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~第二十八話~元勇者、相談する~

今日から連載開催です。

また時間が出来た時に執筆していきたいと思います。

何とか無事に家に戻れたので、家に戻って次の日。

今日は、娘のリアネの誕生日の日となったので、とりあえず……どうやってお祝いをしようかと悩んでいた。この世界には、お誕生日に祝う物として、ケーキと言うお菓子が存在しているのかが分からなかったので、娘のリアネから事情を聞くと、タマコがやって来て、欲しい物を聞かれたので、私もリアネの欲しい物を聞くと、可愛い物と言ったので、可愛い物って何があったかな……と迷ってしまった。

まあ……この国で探せば何かしら見つかるかも知れないと思ったので、今日もお仕事があるので、フードを被る事にした。やはり……今の私の銀髪じゃ、このバイトール王国では結構目立つみたいだから、何とかしないといけないのかもしれない。

けど、髪の色を変える方法とか全く思いつかないし、それにリアネに私の髪の色を変えたらどう思う? と聞くと、リアネが「お母さんは、今の髪の色がいいの!」と強く反対されてしまったので、自分の髪の色は極力変えない方向でいこうと思う。

まあ、今の髪の色、魔王にこの色にされてしまってからか、愛着が沸いているし……リアネと一緒に朝食をとった後、私は新しいフードを被り、外に出かける事にした。とりあえず……用心しながらバイトール王国の国の中を歩き、仕事場にたどり着く。

仕事場にたどり着くと、既にタマコとバルバがいて、タマコが


「あ、ナナさん!? 大丈夫だったんですか!?」

そう心配している風に聞こえた。


「大丈夫って、もしかして……」


「えっと……昨日、ナナさんが襲われた所を見たような気がしたので……遠目でしたけど、フードを被っていたから、ナナさんかな?って思ってしまって……あれって、ナナさんだったんですよね」


「……ええ、確かに襲われたのだけど……今、私はここにいるでしょう? つまり……そう言う事よ」


「そうですか、無事で何よりです」


「そうか……ちなみにナナ……襲った奴の事は覚えているか?」


「……いえ、よく顔は見えなかったので……」


「そうか……いやな? 最近連続失踪事件があるみたいだから、ナナも被害者だったのだろう。もし顔を覚えているのだったら、国の兵に呼びかけて、捜索を開始したのだがな……でも、無事で何よりだな」


「そうですか……」

国の兵ね……役に立つのだろうか? まあ、私が考えても仕方がない事なのだろうけど、そう思っていると、タマコが


「とりあえずナナさん? リアネちゃんから欲しい物聞きましたよ? 可愛い物が欲しいそうですよ」


「そう、タマコ……可愛い物って何を思い浮かべる?」


「そうですねぇ……やはりぬいぐるみとかではないでしょうか?」


「可愛い物か? それだったらパッチドールと呼ばれる人形が女子供に人気の品らしいぞ?」


「そうなんですか? あれ? でもバルバさん? 何でその事を知っているんです? あ、もしかして……好きな女性に贈り物とかしたのですか?」


「な、何を言ってるんだ! そ、そんな訳ないだろう……」


なんかバルバさんが、凄い焦っているのだけど……バルバさん、好きな女性でもいるのだろうか? あれ?そういえばバルバさんが何歳なのかよく知らないな……まあ、別に気にする事ではないのだけれど……それにしても、パッチドールね……そのパッチドールとか呼ばれる人形をリアネにプレゼントしたら、喜んでくれるのだろうか? バルバさんがパッチドールの事を知っているのだったら、何所で売っているのかも知っているのかも知れないと思ったので、私はバルバさんに


「バルバさん、そのパッチドールとか呼ばれている品って、何所で売っているんです?」


「そうだな……このバイトール王国だと、中央市場にあるかも知れないな? けど入荷しているかどうかは分からないと思うぞ?」


「中央市場ですか……」

じゃあ、もしかしたらそこでお店をやっているエルさんなら、仕入れているのかも知れないな……そう思っていると、タマコが


「ナナさん? 私もリアネちゃんにプレゼントしたいから、プレゼントを探すなら一緒に探しましょう?」


「解ったわ、じゃあそうしましょうか」


「はい、解りました」


「では……そろそろ今日の仕事の説明を始めるぞ?」

そうバルバが言ったので、私達はお仕事を始めるのであった。




建国祭から次の日。俺はまだこの国にいた。


「一体何所にいるのだろうか……」

この国バイトール王国で、ず~っと探しているんだが、未だに俺の探している女性が見つからなかった。

俺の探している女性の髪の色は、銀髪なのでとても目立つ筈なんだが……何故見つからないのだろうか?

やはりこの国では、目立つから隠して過ごしているのか? だとすればフードとかで身を隠しているのかもしれない。もしかして……もうこの国にはいないのだろうか? けど、名前はナナと言う事は解っているし、ナナを知っている男もこの国いるって言う事は解っていたので、ナナと呼ばれる女性がこの国にいる事は間違いない筈なんだが……そう思いながら、いつの間にか俺は、この国の中央市場にたどり着いていた。ふむ……色々なお店があって、結構賑わっているな? もしかしたら……ここで聞き込みをしたら、ナナと呼ばれている女性を知っているかも知れないな? そう思った俺は、お店をやっている者に聞き込みを行う事にしたのだった。

一体誰に聞けばいいのかだが……とりあえずお店を開いている店主に聞き込みをしていこうと思う。

とりあえず……お店をやっている女性に話しかけてみるか。


「ちょっと聞きたい事があるのだが」


「おや……確か……勇者ではないか? 一体この場所に何かようなのかしら?」


「ちょっと探している人がいるのでな……ナナという女性を知っているか?」


「ナナさんかい? 一つ聞くけど、勇者……何故ナナさんを探しているのかな?」


「もしかして知っているのか?」


「お客の個人情報はあまり教えたくはないねぇ……理由を聞かないとね?」


「理由……言わなくては駄目か?」


「是非聞きたいわね? さあさあ」

何か凄い期待した目で言ってくるな、この女性。

仕方がない、ここは少し恥ずかしいが、この女性はナナの事をもしかしたら、知っているみたいだし

俺は、この女性に事情を話す事にして、情報を聞き出す事にしたのであった。

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