7話 ハルトは邪魔者の排除を決定した 前編
早く起きれたら土日以外も投稿できるんですが、朝が弱いもんで・・・(´・ω・`)
それは5人の侵入者が現れる前、自分はシュラアさんのいる院長室の寝床まできていた、さすがに気づいてシュラアさんは飛び起きて、ベッドの下の剣を6本それぞれの腕に装備して寝間着で自分を睨む。
「なんの用だ、こんな深夜の非常識な時間に」
「なに、少し・・・アルス・マグナについてね」
その名前を聞いてシュラアは眉をひそめる。
「・・・魔神アルスを信仰する四つの教団で1番警戒度の薄いところがなんだというんだ」
「あなたも知ってるとは思うが前の試験の侵入者、その潜伏先がそれだよ、まぁこの話は本題ではなくてね、今侵入者がざっと5人向かってきてるからその迎撃か最低は一人の捕縛をお願いします」
「侵入者か、だがこの学院は強力な結界で覆われて門を開かないと・・・あぁつまり、いるんだな、内通者が」
「そっちはこちらで対応する、そっちは任せるよシュラアさん」
「わかった、ただ生かせるかはわからんぞ」
「頑張れ」
・
そして現在、シュラアさんはなんの苦戦もなく、5人の侵入者を圧倒した、持ってきた縄で縛るさい、、赤や青などの宝石を5人の侵入者の別々の身体の位置から見つける、この時シュラアさんは侵入者がホムンクルスだとわかった、別に言う必要なかったから言わなかったし、シュラア自身もそんなに驚きはしなかった。
「まぁホムンクルスだろうと人間だろうと関係な・・ん?」
その宝石が輝きだす、何か危険だと感じたシュラアは後方に飛び退き、その数秒後に5人の身体が爆発した。
なんとか退いていたおかげで無事ですんだシュラアは宝石の欠片を拾い上げ、怪訝な表情を見せる。
「ずいぶんとまぁブラックなところだな、アルス・マグナは」
・
同時刻、学院の地下、宝物庫。
そこには何かを探す人影がおり、ドアを叩く音が聞こえると、探すのをやめてドアの方向に向き、呼吸を整える、次の瞬間、ドアが吹き飛ぶとそこにはウルロアとシエルが立っている。
「・・・ハルトさんの予想の通り、あなたが手引きしたんですか、シック副会長」
「な、何を言ってるんだい、僕はただシュラア様に言われて━━」
「知らないなら言っておくとシックはお父さんと呼ぶらしいぞ、情報源ははアリアンナ会長」
「━━ちぃ!」
シックは何処からともなく6本の腕に拳銃を握りしめ、ウルロアとシエルに向ける。
「動くな!、こいつで蜂の巣になりたくなければな!」
「なんだそれ?、シエルは知ってるか?」
「うーん・・・シエルは記憶がハルトに会ってからの前のがなくてわかりません」
「それは初耳なんだが、まぁ良い、そんなよくわからないもので俺を殺せると思うのか?」
「ククク、知らんとは悲しいことだな、しねぇ!!」
シックが引き金を引こうとした瞬間、シックの身体が硬直し、そのまま上に浮遊する。
「なっ!?━━こいつはまさか━━ぐは━━」
そのまま横に勢いよく移動し、壁に叩きつけられて小さなうめき声をあげて気絶した。
「なんだ?」
「━━はぁ、油断大敵ですね、ウルロア君」
ウルロアが後ろに振り向くと、そこには銅の竜のバッチをつけた小さな白い角を2つ生やした少女が立っている。
「あんたは確か、生徒会の会計、イーミト・ヌルだったか」
「ご存知でしたか、それにしても気配の察知能力が本当に低いですね、そこのシエルさんは気づいていたのに」
「別に襲うつもりないからシエルは黙っていたよ」
「・・・ほんとそれに関してはダメなんだよほんと、それでなんで気づいていたんだ?」
「かなり前からシック副会長の様子が変わっていたのはデータ的にもわかっていたんですが、アリアンナ会長が尻尾だすまで何もするなというオーダーが下っていたので待機してました、それにワタシも魔族製のホムンクルスですし、彼らの通信を傍受も容易でした」
「ホムンクルスだったのか・・・、さてこいつをどうするかだが」
「はい、でもその前に━━コード エンゲージディスペル」
そう言ったイーミトがシックに手をかざした後、シックの身体をまさぐり、胸の辺りの宝石を見つけ、それをブチブチとちぎれる音と共に摘出した。
「自爆は無し、ミッションコンプリートですね」
「ちなみに何もしなかったらどうなっていた?」
「10秒後に創造主の自爆の命令を受信して宝石、もといホムンクルスの核を伝って爆発ですね」
「それは怖いな・・・それでシックを操っていたのか?」
「イエスです、どうやら相手はなかなかの技量を持つホムンクルスの製造者ですね・・・それにしても拳銃とはまたハイテクなものを持っていますね、こんなものを装備しているのなんてあそこ以外無いですが」
「「あそこ?」」
「はい、まずここから出たあとに話しましょう」
ちょっと短いですが区切りが良いんで、また土日に投稿します(´・ω・`)