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~第五十話~魔王の部下、行き先を聞き出す~

はい、久しぶりの投稿です。

今回は、魔王サイドの話にしてみました。

総合評価2000ポイント突破

お気に入り登録件数800人突破しました。

ありがとうございます。

これからも時間が出来たら、投稿等したいと思います。

サバルクと言う町に到着したユーノは、この町で情報などを集める事にした。


「それにしても……この町って、何と言うか……ちょっと暑いっすね……」


ユーノは、そう呟きながら町の中を歩く。町は結構賑わっていて、色々な人々がいるので、ユーノはここなら情報を得られるんじゃないかと思った。


「え~っと……私の求めてるのは、魔王様が言うには「銀髪の女性」って事なのよね……」


とりあえず……人の集まりそうな場所を探す事にして、そこで情報を聞き出す事にした。

町の中を歩いて、食堂みたいな所を見つけたので、その中に入る。中は結構広くて、色々な人々が食事をしている。ユーノが店の中に入ると、ユーノに話しかけて来る男がいた。


「いらっしゃい、お客さんここいらでは見ない顔だな? この場所は初めてかい?」


「えっと……まあそんな感じですわ」


「そうかい、じゃあ……何か注文するかい?」


「注文と言う事は、ここは食事所ですわね?」


「そりゃ椅子に座って食事している客がいるんだから、見たら解るんじゃないか?」


「確かにそうですわね……」


「それとお前さん……背中に黒い羽が生えてるんだが……それは本物なのか? ん~俺が見た所、鳥系の獣人ってとこに見えるんだが、そうなのか?」


「えっと……まあそんな感じに思ってて下さいな? とりあえず……何か注文した方がよろしいかしら?」


「そうだな……せっかくここに来たんだ、何か食べてってくれ……一つ聞くが、ちゃんと金はあるのか?」

そう言われてユーノは、自分の持ち物を調べてみる。


「……持っていないわね」


「……じゃあ何しにここに来たんだよ……しょうがねえな、あんた美人だしな? 俺のおごりだ。今日は無料にしてやるぜ」


「えっと……ここはありがとうと言った方がいいんですかね?」


「おう、とりあえず俺の店だしな? ちょっと作ってくるから、空いてる席に座って待っててくれ」


そんな事を言われたので、ユーノはその言葉に従う事にした。ユーノが席に着くと、周りの客から「一体何所から来たんだ?」とか「あの子に罵られたい……」「俺は罵倒されたいぜ!」とか、そんな風な感じの声が聞こえて来る。

(これって私に対して言っているっすかね? 何か……複雑な感じっす……)

そんな事を思っていると


「お待たせ、俺の自信作だ、まあ食べてってくれ」


そう言って来た男が、テーブルの上に料理を置く。出された料理は、見た目が結構美味しそうな感じだった。せっかく作ってくれたのだし、ユーノは早速その料理を頂く事にした。

味に関しては、味付けが抜群なのか、かなり美味しく仕上がっていて、あっという間に食べ尽くしてしまった。食べ終わった後、作ってくれた男に礼を言うと、男が


「気に入ってくれて良かったな。また来る事があったら、今度は客として来てくれよな?」

そんな事を言ってきたので


「まあ、気が向いたら来ようとは思いますわ」

そう言う風に言っておく事にして、けど、ここに来た目的は情報を集める事だったので


「あの……ちょっと聞きたいのですけど、この町に銀髪の女性っているのですか?」

ユーノがそう聞いてみると


「銀髪の女性? それってエルフの事か?」


「いや、エルフでは無いと思うんですけど……」


「エルフじゃない女性か……まあこの町には、エルフもほとんどいないしな?」


「そうですか……」


そんな事を話していると、客の一人が「そう言えば、バイトール王国で銀髪の女性を見かけたな」とか、言っていたので、ユーノはそう言って来た客に詳しく事情を聞く事にすると「数ヶ月前の事だが、私はバイトール王国にいたんだ、で、その中央広場でフードを被った女性がいてな? フードを被っていたから少ししか見えなかったが、確かに銀髪の髪をしていたと思う、まあ……今もあの国にいるとは解らないがな?」と、そう言った。

ユーノは、そう話してくれた客にお礼を言って、店の外に出る。外に出てから、とりあえず……魔王様に連絡でもしてみるか?と思ったので、魔王から貰った物で魔王に連絡する事にした。


「あー、魔王様? 聞こえてますか?」


ユーノがそう話すと、通信機から


「聞こえているぞ、で……何か解ったのか?」


「えっと……今私は、サバルクと言う町にいるんですけどね? その町で情報を集めたんですけど、とりあえず……聞いた話では、バイトール王国に銀髪の女性がいるって話みたいなんですね。前に出会ったエルフの女の子もバイトール王国にいるような事を言っていましたし、魔王様はどう思います?」


「バイトール王国か……で、ユーノ? 貴様はどう思うんだ?」


「私ですか? そうですねぇ……まあいるかも知れないって感じですかね?」


「そうか……じゃあ、その国に行け」


「……はい? 私がですか?」


「そうだが? 何か文句あるのか?」


「……いや別に文句はないですけど……まあ、魔王様の部下ですしね……解りましたよ、じゃあ……バイトール王国とか言う国に行ってみる事にしますよ」


「そうか、何か解ったら、また連絡するように」

そう言って、通信が切れる。


「とりあえず……魔王様にも言いましたし、バイトール王国とか言う国?に、行く事にしますかね……」

そう決めたユーノは、バイトール王国に行く事を決めたのだが……


「そういや、バイトール王国って……どっちの方角と言うか、何所にあるんだろう……」

その肝心のバイトール王国の場所が、全くと言っていいほど解らなかったのであった……



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