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~第五十六話~元勇者、ココネルさんの話を聞く~

はい、続きの話です。

ちょっとずつお気に入り増えてますね。

ありがとうございます。

「いい? リアネちゃん? まずは……初期魔法からやってみましょうか?」


「う、うん」


バイトール王国からセレンディア王国までの旅の途中。ココネルさんに娘のリアネが魔法の練習をするみたいだった。初期魔法ねえ……一体どんな魔法があるんだろうか?

そう言えば……男だった時、私は魔法は使った記憶がないんだよね? 剣とかで戦っていたからなあ……

そんな事を思っていると、ココネルさんが


「じゃあ……まずリアネちゃんの適正を調べる事にするわね?」


「適正……?」


「ええ、魔法には適正があってね? それが無いとその系統の魔法は一切使えないのよ。リアネちゃんは光魔法のライト・アップは使えたみたいだから、光は大丈夫みたいね?」


「そうなんだ……」


「あの、ココネルさん? 他にどんな適正ってあるんですか?」


「他にあるのは、七種類よ? 火・水・風・土・光・闇・無の七種類ね」


「七種類もあるんですか」


「ええ、で……私が使えるのは四種類の火と水と風と無よ? 私は光が使えないから、光魔法は使えないのよ? リアネちゃん、試しに光魔法のライト・アップをやってみてくれないかしら?」


「う、うん」

ココネルさんに言われて、リアネが光魔法を唱えるみたいだった。


「えっと……ライト・アップ」


リアネの魔法が発動して、ボールぐらいの光の玉が出現、辺りを明るく照らしだした。


「これが光魔法の初期魔法、ライト・アップよ? で、私がリアネちゃんと同じようにして、ライト・アップって術を展開してみても、私は出来ないのよ」


「そうなんだ、あ、あの……この本に魔力が無くなると魔法が全部使えなくなると言うのは、本当なんですか?」


「ええ、そうね? 魔力が無くなれば、魔法は全く使えなくなるわね? だから魔術師はいつも魔力回復アイテムを常備している物なのよ? リアネちゃん、そこの所は覚えておきなさい?」


「う、うん」


「じゃあ……早速他の魔法の適正を調べてみましょう、丁度その本があるから、その本に書かれてある魔法をやってみる事にしましょう」


ココネルさんがそう言って、リアネの他の魔法の適正を調べるみたいだった。

う~ん……ここは、ココネルさんに任せたままで良いかな?

とりあえず……私は、野営の作業をしている二人に


「あの、私も何か手伝える事ってあります?」

私がそう言うと、ワトリさんが


「そうだな……じゃあ、タマコと一緒に調理などをしてくれないか?」


「解りました」


ワトリさんに言われたので、私はタマコと一緒に調理に取り掛かる事にした。

それにしても気になった事。タマコは料理とか出来るんだろうか……って、思ったので、タマコに聴いてみる。


「タマコ?」


「あ、はい、何ですか? ナナさん」


「タマコの料理の腕前ってどうなの?」


「私ですか? そうですね……えっと……はっきり言いますと、あんまり得意じゃないんですよ……そう言うナナさんはどうなんです?」


「私はまあ……ある程度の料理は作れるかな……リアネがいるしね?」


「そうですか……じゃあ私は、ナナさんのサポートを致しますね?」


「解ったわ」


タマコがそう言うので、私達は今ある材料で、調理に取り掛かる事にした。

とりあえず……肉とか野菜とか食材が色々あったので、それを使って調理を始める。今回は味付けはタマコに任せるとして、調理してから数十分後、見た目は美味しそうに仕上がった。


「タマコ? 味見してくれる?」


「解りました」

タマコが味見してみると「これ美味しいですね~さすがですナナさん」と言ったので、味に関しては問題ないようだった。料理が出来たので、ココネルさん達を呼ぶ事にした。


「お、早速旨そうだな? では、頂くとするか」


「美味しそうね? じゃあ……頂くわね?」

ワトリさん達がそう言って、作った料理を食べ出す。二人とも美味しいと言ってくれたので、良かった……と思う事にした。

リアネも「美味しい~」って言ってくれたので、私も作った料理を食べてみる。

うん……美味しく出来上がって良かったが……まあ、足りない物と言えば、米とかパンかな……と、そんな事を思っていた。

食べ終わった後、私はリアネに


「リアネ?」


「何? お母さん」


「リアネはどんな魔法が出来るようになったのかしら?」


「えっと……ココネルさんが言うには、私は光魔法と闇魔法の二種類って言ってたよ?」


「光魔法と闇魔法ね……ココネルさん、それって本当ですか?」


「ええ……リアネちゃんの魔法の適正を調べたら、使える魔法は光魔法と闇魔法が使えるみたいなのよ、これってちょっと珍しいわ」


「そうなんですか?」


「ええ、普通は光魔法を覚えている者は闇魔法は全く使えないのよ。けど……リアネちゃんは光と闇が使えると言う事は……」


「言う事は……?」


「リアネちゃんの親類に闇魔法が使える者がいると言う事だと思うわよ」


リアネの親類……それってもしかして、リアネの父親。魔王の事なのだろうか? 母親の私はまず光属性なのだと思う。だって勇者として召喚されたしなあ……で、魔王が闇属性だと思う。私と魔王の子供だから光と闇が受け継がれたと言う事になるのかな……と言う事は、やはり……リアネの父親は、魔王と言う事で間違いないと言う事が確定じゃないか? これって。まあ……リアネが二つ属性だと言う事が解っても、私の娘だと言う事は変わりないので、私はリアネの母親として、この子の成長を見守る事にしよう……そう決めたのだった……



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