~第三十六話~魔王の部下、情報を集める~
はい、久しぶりの投稿です。
今回は魔王様の部下の話にしてみました。
また時間が出来たら、投稿していると思います。
ここは何処かの空。そこに飛び回っている者がいた。
飛んでいたのは、魔王の部下となったユーノであった。
ユーノは、上空を飛びながら考える。
(しまったっす……一体どうやって情報を集めればいいっすかね……何の情報も無いまま飛び出してしまったっすし……)
そんな事を思っていた。とりあえず……あの魔王様から聞いた情報によれば、一番目立つ特徴
それは髪の色が銀色をしていると言う事を聞いていたので
(とりあえず……銀髪をしている者を見つける事が最優先っすかね……)
そう決めて、ユーノは銀髪をしている者を探す事にしたのだった。
銀髪を捜し求めて、数時間後
「以外に見つかるものなんですわね……」
ユーノは、銀髪の髪をしている者を見つけたので、早速魔王に報告する事にした。
「えっと……魔王様から頂いた品は……これでしたわね……あーーー聞こえますか? 魔王様」
魔王から頂いた魔法通信機を使い、話し出す事にした。
「あーーこちらは魔王だな。確認した、何か情報は集まったのか?」
「はい、えっと……一応銀色の髪をしている者を見つけましたわ」
「それは本当か? それで……一体どのような特徴なのだ?」
「そうですわね、背は低いですわね、私の半分ぐらいの背でしょうか? 見た目は結構可愛らしい顔立ちをしていますわよ?」
「………背が小さいって……それは子供じゃないのか」
「あ、確かにそう言われればそうですわね、子供と言われれば、子供に見えますわね」
「なら、それは確実に違うぞ、我の探している者とは絶対に違うな」
「そうですか?」
「ああ」
「ところで……魔王様は今、何をしているのです? 何か「上等じゃあ!ぼけぇぇ!!」「殺してやるわぁぁ!」とか凄まじい罵声の声が聞こえていたりするのですけど」
「ん? ああ、まあ気にするな、ただの戯言だからな? む、ちょっと痛かったぞ。お前にはこうだ」
魔王の声とは違い、魔法通信機から破裂音とか悲鳴とか聞こえてきた。
「あの……とっても気になるのですけど……気にしちゃいけないのですかね……魔王様」
「なーに、気にするな。それよりまた何かあったら引き続き情報を頼むぞ、では切るぞ」
そう言って通信が切れる。
「魔王様も何か忙しい見たいですし……とりあえず……この銀髪の子供から何か情報を聞き出す事にしましょうか……」
ユーノはそう決めて、とりあえず……銀色の髪をしている子供に話しかける事にした。
「あのーすいませんが、ちょっといいかしら?」
ユーノがそう言うと、子供が
「えっと……お姉さん……化け物なの?」
「い、いきなりですわね……何でそんな事を言うのかしら?」
「だって、背中に黒い二枚の羽生えてるし……」
「あ……」
子供に言われて気がつく。確かにユーノの背中には、黒い二枚の羽が生えていたのであった。
(失敗したっす。確かに背中に羽が生えてたら、そう思うのも無理ないっすね……)
とりあえず……羽を引っ込めようと考えたけど、引っ込める方法が思いつかなかったので
「えっと……私はこういう種族なのよ、背中に羽が生えてる種族なのよ」
そう言うと
「そうなんだ? えっと……化け物って言って御免なさい。お姉さん」
(信じるとは思わなかったっすけど、どうやら……信じたみたいっすね)
ユーノはそう思いながら、この子供に質問する事にした。
「ちょっと聞きたい事があるのですけど、いいかしら?」
「えっと……何ですか?」
「貴方の他に銀髪をしているのって知っているかしら?」
「私の他に? えっと……私のお母さんも銀髪だし、他の男の人も銀髪だけど……」
「そうなの? えっと……ちょっと待っててくれるかしら?」
ユーノはそう言って、再び魔法通信機を取り出して、魔王と連絡する事にした。
「魔王様、今いいですか?」
「おお、いいぞ? 何か情報は集まったのか?」
「はい、えっと……銀髪の子供が言うには、母親も銀髪で男も銀髪と言っているのですけど?」
「……もしかしてその子供って、エルフじゃないのか?」
「そうなんですか?」
「確か……エルフは男も女も銀色の髪をしていると聞いた事があるからな? エルフだったら我の捜し求めている者とは違うぞ、その子供に聞いて見てくれ」
「解りましたわ、では通信を切りますね」
ユーノはそう言って通信を切ると、銀髪の子供に
「ちょっと聞きたいのですけど、貴方はエルフなのかしら?」
「あ、はい、そうです」
「そう……じゃあ私が探しているのとは別のようね……」
「あの……もしかして……エルフではないのに、銀髪の人を探してるんですか?」
「まあ……そういう事になるわね」
「そうなんですか……」
「貴方は何か知っているかしら?」
「ううん、知らないかな? けど……エリンって子が言っていたんだけど、バイトール王国で銀髪の女性にあったって言ってたよ?」
「バイトール王国ね……ありがとう、じゃあ、そこに行って見るわ? で……ここは何所なのかしら?」
「えっと……白樺の森って呼ばれてるかな。バイトール王国が何所にあるのか? ちょっと解らないけど……お姉さん、がんばってね?」
「ええ」
白樺の森ね……まあ木が白くなってるから、そのような名前なのかな?
とりあえず……バイトール王国ね……その国は何所にあるっすかね……まあ、何にせよ、行って見るっすか。
そう決めたユーノは、バイトール王国がどの方角にあるのか不明のまま、大空に飛びだったのであった。