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1.転生

初投稿です。お手柔らかに

死んだ

有り体に言ってしまえばそうだ

なぜかはよく分からない

記憶も曖昧だ

しかし分かっていることが一つだけある

なぜか俺はスライムで虹色に輝いているということだけだ

そして記憶も日本に住んでいてなんとなく平凡に暮らしていたということしか覚えてない

正確には関わってきた人間のことは覚えていない

思い出そうとするとぽっかりと穴が空いたように思い出せないのだ

知識といったものはある程度は思い出せるのだがそれ以外はあまり記憶にないのだ

まあ忘れてしまったものはしょうがない

今はこの状況をどうにかするのが先だ

目が覚めたと思ったらどうやら魔物とやらが目の前にいるのだ

なぜ魔物と言えるのかというと明らかに地球にいないような外見の動物が目の前にいるからだ

角の生えたウサギだ

直立でこちらをみている…


マズいっ!?


猛烈な勢いでこちらに走ってくる

どうやら俺のことをエサだと思っているらしい

いきなりよく分からない所に連れてこられたと思ったらもう戦わなければならないようだ


ええいやってやるッ!!


自分の体の動かし方を直感的に理解し猛烈に体を動かして角ウサギの突進を避ける


あっぶねぇ…木に穴が空いてやがる

こんなん食らったらひとたまりもねぇぞ

待てよ…?俺は今スライムで穴が空いても死なないんじゃ…?

と思ったが流石にこちらでまた死ぬわけにもいかないので攻撃を受けるわけにはいかない

なぜこんな状況に合わされたのかわからないまま死ぬわけにはいかないだろ

とりあえずコイツをどうにかしないとな…

スライムの体で出来ることといえば体を伸ばすかウサギに引っ付いて窒息死させるしかないな…どうすればいいんだよ

とりあえずない頭を働かせてアイツを倒すしかない


うおっ!あぶねっ!

また飛んできたウサギを避ける、避ける

幸い飛んできたウサギを避けるだけの動きは出来るようでなんとか回避は間に合っているが攻撃手段がないためとりあえず避けるのに専念している

このまま避けるだけじゃ埒が明かない

ここはどうやら森の中で幸い避ける場所はいくらでもあるがウサギから逃げ切れそうもないので戦うしかない

あぁもうクソッタレッ!

なんでこんなところに連れてこられて訳分からん角生えたウサギと殺し合いをせにゃならんのだ

全くもって納得がいかない

愚痴を言っても仕方がないので覚悟を決めるしかない

こちらがやらなければやられるのだ

やってやるよ!!!こいつをぶっ倒して生き延びてやる

待ちに待った異世界じゃないか、存分に楽しんでやるよ!

再び突っ込んできたウサギを避ける、木に刺さるウサギを見る

ここだッ!!!

ウサギの死角からウサギの首すじ目掛けて飛び込む

そして伸びた体をウサギの首すじに勢いよく回しこみ体の全ての力を用いてウサギの首すじを絞める


ふぎぎぎぎぎ!!!!!


全力も全力、フルパワーで首を絞める

ウサギが苦悶の声を上げる


もう少し…もう少しだッ!!!


ウサギも全力で抵抗するがこちらも命がかかっているため手加減などするはずも無い


ウサギにできるのは暴れるだけ、こちらを振り払う力もさほどなければ手もそこまで器用ではないため俺の体を振り払うことも出来ずそのまま倒れるのであった


うおおおおおお!!!

やった…やったぞ!!!!


俺の異世界での命を懸けた初めての戦いはなんとか勝利に終わった


はぁ…疲れた…


ピロン


―――

レベルが上がりました

―――


ん?なんだ?

俺の目の前に青い画面が見える

なんだこれ、ゲームの画面か?


