~第四十八話~元勇者、同僚とお出かけする~
はい、お久しぶりです。
短いけど、時間取れたので、投稿しました。
時間出来たら、続き書いていこうと思います。
港町ブルシーヌの町に行って、自分の住んでいる国、バイトール王国に戻って、次の日。
私は、いつもと同じ時間に起きた。起きてから、今日の事を考える。
今日から、お仕事があるので、お仕事に行く前に、朝食を作る事にした。
家の中にある食材って何かあったかな……と、確認してみると、パンなどが残っていたので、それを調理して、朝飯にする。朝食が出来た後、娘のリアネを起こす事にした。
私が起こすまで、リアネは寝ている見たく、すーすー言っている。改めてみてみると……うん、やっぱり娘のリアネは可愛いなあ。将来は美人になるんだろうか? 少なくとも父親には似ないで欲しいな……って思っているが……実際、私……リアネの父親、まあ魔王なんだけど、魔王の顔、忘れた感じなんだよな……と。まあ、そんな考えをやめて、リアネを起こす事にした。
私が起こすと、リアネが「お母さん、おはよう~」って言って来たので、私も挨拶して、リアネと一緒に朝食を取る。朝食が終わった後、私はリアネに
「じゃあ、私はお仕事に行くけど、リアネ? 家でお留守番しているのよ?」
私がそう言うと、リアネが
「うん、解った、行ってらっしゃい、お母さん」
そう言って来たので、私はリアネにハグしてから、出かける事にした。
バイトール王国なので、外に出る時は、フードを被って、家の外に出る。外に出ると、気温が高いからか、少し暑く感じてしまった。フードがちょっと暑く感じるけど、そこは我慢する事にして、バイトール王国の中にある仕事場へと向かう事にした。
国の中を歩いていて思うのは、まだこのバイトール王国にあの勇者君がいるのだろうか……? と、思ってしまい、出歩いている人々を観察して見る。
色々な人達が歩いていて、この中に勇者君がいるのかも知れないが……今の所、発見出来て無いので、とりあえず安心した。数十分後、私の仕事場の建物に到着したので、建物の中に入る。
中に入ると、既にいたのが
「お、ナナか? おはよう」
「おはようございます、ナナさん」
私の上司のバルバさんと、同僚のタマコだった。
二人に挨拶されたので、私は
「おはようございます、バルバさん、タマコ」
「ああ、では……ナナが来たから、今日の仕事の予定を話す事にするぞ、今日は果物が中心となっているな」
「果物ですか?」
「ああ、肉とか野菜とかは今日は一切無いな。果物だけとなっているし、それに今日は少ないから、仕事も速く終わると思うぞ? なので、仕事が終わったら、早上がりしてもいい事にしよう」
「解りました、ナナさん? じゃあ、早速仕事に取り掛かりましょうか?」
「ええ」
タマコにそう言われたので、私達は仕事に取り掛かる事にした。バルバさんに言われた通り、今日のお仕事は果物の仕分けだった。色々な種類の果物が届いていて、匂いが混ざり合って、なんか変な匂いになった事もあったけど、いつもよりかは楽だったので、午後になる前には、仕事が速く終わった。
仕事が終わったので、バルバさんに報告すると、バルバさんが
「二人ともお疲れ、今日のお仕事はもう無いから、帰っても良い事にするぞ? それじゃあ明日もよろしく頼むな?」
「解りました、お疲れ様でした」
「お疲れ様です」
バルバさんにそう挨拶してから、これからどうしようか……?と考える。真っ直ぐ家に帰って、リアネと過ごすのも良いし、バイトール王国の中を散歩してから帰るのもありかもしれないな……と、思っていると
「ナナさん? これから予定ってあります?」
タマコがそう聞いてきたので、私は
「いえ、別に予定は無いわね」
私がそう言うと、タマコが
「じゃあ、せっかく早くお仕事が終わりましたし、私と一緒に出かけませんか?」
「それは構わないけど……一体何所に行くつもり?」
「え~っと……特に決めてはいませんけど……あ、ナナさんは何所か行きたい所とかありました?」
「いや……そのような場所は無いわね」
「じゃあ、まずは適当に何所か行きましょうよ? 暗くなったらリアネちゃんも心配すると思いますし、暗くなる前に家へ戻ると言う事でどうですか?」
「そうね……それならまあいいかな……? じゃあ、行きましょうか? タマコ」
「はい、行きましょう~」
こうして私は、タマコと一緒に、バイトール王国の中を散歩する事になったのだった。