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ショートショート㉛ 異世界での梅雨を求めて

作者: ちゃぼ茶

あるM国で降る雨は不思議な雨である


これをお読みのあなたが知っている雨で降るのは水滴では?


ところがこの国では金が降るのです


これからするお話はあなたの世界から転生されたあるサラリーマンのお話し


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


とある別の世界の東にある小国で働くサラリーマン山田は


この国の雨に驚いていた


「空から金が降っている……」


それなのにこの国の人々は驚きもせず傘をさしている…


山田はいわゆる普通の中年サラリーマン、異世界に転生されてきた


ここまではよく耳にしたことがあるのでは?


しかし……他のいわゆる転生物とは大きく異なることが1つ


それは山田は行き来ができる、元の世界と


「王様!俺って行って戻ってこれるんですかぁ!?」


『あー戻れるし、また来れるよ…呼ぶ時はこっちから一方的だけど』


王様は肘掛けにだるそうに寄りかかりながら答える


山田はなんとかして金を元の世界に持ち帰りたかった


しかし、王様の話から元の世界に持っていけるのは元の世界にある物で囲わなければいけない


山田は裸一貫でこの世界に来てしまったため金を持って帰れない


ここで山田は閃いた


山田の作戦は次の流れだ


異世界(現在)

元の世界(大量のキャリーケースを持って)

異世界(金をキャリーケースへ)

元の世界へ


これを繰り返す


にしししししし…これで俺は金持ちに……


「あのまた呼んでくださりますか?」


『いいよ〜それじゃぁ、お主をいつ頃呼び出せばいいのだ?』


王様が山田に尋ねる


「えっと…」


その時山田の足元に魔法陣が現れる


「え!?これもう元の世界に戻される?」


山田は焦ってとりあえず最も効率よく金を集められるように


「梅雨!最も近い梅雨の時期に呼んでく…」


山田は何とかタイミングを伝えて元の世界に戻っていった


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


「うぉお!」


山田は元の世界に戻ってきた


そしてまたつまらないサラリーマン生活が始まったが、すぐに会社は辞めた


貯金全てを使いキャリーケースを買い漁り、家に引きこもった


お金が底をついてしまったため苦しい毎日だが…


山田は毎日笑顔で楽しそうだ


「うっししし!いつ頃呼ばれるかな?」


ここまでお話しさせていただいた私から読者様のあなたにだけ1つお伝えしたいとても大切なことがあります



それは


【山田は王様が()()()()()()()とは()()()()


以上です。


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