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あとがき

 こんにちは、本作『僕とメリーさんの怪異相談』の作者、砂鴉と申します。

 ここまで読んでいただきありがとうございます。本作は、これにて完結、そして今回は後書きとなります。

 本作を書き上げたのは二〇一六年十二月九日。そして、現在最後の後書きを綴っております。本作は、作者にとって初めて完結したと満足して言える作品です。これまで投降した作品は、色々あってまだ納得していない部分が多いですからね。




 えーと、興味無いかもしれませんが、本作が出来るまでを話させてください。後書きは、そういう場所ですよね。……たぶん。

 さて、本作を書き始めたのは私が大学三年になった二〇一五年の四月。当時は花言葉と妖怪を題材にほのぼのとした日常物語を書こうとしていました。これは、本作の前身となった『シェアハウス・in・ゴースト』の概要です。ですが、それも第二部を投降した辺りでなんか違うなぁ、と感じるようになり、結局続きを書けなくなりました。そして、長々と一年も放置したある日、なろうでお気に入り登録させていただいてるある作家様が本の出版にこぎつけたという話を耳にしました。

 乗せられやすい砂鴉は、この話を耳にして、私もやっぱり本にできるような作品を書きたいと強く思います。この時に掘り起こしたのが旧題『シェアハウス・in・ゴースト』でした。応募する場合の大体の文字数などを調べ、一話約二万五千文字×四話という、大体一冊十万文字越えくらいで妥当? という文量の部分を確定しました。文庫本一冊感覚です。まぁ、書いてたら増えましたが。この時に本作の骨組みが出来上がったと言っていいでしょう。


 ですが、ここでも障害が立ちはだかりました。この時考えたストーリーは、妖怪の方を調べ、それにあったストーリーにしようとした結果、物語が作れなかったんです。そして、再び計画はとん挫しました、迷宮入りです。また書けなくなりました。ついでに言えば、この頃は就活と二次創作に時間を割いていて、こっちから気持ちが離れつつあったんです。一度計画が暗礁に乗り上げると、一度別のことに頭が行ってしまうんですよね。

 ですが、そこで再び転機が、私の実家の方でとある出来事がありまして、それをヒントに、というか「書かなきゃ」という意識が猛烈に湧きだし、その意識に沿った形で物語を再構成していった結果、一ヶ月ほどの執筆期間で一気に書き上げたのが、本作になります。

 右往左往しましたが、そんな経緯の下、本作は出来上がりました。


 さて、そんな本作は私の好きな小説への意識が結構含まれています。そもそも妖怪を題材にしようと思ったのは、企画当時に『妖怪アパートの幽雅な日常』を読んだから。怪異相談という「誰かの悩みを訊いて行く」というストーリーの流れを意識したのは、これまた私の大好きな小説『神様の御用人』から。一人称であり、二人の人物の視点から語る、さらに閑話に別の脇役キャラの視点からの物語を挿入するというアイデアはフリーのノベルゲーム『TRUE REMEMBRANCE』から。

 などなど、多数の作品に影響されながら作ってきたからです。えーと、これパクリになってないですよね。リスペクトの意識で書いて来たんですが。うん、大丈夫でしょう。混ぜ合わせたら、いつの間にかオリジナル風が出てるとか、そんな意識です。




 さて、本作のテーマに行きましょう。

 本作のテーマは第三話、第四話にて描かれている――はず――の『誰かを亡くし、残された者の葛藤』です。

 主人公の日下部秋雨はかなり歪んだ人物です。人付き合いを苦手とし、しかし親しい人には一定の感情を示す。その原因は、家族を全て亡くしてしまったことからの現実逃避です。人はいつか死にます、当然です。当たり前です。そして、それはとても悲しい事でしょう。それが現実に、唐突に訪れた時、果たして人は耐えられるのか。どうしたら耐えることが出来るのか。そんな私の目線を、本作では表してみました。


 ここで言っておきますが、私の両親は健在です。少々怪しいですが、祖父母もまだまだ元気です。生きてます。友人一同も不幸なく健在です。

 つまりですが、私はまだ秋雨のような経験をしたことがありません。ですから、これは私の想像なのです。第三者目線で、亡くした人の気持ちを表してみました。以上の事から、この作品で作者である私の立場は、東海林夏秀が一番近いでしょう。

 東海林は物語の中心ではなく、外側からこの物語を見ている人物です。東海林は作中では秋雨を密かに支える存在でした。誰かを亡くした人に、第三者である私たちはどういった対応をすべきなのでしょう? 裏から支えていくことを決めていた東海林の判断は、果たして正しかったのでしょうか。


 ちょいと重いテーマとなりましたが、本作ではそう言った部分を意識して書いていました。ですが、私の執筆技術や経験不足と言いましょうか。だいぶこじれた話を書いてしまった感は多々あります。秋雨の解離性障害とか、秋人の設定とか、いろいろ力不足感があります。


 それと、本作ではどういうわけか引き籠りが多くなりました。梅雨乃然り、秋人然り、秋雨も引き籠り気味ですね。

 ここにも私の想いを込めたつもりです。ぶっちゃければ私自身中学で引き籠りやってた人間です。いじめられて~とかではなくて、単純に学校に嫌気が射したんですよね。ただ、一度行かなくなると、私自身不登校という行為がマイナスであると自覚していたため、知り合いと顔を会わせることも辛くなってきたのです。友人たちはまだよかったのですが、親戚には情けなくて顔を出せませんでした。一度引き籠りやっちゃうと、マジで出ていけないんです。自分が情けないという自己嫌悪で。

 これは私だけなのか、他の不登校の方々にも当てはまるか、そこは分かりません。今現在不登校されている方がどう言った想いで学校に行きたくなくなったのか、そこは千差万別ですから。

 ですが、抜け出すのにきっかけが必要というのは一致するのではないでしょうか。

 本作ではメリーさんが秋雨の精神的引き籠りを打破するきっかけとなりました。なにか、自身を変える小さな切っ掛けがあれば、引き籠りからでも抜け出せるんです。その後も大変ですけどね。

 ちなみに私の場合は「さすがに高校には行かないと人生ヤバくね?」という意識が芽生えたことで、中学三年の二学期から復帰しました。

 えー、私の話が混じってますが、さらっと流していただいて結構です。


 さて、私自身が思う反省点です

 反省点としては作品のボリューム不足というのもあるでしょう、最終的な物語を完成させた時、第三話と第四話が急ぎ足になってしまったという部分はあります。本来ならこの間も描き、少しずつ変化していく日下部君とメリーさんの想いも入れるべきだったのでしょう。ですが、本作は小説賞などなどに応募する前提で書き上げた作品です。文庫一冊サイズになる様、物語を詰め込むことに決めていました。そのため、第二話と第三話の間の時期の飛び具合、物語全体の急ぎ足化、などがでてしまったと思います。自分で枷を作ってしまった気がするのですが、この辺りはもう少し物語を煮詰めるべきだったかと。

 これにつきましては、後日続編(短編集?)と称して間の物語を書くかもしれません。ただし、その場合、本作は完結済み、あくまで別作品として出すことになります。


 さてさて、後書きもだいたい書きたいこと終わりましたし、この辺で締めましょう。

 それでは、また別の作品を書いて、なろうでお会いできることを楽しみに、ここで筆をおかせていただきます。


 二〇一六年十二月十一日 砂鴉。


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