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勇者は冒険の書を消して魔王を目指しました  作者: 赤コーラ
1章 武練科魔王学院編
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5話 ハルトは新たな仲間を手にいれた 後編

夏休みに入ったら・・・連続で投稿できたらいいなぁ(´・ω・`)小説初心者だけど見てくださると嬉しい


━━私達は違法ホムンクルスだ。

本来ホムンクルスとは感情を持たず、戦闘能力の無いいわゆるロボットと似た物なのだ、そのどちらも持って造られた私達の中でも私は特別強くて、感情も豊かであった、そんな私が任務に失敗し、アジトまでやって来ていた。

底が見えないほど暗さと深さの階段を降りていき、若干の恐怖を覚えながら階段を降りきると、青い炎の灯火を右左端に設置された一つの扉が見える、唾を飲み込み、ゆっくりと扉の前まで行き、二回叩く。


「H01、帰還しました」


ここでの私は造られた順番の番号で呼ばれる、ちなみにHとはホムンクルスという意味。


「入りなさい」


その一言が扉の向こうから聞こえると、ゆっくりと扉が開かれていき、その先にはあの大きな人の象、確かアルスという魔族の神様だったはず、その下に祈りを捧げる男・・・私の創造主にして

教団の大司教である。

私は部屋に入り、扉が閉まると跪く、大司教は祈りを終えると、象から私に振り返り、右手に光の玉を出すと、それを軽く握った。


「ぁ!━━がぁ!━━」


隠れている右目を押さえ、私はうめき声をあげる。


「失敗したね、01よ」


「すみませ・・ん、次こそは・・必ず」


「・・・まぁいい」


大司教は光の玉を右手の中に戻すと、再び象のほうを向いて祈る。


「次はないぞ、次に向かわせるのは145から150番だ、お前は待機だ」


「はい・・」


私は前に倒れるが、すぐに起き上がり、この場から去る・・・次こそは成功させないと・・・だがあれはさすがに・・。



「ふぅ、なんとかなったな」


念のためにアイテムボックス(異空間的なもの)の中にゼル用の制服があって良かった、それを知恵ありマンドラゴラに着させた、ゼルがな、さすがにいろいろと・・ね?。


「さて、いろいろと質問したいがまずは名前はあるのか?」


「ありませんね、マンドラゴラというのはわかるんですが」


「そうか、じゃあ・・・シエルで」


「シエル・・・シエルいいですね、ではシエルはシエルと名乗ります」


「わふ?、なんでシエルなんですか?


「妹の名前」


「妹さんおるんですね、会ってみたいです」


「もういないがな」


それを聞くとウルロアは口をつぐんだ、実際のところはわからないがな、元の世界のことなんて。


「さて、3人まとめてらさすがにキツイな・・・ゼル、剣になれ」


「はーい、わぬしの言うとおりに」


その言葉と共に、ゼルが光に包まれ、光が収まると一振りの豪華な剣となって浮遊している、そのまま移動して自分の鞘に収まる。

その様子を見ていたウルロアは目を輝かせシエルは特に何時も通り座っている、まぁ何が凄いのかわからんだろうだからな。


「なんですか!、なんですか今のは!」


「・・・まぁ口外しないことを約束できるなら話すぞ」


「お願いします!」


「おーけー、こいつは神剣 ゼルセーマ、人のころから一緒にいる親友的な、大切な武器だ」


「がほー、そんな凄いものを持っているなんてやはり・・・凄いですね」


「それしか出てこんかったんやな、さて帰るぞ」



無事自分の部屋に帰ると、二段ベッドが2つ設置されているから寝る場所は全員確保できている、明日、シエルを学院につれていくことにした。


「・・・入ります」


「いいですよ」


自分は事の説明のために生徒会室の扉を叩く、自分はシエルと共に中に入ると、1番奥の椅子に腰かけるアリアンナさんと他の生徒会役員の姿が見える。


「今日はどのような要件で・・・ふむ、その娘さんは?」


「はい、つい先日の学院の森の中で枯れていた確か・・グレーターインテリジェンスマンドラゴラのシエルです」


シエルがペコリと礼をすると、アリアンナさんが少し思案を巡らす。


「・・・、その娘、なかなかの魔力量だね、私と同じかそれ以上だろうか」


「ほう、生徒会長よりもですか、それは凄い」


銀の竜の頭のバッチをつけた阿修羅の生徒会役員が立ち上がり、シエルを見る、たぶん生徒会副会長だろう


「あなたは?」


「あぁ、僕は生徒会副会長のシュラア様の息子のシックです」


「・・・ふーん」


━━笑顔が不自然なくらい目が笑っていないし、明らかに心が()()()()んだよなぁ、まぁ今のところ保留でいいか。


「とりあえずよろしくです」


「・・で、マンドラゴラで学院に入るつもりなの?」


「まぁさすがにそれはちょっとね、アウラウネなら順当では?」


アウラウネ、簡単に言うと植物でできた魔族の一種、特有の死の叫びさえなければアウラウネでも通せる容姿だしな。

その発言にアリアンナは笑みを浮かべ・・・剣を投擲する、それはシエルの眉間に向かっていき、シエルはそれを右手を木に変えて深く刺さったが無事止まった。


「・・・うん、それなりにはできるみたいだね、とりあえず試験はやるわね」


「ありがとうございます」


シエルは剣を抜いて、元の手に変えると、笑顔でお辞儀をする。


そして無事試験はプラチナゴーレムを手を鋭い木の槍に変えて高速に放ち、プラチナゴーレムの頭を吹き飛ばし、筆記も二択問題が多めだったおかげでギリギリ自分の組に入れたのであった。









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