―――

ステータス

名称:

種族:虹の粘液

ランク:エンバイオ(1)

レベル2


攻撃:4

耐久:6

敏捷:3

魔力:7

運:5

スキル

伸縮 虹

称号

戦闘狂

―――


なんだこれ

聞きたいことはいくらでもあるがスキルの虹ってなんだよ

あとランクのエンバイオってなんだ???となりの数字もよく分からない

しかも名称が空欄でどうやら名前が無いらしい

分からないことだらけだ

頭が混乱する

しかし一つだけ分かったことがある

おそらくさっきの戦闘でレベルが上がったのだろうという事だ

初期ステータスとしてこの値がどれだけ大きいのかは分からないが数字的に見てもそこまて大きくはないだろう

とりあえずよく分からないのでエンバイオという文字を触ってみる


―――

エンバイオ


モンスターの位階、最低ランク

全てのモンスターはこれに始まり、果てなき道を歩む

―――


はぁ…まあとりあえずとなりのカッコは最低ランクであることを示しているということでいいのか


それにしてもこの説明文、おそらく魔物は進化するということであっているのか?


今までの情報をまとめるとどうやらライトノベルでありがちな異世界転生とやらをしてしまい、虹色のスライムに転生してしまったらしい


なんて悲劇な…なーんて思ってない


実はめちゃくちゃ嬉しい

なんて言ったって待ちに待った異世界である

戦いに明け暮れる日々を俺は夢見ていたことだけははっきり覚えている

日本の平和でつまらない世界を抜け出してゲームみたいな世界に飛び込んで血湧き肉躍る戦いをずっとずっと待ち望んでいた

そんな世界に来たとあれば嬉しさの方が勝っていることは言うまでもないであろう


しかし謎も多く残っている


なぜ虹色のスライムなのか、ここはどんな場所なのか、そしてランクやスキル、このステータスの意味、自分の名前、挙げればキリがない


どうしてこの世界に生まれ落ちたのか、それを探さなければいけないらしい


誰かに何かを言われたわけではないが、俺は俺を知る旅にでなければならないと理解した


いや、理解させられた


なにより自分がしたいと思ったのだ


この世界に来た理由、そしてこの先待ち受けている何かを望んでいる自分


全く予想もつかないこの世界でお前はどう生きるのか、そう問われている気がした


まあとりあえず、ほかのステータスの意味も気になるし見ていくか


―――


名称: のオリジナルスキル

天は粘液に色を与え、施しを与えた

全ての始まりであり、終わりでもある

この者が歩む道を我らは望み、欲す

―――


うおおおおなんだこれは

特大の地雷臭しかしねえ!!!!!

意味もわからんし抽象的すぎる!!!

はぁ…説明から分かることは『誰か』がこのスキルを与えて、どうなるかをどっかから眺めてるってことだ


なーんだただの視聴者かぁハハ!


笑えねぇ!!!

モルモットみたいな実験動物とほぼやってること変わんねぇじゃねぇか!

うわ~嫌なもん見ちまった

効果もよくわからんしどうすりゃええんやこれは…

しかし、現状何もできることはないのでひとまず置いておくしかないか…


―――

伸縮


伸び縮みできる

―――


こっちはこっちでシンプルすぎる…!!

まあ特に害がないようでよかったけどな


とりあえずこのスキルのおかげでウサギをぶっ倒せたからよかったが今後使えるスキルになるのかは怪しいところだ


―――

称号:戦闘狂


戦いに狂いし者

戦闘を行う際の恐怖を取り除き、感覚が研ぎ澄まされる

より多くの戦闘をこなすことでより感覚が研ぎ澄まされる

―――



よかった…これも地雷みたいな称号だと思いきや1番具体的で将来性のありそうなスキルだった

戦闘狂とは物騒な称号だが、俺を一言で言えばそうなので否定しようがない

戦うほどに感覚が磨かれていくというのはかなり良すきるのように思える

戦いを待ち望んでいた俺にとってはありがたいスキルだ

一応これで全てだがステータスに何者かの意思がある以上俺は油断ならない異世界生活を送ることが決まっているようで楽しみなような不安が押し寄せるのであった


さて…これからどうするか悩みどころである

とりあえずこの森のような場所を探索するしかない

この体である以上簡単に人間に近付ける訳もなく、どうしたものか

やることもないので周囲を探索することにした

面白いと思ったらブクマ、評価お願いします


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