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~第三話~娘、家の中での出来事~

私の名前は、リアネといいます。

えっと……お母さんが、「おめでとうリアネ、五歳になったのよ?」って言っていたから五歳なんだと思います。私は一つ気になる事があります。それは……私のお母さんについてです。

私のお母さんは、綺麗な銀色の髪をしていて、凄く綺麗です。

でも、お母さんは……家の外に出る時、何故かその綺麗な髪や顔を被り物で隠して、いつも出かけます。何でなんだろうっていっつも思ってます。

でも……私はそんなお母さんが、大好きです。

お母さんにそんな事を言ったら、小声で


「やばい、これはこれでありかも? 肉親ルートもありよね?」とか言ってました。


肉親ルートって何でしょう? とても気になりました。

けど……お母さんに聞こうにも、答えてくれなさそうな感じだったので、聞くのはやめといた方が良いかも知れないです……。あと……私は、お母さんが出かけている間、家の中でやる事があります。

それは…………魔法の練習です。

何で魔法の練習をしているのかと言うと、お母さんをびっくりさせようと思ったからで、魔法が使えたら、お母さんもきっと喜んでくれると思ったからです。

何で私が魔法の練習をするようになったのかと言うと……ある日の事、お母さんと一緒に外に出かけたとき、杖を持っている人がいたので、お母さんに聞いてみると「あれは、魔法を使う魔法使いよ?」と言っていたので、その時に魔法がどういうものなのかを知ったからです。じゃあ、お母さんも魔法が使えるのかな?って思ったので、お母さんに聞いてみると「ごめんね……私は、魔力が全くないから、魔法というものが全く使えないのよ」と、言っていました。

で、お母さんが一人で出かけた後、私はある本を見つけました。

お母さんがそう言っていたのに、何で私の家の中に「誰でも使える魔術大全」と書かれている本があるんでしょうか? すっごい謎です。

私もお母さんに読み書き等を習ったので、本を読む事が出来るので、その本を手にとって、内容を見てみると「光魔法、ライト・アップ」と言う、最初のページに光魔法と書かれているのを見つけました。

よく、内容を見てみると


「暗い場所に効果あり、辺りを明るく照らし出す。魔力によって持続時間が異なる」と、書かれてありました。えっと……つまり、暗い所を明るくすると言う魔法でいいんだよね……?

なら、すっごい便利な魔法なんじゃないかな? これ。

あれ、よく見てみると……本の端のほうに小さく何か書かれてある?

「誰でもできるんじゃねーのかよ!! この本、嘘つきじゃねーか!!」って書いてあるけど……こ、これって……お母さんが書いたのかな……?

聞いて見たい気もするけど……小さく書かれてあるし……これは、見なかった事にした方がいいのかも……

でも……誰でも出来ると書いてあるし……私でも、出来るのかな……?

そう考えると、ちょっとやってみようかな……って思ったので、この光魔法、ライトアップをやってみようと思いました。

よ~く本の内容を見て、発動方法がきちんと書いてあったので、家の中で、やっても大丈夫かな……?って思ったけど、やってみないと解らないし……もし何か問題があったら、お母さんにきちんと謝ろう……うん。

そう決めたので、私は本に書かれてあったとおりに、呪文を発動してみる事にした。


「えっと……ライト・アップ!」

そう唱えた瞬間、指先からバチっと音がして、私の目の前に、大きな光の玉が出現しました。

えっと……これが光の玉? じゃあ魔法が成功したのかな……? あと……さ、触っても大丈夫かな……?

私は、恐る恐るその空中に浮いている光の玉を触ってみる。あ……ちょっと暖かい……痛くも無いし……これは成功でいいのかな……? そう思っていて、気が付いた事が……

これ……どうやって消すんだろ? ず~っと光ったまま、空中に浮かび上がっているけど、消える様子が全く無かった。け、消さないと……お母さんに怒られるかも?って思ったので、慌てて消えろ~って思ったりしたけど、全く効果が無くて、本当に焦ってしまった。

本を改めて、確認してみると「魔力によって、持続時間が異なる」って書いてあるから、じゃあ……消えないのは、私の魔力が関係しているのかな……? けど、私の魔力ってどのぐらいあるのか……全く解らないし……そう悩んでいると、バシュっと音がして、光の玉が消えていた。

……これって、魔力が切れたから、この光の玉が消えたのかな……?

う~ん……解らない。けど……えっと……お母さんが帰ってくるまで、時間あるし……

もう一回、試してみてもいいかな?って思ったので


「ライト・アップ」

同じやり方で、同じ呪文を唱えてみたけど……全く何も起こらなかった。

何でなんだろう?って思い、本を確認してみると「注、魔力が切れると、すべての魔術が使えなくなりますので、魔力は温存しながら、術を使いましょう」って、書かれているのを発見。

じゃあ、魔力が切れたから、あの玉が消えたんだ……

でも解った事は、私は魔法が使えるという事だよね? お母さんは全く使えないって言ってたけど……

もしかして……お父さんが魔法が使えたのかな……?

でも、お母さん、お父さんの事、全然話してくれないし……でも、いいかな?

 私にはお母さんがいれば十分だしね? とりあえず……今日は魔力切れだから、魔法は出来ないと思うので、お母さんが帰ってくるまで、待っていよう。魔法は……旨く使えるようになってから、お母さんに教えた方がいいよね?

そう決めた私は、お母さんが帰って来るのを、家の中で待っている事にしたのでした……

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