



質問者:

 「自民党171議席の惨敗」と言う記事も出てきていますがそれについてはどう思われますか?



筆者:

 毎日新聞のセンセーショナルな記事ですが、その記事でも「最小で171議席」と言うところを抑えていく必要があると思います。最大では225議席取れるとしています。


 また、朝日毎日辺りは前回の2021年の総選挙では立憲民主党が大幅に増やし自民党が議席を減らすと直前まで騒いでいましたが、実際はほんのちょっとしか変わりませんでした。


 これは自民党に投票する「保守層」がこれらの調査新聞社から電話がかかってきてもまともに打ち合わないと言った性質があるために保守層を過小評価しているためだと思います。



質問者:

 確かにイデオロギー色としては自民党とは真逆ですものね……。



筆者:

 また、「アンダードッグ効果」と言う言葉があり、

 選挙前の予測で劣勢を伝えられた候補者が、有権者の同情や劣勢挽回のための支持から、当初の予想以上に獲得票を伸ばす現象があります。


 自民党で言えば「組織票の本領発揮」というところでしょう。

 大方の国民は自民党に飽き飽きしているのであれば投票所に行くべきです。



質問者:

「ハンドワゴン効果」という有利な候補者がそのまま時流にのるという逆の選挙用語もあるのですが、それは望めないんでしょうか?



筆者:

 野党で抜きん出てムーブメントが起きている党が無いので「時流」とは言えないんですね。

 ですから、「アンダードッグ効果阻止」と言う方向性で見た方が良いんですよ。



質問者:

 でも野党の方でも自民党と似たような「裏金」を作っていた方っているじゃないですか?


 どうしたらいいんでしょうか……。



筆者:

 個別の議員に関しては裏金っぽい野党の方もおられると思うんです。


 しかし自民党は「組織的に」裏金や懐にお金を入れることを行っていると言ってもいいんですね。


 特定の野党が期待できないのは致命的なんですけど、その議論に関しては「自民党を解体してからでも遅くはない」と僕は考えます。


「消去法」としての選び方しかできないのは本当に日本の苦境を象徴していると思うんですけどね……。


※政党の選び方についてはこちらをご覧くださいhttps://ncode.syosetu.com/n0358jq/ 



質問者:

 自分で作ったルールを曲解されるような人たちはちょっと支持しにくいですよね……。



筆者:

 少なくとも政治改革については微塵も期待できないですね。

 まぁ。経済政策や少子化対策についてもこの30年を振り返ると何も期待できそうにないですけどね……。


 という事でここまでご覧いただきありがとうございました。


 今回は自民党は「ルールを守る」と公約に堂々と掲げておきながら「ルールを曲解」することによって裏金議員を事実上支援するという国民の信頼を裏切る行為をしたという事について考えてみました。


 今後もこのような政治・経済について個人的な考察を行っていきますのでどうぞご覧ください。

※長編で間違えて投稿してしまいましたが、1話完結です。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
勉強になりました。 明後日、いよいよ選挙ですね。 消去法でしか選べないのが残念ですが、まだマシな人や政党を選択するしかないですねε-(´∀`; )
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