~第七十一話~元勇者、娘と魔法の練習をする2~
はい、久しぶりの投稿です。
また、時間出来たら投稿したいと思います。
娘のリアネの魔法の練習に付き合う事にしたんだけど……えっと……家の中で、魔法をぶっぱなしていいのだろうか? いや、今の所、リアネが使える魔法は、光魔法だし。特に問題は……いや、問題か。家の中で魔法を使うのは、ちょっと不味いかも知れない。
じゃあ……何所で魔法の練習をするかなんだけど……とりあえず……家の外でやる事にするか。
そう決めた私は、娘のリアネに
「リアネ? 魔法の練習は外でする事にしましょう?」
私がそう言うと、リアネが
「外で? お母さん、外の何所でするの?」
「そうね……家の裏なら問題は無いと思うわ」
「解った、じゃあ……外で練習してみるね?」
「ええ」
外で魔法の練習する事になったので、私達は家の外に出て、家の裏に回った。家の裏は、草原になっていて、近くに家とか無かったので、ここなら魔法を使うのに最適だと思う。
家の裏に来て、早速リアネにこう言って見る事にした。
「リアネ? リアネが今使える術をやってみて? リアネの属性は光属性だから、光魔法は使えると思うわよ?」
「……うん、やってみるね?」
リアネがそう言って、手に持っている本を開いて、それから呪文を言う。
「ライト・アップ」
リアネの魔法が発動して、リアネの手から、大きな光の玉が出現した。これが光魔法かあ……この光る玉って触っても大丈夫なんだろうか……? 私は、指先をそっとリアネの作り出した玉に触れてみる。うん……火傷とかする事もなく、ちょっと暖かかった。
「リアネ? リアネの持っている本に、他に光魔法って載っているかしら?」
「えっと……違うページに光魔法、シャイン・アローって載ってるみたいだよ?」
「そう……」
シャイン・アローね……それって、攻撃系の魔法なんだと思う。アローって言うんだから、光の矢?みたいな感じなのかもしれない。光の矢……ちょっとかっこいいのかも知れないな?
「じゃあ、リアネ? ちょっとその光魔法、シャイン・アローと言うのをやって見て?」
「分かった、お母さん」
そう言ってリアネは、本を読んだ後
「シャイン・アロー!」
リアネがそう言うと、リアネの前に小さい魔法陣が空中に出現して、そこおから光の矢が発射され、数メートル先の木に命中。命中と同時に光の矢が消滅した。なんか……術の発動の仕方がカッコいいな……光魔法だから私にも使えるのだろうか?
「うーん……これだと、威力がどのくらいかが全く分からないわね……木に当たったみたいだけど、木に穴とか空いてないみたいだし……リアネ? その本に他に光魔法は載っている?」
「ちょっと待って……調べてみるね? え~っと……ううん? 光魔法で載っているのは、ライト・アップとシャイン・アローだけみたいだよ」
「そう……じゃあ、あとは何発出せるか検証してみましょうか……リアネ、同じ技を試して貰えない?」
「うん」
私に言われたとおり、リアネはさっきと同じ術、シャイン・アローを試す事にした。
リアネが呪文を言ったけど、光の矢は全く出る事は無かった。
「お母さん、出ないみたいだけど……」
「出ないって事は……もしかしたら、魔力切れなのかも知れないわね。リアネ? 光の玉の呪文を唱えてみてくれないかしら」
「うん、お母さん」
結果、光の玉も全く出なかったので、どうやら……リアネの魔力が無くなった事が解った。これで解った事は、リアネの今の魔力だと、光魔法が2回唱えられると言う事が解ったので、これは成長したら使用回数も増えるのかな……と思ったけど、今の状態じゃ全く解らなかったので、とりあえず……私も本に書かれている魔法をやってみる事にした。
「ライト・アップ」
私も光魔法のライト・アップを試してみる。
数分たっても何も起こらなかったので、やはり……魔法が使えない状態なのだと思う。
リアネも何回も同じ魔法を唱えていたけど、何も起こらなかった。
「リアネ? どうやら……魔力切れみたいだし。今日の練習は終わりにしましょうか?」
「分かった」
リアネにそう言った後、私達は家の中に戻る事にした。家の中に戻り、とりあえず……お腹すいたので、何か作ろうと思ったが……備蓄の食材が切れてたので、これは買いにいかなきゃ駄目かな……と思い、私はリアネに
「リアネ? ちょっと食材を買いにいくけど、一緒に来る?」
私がそう言うと
「うん、私も一緒に行くね? お母さん」
そう言って来たので、外行きの服装に着替える事にした。私の銀色の髪はこの国では目立つので、フードを深く被る。外行きの服装に着替えた後、娘のリアネと手を繋いで、家の外に出かける事にしたのであった。