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~第七十四話~魔王の部下、目的地に辿り着く~

はい、今回の話は、別キャラの話となります。

いつの間にか、お気に入り登録件数が1000人超えてましたね?

ありがとうございます。いや、TS物を色々書いてて、お気に入りが1000人超えたのって、この作品だけですよ。お気に入りに入れてくださって、ありがとうございます。

「見えてきたぞ、あの国が……バイトール王国と呼ばれている国だ」


そんな事を言ったのは、エルフの国のエルフで、私はこのエルフに案内されて、バイトール王国に辿り着く事になった。


「わざわざ案内して下さり、ありがとうございます」


「いや、問題ない。では私は戻るとする。それではな」


そう言って、送ってくれたエルフと別れた私は、バイトール王国に向かう事にしたけど……

もしかして、今の私って目立つのでは……?って思う。

まあ、背中に真っ黒な羽生えてるし……とりあえず、この羽を何とかするしかないッスかね……と思い、私はある術をかける事にした。


「シャドウ・フェイク」


私の使える魔法の一つ、このシャドウ・フェイクは、闇魔法の一種で、自分の姿を偽る事が出来る術なので、他人から見たら、普通の黒髪の女性に見えるように設定する事にした。

まあ……この術、ディスペルって言う術で、簡単に解除されちゃうけど……怪しい行動をしなければ、問題ないっすよね?

そう思いながら、バイトール王国の中に入る。

門番に止められたけど、普通の旅人ですと説明したら、あっさりと信じて、国の中に入れてくれたので、特に問題はなかった。


「ここがバイトール王国……なかなか大きな国ですね……」


辺りを見渡すと、色々な人がいて、賑わっているので、この中から確か……ナナと呼ばれている銀髪の女性を探すっすよね……? 一体何所にいるっすかね?

人が多いから、簡単に見つかりそうにないっすけど……まあ、とりあえず探してみるとするっすかね……

そう思った私は、中央広場と呼ばれている場所から、探す事にした。

国の中を歩いて、中央広場に辿り着く。

その場所は出店が立ち並んでいて、結構賑わっている風に見えた。

それにしても……銀色の髪をした人、見かけないっすね……この国では、銀色の髪ってかなり珍しいっすか?

まあ……聞き込みでもするっすかね……うん。

とりあえず……銀色の髪をした女性を見かけたかどうかを、ここにいる人達に聞いてみる事にした。


「あのーちょっといいですか?」


「はい? 何でしょうか?」


私が話しかけたのは、お店をやっている女性で、お店をやっているんだから、もしかしたら何か知っているかも知れないと思ったので、この女性に尋ねてみる。


「この国で、銀髪の髪の色をしている女性って知ってますか?」


私がそう聞くと、この女性……私の姿をマジマジと見てから


「貴方……なんでそんな事を聞くのかしら? もしかして……勇者様の仲間なの?」


はい? 勇者の仲間? 何でこの女性は、そんな事を聞いてくるのだろうか?

どちらかと言うと、私は魔王様の仲間なんだけど……この国に、勇者っているっすか?



「えっと……私は勇者の仲間では無いですよ、あった事もありませんしね? あの……この国に勇者が現れたんですか?」


「まあね……この国の行事にも参加したし、この中央市場にもやって来たしね? どうやら……貴方は嘘をついてないみたいね? でも何で、貴方は銀髪の女性を探しているのかしら?」


「えっと……ある方に頼まれまして、この国にいると言うのが解ったので、探しに来たんです」


「そう……ちなみに名前とか知ってるの?」


「あ、はい、確か……ナナさんって言うらしいですね? 知ってますかね?」


「知ってるも何も、ここに娘と一緒に買いに来た事もあるわよ」


「娘……あの……ナナさんて、やっぱり娘がいるんですか?」


「いるわよ? 私もあった事あるし、結構可愛い子よ」


「そうなんですか……」


娘……と言う事は、もしかして……本当に魔王様との子供なのっすかね?

ちょっと信じられないっすけど……まあ、この国にいると言う事は解ったし、あとは何所にいるかだけど……この女性、教えてくれるっすかね?

そんな事を考えていると


「貴方……一体何者なの? 名前は?」


「えっと……私はユーノって言います。まあ……一応旅人って言うのですかね? そんな感じですね」


「そう……私はここでお店をやっているエルと言うわ、貴方がなんでナナさんを探しているかは知らないけど……とりあえず……あの勇者の仲間ではないのよね?」


「あ、はい……私は勇者の仲間ではないですね。あの……何でそんな事を言ってくるんですか?」


「実は……ナナさん、どうやら勇者に求婚されているみたいなのよ。ナナさんはそれを嫌がっていてね? あの勇者もナナさんの事、諦めていない感じなのよね」


「そうなのですか?」


「ええ、そうよ」


勇者がナナと呼ばれている女性に求婚っすか?

それはマジなんすかね? まあ……直接ナナに会ってみないと解らないっすね……

私はエルと呼ばれた女性に、こう聞いてみる。


「あの、ナナさんが何所にいるか? 知っていますか?」


「買い物にはよく来るけど、何所に住んでいるかは知らないわね」


「そうですか……エルさん、ありがとうございます、では私は行きますね」


ここにいてもこれ以上、情報は集まりそうに無かったので、移動する事にした。

とりあえず……この国にいる事は解ったので、あとはどう接触するっすかね……

そんな事を私は、思っていたのであった。


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