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~第六十一話~勇者、移動する~

はい、今回の話は勇者側の話となります。

やっと勇者君の名前出ました。

まあ、名前の由来。名無し。ノーネーム、ネーム、訳してネム。

とまあ、安直です。はい。

また、時間が出来たら続き等書きたいと思います。

ふう……とりあえず……王様との会話は終わったし、後はバイトール王国へと行くだけだな? しかし……この国からバイトール王国か……俺って、転送魔法を習得してないから、このセレンディア王国からバイトール王国まで一体何日かかるんだろうな? けど、あの国には、俺の探し求めている彼女がいるのは分かっているので、行くしかないよな? 俺はそう決めて、早速、今いるセレンディア王国から、バイトール王国に行く事に決めた。

う~む……バイトール王国まで、どうやって行くか……だが、歩きで行くのは別に問題は無いんだが、この国から結構離れているから、物凄い日数がかかる気がする。じゃあ……移動手段として、馬車が適任かもしれないので、この国から、バイトール王国まで行く馬車を探すしかないよな? と思ったので、俺は馬車を探す事にした。

とりあえず……セレンディア王国の国の中を歩き回ってみる。この国に長くいた事は無かったから、この国で何が流行してるのか全く知らないんだが……やたら見かけるのは、白色の装飾品を身に付けた者が沢山いる感じに思える。お城の色も白色だしな……この国での流行色は白色なのかもしれないな……とりあえず……馬車が何所にあるかだが……色々と探し回って見る事にするか……そんな事を考えながら、歩き回っていると、止めてある馬車を見つけたので、馬車を手入れしている青年に話し掛けてみる事にした。


「ちょっといいか?」


「おや……何ですか?」


「この馬車って、何所かに行く予定はあるのか?」


「行く予定ですか? いや、特に予定はないですね? もしかして……何所かに行きたいのですか?」


「まあな。バイトール王国に行きたいのだが……この馬車で移動する事は出来るか?」


「バイトール王国ですか……この国からですと、何日もかかりますし、道中、魔物や夜盗なんかに襲われる可能性もあるから、あまり行きたくはないですね?」


「なら、俺が魔物とか夜盗を追い払うと言う事でどうだ?」


「どうだって言われましてもね? 本当に大丈夫ですか? それにただって訳にも……」


「なら金も出す。頼む! どうしてもバイトール王国に行きたいんだ」


「……何でそこまで行きたいんですか? 何か理由でも?」

そう聞かれたので、俺はこう答える事にした。


「実は……あの国に俺の愛しい人がいるんだ……で、その彼女をどうしてもこの国に連れて来なくちゃいけなくてな……だからあの国にいる彼女を迎えたいんだ……」

俺がそう言うと、青年が


「……何か深い理由があるみたいですね。解りました……深くは聞かない事にします。行き先は……バイトール王国でいいんですね?」


「連れてってくれるのか?」


「ええ、私も商人としての活動していますので、ただ……私も家族がいますので、家族も一緒で問題ないのでしたら、行っても構わないですけど……それで宜しいですか?」


「あ、ああ……問題無い。では、宜しく頼む」


「解りました、じゃあ……ちょっと準備致しますので、少しお待ちください」

そう青年が言うので、言われたとおりに待つ事にした。待つ事、数十分後。青年とその家族と思われる者がやって来た。


「お待たせしました、妻と娘です。じゃあ、早速バイトール王国に出発致しますので、乗り込んで下さい」


「解った」


そう言われたので、俺は馬車に乗り込む。俺と一緒に乗り込んだのは、この青年の妻と娘で、青年の妻は結構な美人さんで、娘も五歳ぐらいの可愛い子供だった。っく……何か羨ましいぞ。俺も彼女と……こんな感じの夫婦になりたいぜ……そんな事を思っていると、五歳ぐらいの娘が


「おじちゃん、何か考え事?」


「こ、こら……すいません、この子ったら……」


とか言ってきたので、その言葉にショックを受けてしまった。俺ってこの子からしたら、おじちゃんに見えるのかよ……いや、そんなに老けて無い筈だと思うんだが……俺はこの子に


「おじちゃんはやめてくれ……せめてお兄さんと言ってくれないか……」


「解った~おじちゃん」

いや、解ってないだろ……この子。


「では、出発しますね。あ……そういえば自己紹介まだでしたね。商人のリックです。そういえばまだお名前を聞いてませんでしたね?」

そう言われて俺は、勇者として活動していたので、勇者だと言うのは意味が無い気がしたので、ここは偽名を名乗る事にする事にした。


「俺の事は、ネムと呼んでくれ」


「分かりました。では、ネム様、バイトール王国まで出発しますね」


「ああ」

こうして俺は、この家族と一緒にバイトール王国に行く事になったのであった。




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