~第六十話~元勇者、目的の品を手に入れる~
はい、お久しぶりです。
まず、4ヶ月ぶりです。
いや、本当にPCず~~~っとやってませんでした。今月入って本日が初めてですよ。いやマジで。
今回は、本編の続きです。
これからも時間が出来たら、投稿しようと思います。
……さて……バイトール王国から出発して、数日後。目的地、セレンディア王国に無事に辿り着きました。まあ……何でこの国に来たのかと言うと、目的の品、黒陽の粉がこの国にあるらしいので、それでやってきたんだよなあ……う~む……本当にこの国にあるのだろうか? ちょっと疑問なんだけど、せっかくやって来たのだし、探してみる事にしよう……。改めてセレンディア王国にやって来た訳だけど、え~っと確か……私がこの国にやって来たというか、召喚されたのが大体今から、約10年ぐらい前だった気がする。
十年ぐらい経過しているので、はっきり言うと……何所に何があるのか? 全く分からない状態なんだよな……けど、判る事と言えば、お城があるので、あのお城の中には、王様がいるんだと思う。
十年ぐらいたってるから、もういないのかも知れないけど……城の中に黒陽の粉があるという事はないと思うので、城に入る事は無さそうだと思う。
で……この国で今の私の姿って、どんな風に思われているのだろうか……今の私の髪の色は銀髪なので、バイトール王国では、かなり目立つ姿だったけど、このセレンディア王国ではどうなんだって思うのだけど……もしかしたら私以外に銀髪の人がいないのかも知れなかったので、私はフードを深めに被って、髪の色を隠す事にした。
「それじゃあ……何所から探すかだが……ナナさんは、黒陽の粉が何所にあると思うんだ?」
私達と一緒に来てくれたワトリさんが聞いて来たので
「そうですね……粉と言うからには、お店で扱っていそうですけど……この国にそのようなお店であるのか? ちょっと解らないですね」
「そうか……とりあえず、この国を歩いてみて、お店を探す事からしよう」
「解りました、リアネもそれでいいわよね? はぐれるといけないから、私と手を繋ぎましょうか?」
「うん、お母さん」
「それじゃあ、まずは魔法道具がおいてあるお店を見つけましょうか?」
ココネルさんがそう言うので、私は娘のリアネと手を繋いで、一緒に移動する事にした。
セレンディア王国の国の中を歩いて思った事は、バイトール王国と違っていて、何と言うか……白っぽい服装をしている人が多かった。男も女も白色の服装や、白色の装備品を装備していたりしているので、この国では白色が流行っているのかも知れなかった。
国の中を歩いて数十分後、お店を発見したので、その中に入ってみる。
そのお店は、薬品とかを扱っているお店みたいで、色々な品物が置かれてあった。
カウンターに、50代ぐらいのお爺さんがいるので、ワトリさんが
「すまないが、このお店に黒陽の粉はあるか?」
そう聞くと
「いらっしゃい、ほう……黒陽の粉とな……これは珍しい物を欲しがるな。一体何に使うのだね?」
そう聞かれたので、私が前に出て
「えっと……私の髪の色を変更出来ないかと思いまして」
「髪の色か……すまないが……フードを取って見せてくれないか?」
店主に言われたので、私はフードを取って、髪の色を店主に見せる。店主は私の髪の色を見て
「ほう……貴方はエルフだったのか、エルフがこの国に来るとは珍しい」
「いえ……違います、私はエルフではないですね」
「む、そうか……しかし……何故髪の色を変えるのだね? とても良く似合っていると思うのだが?」
「えっと……この髪の色だと色々と揉め事がありまして、ちょっと困っているんです。それと……私はこの子の母親なので、この子と同じ髪の色の方がいいかな……と思いまして」
一緒に手を繋いでいるリアネの事を言うと
「は、母親だと!?」
何か凄い驚かれてしまった……何でそんなに驚くんだろう……物凄い気になるのだけど……ここは、深く聞かない方がいいのかも知れない……
「で……このお店には、黒陽の粉はあるのだろうか?」
ワトリさんが再びそう聞くと
「ふむ……あるにはある。ちょっと待っていろ」
そう言って奥の部屋に言って数分後、一つの箱を持って来た。
「この中に黒陽の粉が入っている。一応仕入れてはいるのだが、それほど多い品ではなくてな? 在庫がほとんど無いのだが……再び購入する際、もしかしたら品切れの可能性も出てくるし、それに……」
「それに?」
「たまに黒陽の粉が効かない人もいるのでな? 使用して効果が現れなかったら、購入しても意味がないだろう? 効果が現れないとしても、この店では責任は取らないぞ? それでも購入するかい?」
「そうだな……ナナさん? どうする?」
「そうですね……あの……ココネルさんはどう思いますか?」
「そうね……うん、いいわ。もし効果が現れないとしても、私は別に問題ないわよ? ワトリもそうでしょ?」
「ああ、問題は無いな。せっかくこの国に来たし、目的の品も見つけたんだ、購入しても問題は感じないぞ」
「解りました……じゃあ……購入する事にします」
私がそう言うと
「そうか……どうやら……よその国から来たらしいみたいだな? ちょっとおまけをやるとするかのう」
そう言うと、リアネに棒付きキャンデーみたいなのを渡したので、この店主はいい人なのだと思った。
ちなみに黒陽の粉の代金はそれほど高くは無かったので、無事に購入する事が出来たので、これで目的の品は手に入った。お店の外に出ると、ワトリさんが
「ナナさん、目的の品が無事に購入できた事だし、あとは戻るだけだが……どうする?」
「そうですね……この国には、もう用がありませんし、あとはバイトール王国に戻るだけですけど……リアネ? お腹すいたでしょ?」
「う、うん……お腹すいたかな?」
「この国で何か食べてから戻る事にしましょう?」
「そうだな、そうするか? まあ……別行動をしているタマコを見つけないと行けないしな?」
「それじゃあ、何所か食事が出来る場所を探しましょうかね? この国の名物って何なのかしらね~ちょっと気になるわ~」
こうして私達は、目的の品は手に入ったので、何か食べてからバイトール王国に戻る事に決めたのであった。