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~第四十話~元勇者、考える~

はい、お待たせしました。

続きです。

お気に入り登録件数650人超えてますね?

ありがとうございます。

また近いうちに時間出来たら、執筆していると思います。

私達家族は、タマコの家に泊まらせて貰う事になったのだけど……用意された部屋も、何と言うか……凄い豪華な部屋だった。一体何をしたらここまで揃えられるのだろうか……? と、ちょっと疑問に思ったけど

娘のリアネは特に気にしてないみたいだったので、私も考える事をやめて、リアネと一緒に眠る事にしたのであった。


そして、次の日

私はリアネを起こさないように部屋の外に出る。

部屋を出て、一体何所に向かえばいいのだろうか……と思っていると、メイドさんがいたので、私はそのメイドさんに、ココネルさんの居場所を聞き出す事にした。メイドさんに教えて貰って、ココネルさんがいると思われる部屋に辿り着く。扉をノックすると、部屋の中から「誰かしら?」と聞こえて来たので、私が挨拶すると


「ナナさんね? 何か聞きたい事がありそうね? さあ、部屋の中に入りなさいな?」

そう言ったので、私は部屋の中に入る事にした。

ココネルさんがいる部屋もかなり広く、調度品も豪華に見える。


「ナナさん、おはよう。で……一体何を聞きに来たのかしら?」


「えっと……ココネルさんは、私の禁術の事が解るのですよね?」


「そうね……詳しい事はよく解らないけど、ナナさん。確かに貴方には禁術がかけられているわ? それは何故なのかしら?」


そう言われて少し考える。ココネルさんに私の事情を話していいのだろうか?と。実は私は、異世界からやって来た者で、しかも男で、で、魔王に性転換させられて、しかも魔王に頂かれて、子供までいる一児の母だと言う事を。でも……もしかしたら、かけられた禁術の事が解るかも知れないので、とりあえず……魔王に出会って、魔王に禁術をかけられたと言う事だけ、話す事にした。

私が話すと、ココネルさんが


「成る程ね……魔王ねえ……確かに聞いた事があるわね? 確か……5年ぐらい前だったかしら? セレンディア王国が生み出した勇者が魔王を倒したと言う話を聞いた記憶があるわね? ところでナナさん……?」


「はい」


「貴方の娘のリアネちゃんだっけ? 本当に貴方の娘なのかしら?」


「それは間違いないです」


そう、これだけは間違いない。だって私が生んだ子だと言う事はきっちりと覚えているのだから


「そう、えっと……もしかしてその相手と言うのは……」


「ココネルさん……もしかして……気がついちゃいました……?」


「え、ええ……そう……貴方も苦労したのね……」


「それはもう……色々と大変でした……」


思い返すと、確かに色々あった気がする。勝手にこの世界に召喚されて、セレンディア王国の王様に「魔王退治に行け」とか無茶振りされて、結局魔王は倒せないし、女にされちゃって、しかも犯されて、子供まで出来ちゃって……それから今の勇者に求婚されていると言う今の状況……滅茶苦茶波乱な人生送ってないか? 私……


「あの……それで娘のリアネの事は」


「解ってるわ、黙っているわよ? この事が知られたら特に不味いしね……だって……魔王の娘と言う事になってしまうのでしょ?」


「えっと……はい……そうなります……」


「この事は秘密にしとくわね? それで……ナナさん、貴方にかけられた禁術の事だけど、貴方はどうしたいの? かけられた禁術を解きたいのかしら?」


「そうですね……」


ココネルさんに言われて考える。禁術を解く。確かあの魔王は「性転換の禁術」とか言っていた気がする。じゃあ、その禁術が解かれるとなると、私は男に戻ると言う事に?

いや……それは不味い。この世界に来て十年ぐらい経過しちゃっているし、今更男に戻って何をすれば?ってなるし、それに元の世界の事、もうあんまり覚えてない。それに……今は大事な一人娘のリアネだっている。なら、結論はこうなるんじゃないか?ってなったので


「いえ、禁術は解かなくて構わないって思ってます」


「そう……何か事情がありそうね? まあ解ったわ、それで……他に何か聞きたい事はあるかしら?」

そう言われて、私はココネルさんに


「あの、私のこの銀色の髪を何とかしたいのですけど、色とかって変えられるんですかね?」

私がそう聞くと


「あら、とっても綺麗なのに? 色を変えたいのかしら?」


「まあ……出来れば、この国では特に目立つので」


「確かにこのバイトール王国で、銀髪は目立つわね? そうね……解ったわ、私が調べてあげましょうか?」


「いいんですか?」


「全然構わないわ、タマコがいつもお世話になっているみたいだしね? 何か解ったら、連絡するわね?」


「ありがとうございます」


「さあ、そろそろ朝食に致しましょうか? リアネちゃんも呼んで来てね?」


「あ、はい」


そう言われて、お礼をしてから、私は部屋の外に出て、娘のリアネがいる部屋へと戻る事にした。

部屋に戻ると、もうリアネが起きていて「お母さん? 一体何所に行ってたの?」って聞いて来たので、私は「ちょっとした散歩をしてただけよ?」と言って、誤魔化す事にして、娘のリアネと一緒に部屋の外に出て、朝食を頂く事にした。ちなみに朝食も結構豪華な品で、味もしっかりついていて、かなり美味しかったです。朝食を頂いた後、私達は、タマコ一家にお礼を言ってから、自宅へと戻る事にしたのであった。とりあえず……何か解ったら、ココネルさんが教えてくれるみたいだし。それに期待するとしよう……

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