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~第二十六話~元勇者、脱出する~

はい、新キャラの登場です。

一応属性

黒髪+巨乳+少々百合っぽいって感じなキャラです。

また何所かで登場するかも?って言うキャラだと思います。

気がつくと、全く知らない場所にいた。

ここは何所だ……って、あたりを見渡すと、薄暗い部屋の中にいる事が解った。

一部屋ぐらいの広さになっていて、扉が見えたので、何所か一室だと思う。

動けたので、扉を開こうとしたが、鍵がかかっているからか、全く開く様子がなかった。

閉じ込められたのを確認した後、何が起こったかを考えて、ある結論を導き出す。確か……私が覚えているのは、男が「これは高く売れるかもな」とか言っていた。と言う事は……あれか。

奴隷として売られると言う事になるのだろうと思う。

奴隷……そう言えば、エリンが言ってたな。

いきなり襲われて奴隷にされたとか。じゃあ、私も襲われて奴隷に無理矢理させられたのか? そんな事を考えていると、私の他に誰かいるみたいだった。

部屋が薄暗かったので、よく見えなかったけど、よ~く確認してみると、若い女性が暗い表情で、俯いている。私はその女性に、話しかける事にした。


「あの…もしかして……貴方も捕まったのですか?」

そう聞いてみると、女性が


「はい……無理矢理襲われました……えっと……貴方もですか?」


「まあ、そうなりますね」


「あ……綺麗な白銀の髪……もしかして、エルフの方ですか?」


「いや、違いますけど」


「あ、そうなんですか……私達、一体どうなるんでしょうか……」

どうなるって……それはまあ、何となく解るのだけど、奴隷にされたのだから、確実に性奴隷として使われると思われる。使用人として雇うと言うのもありだとは思うけど、まず見た目が綺麗だったら、確実に性奴隷行き確定って感じだと思うんだけど……ここでそう言っても、何も状況は変わらないので、ここから逃げる方法を探さないといけないのかも知れない。

しかし……どうやって逃げればよいのか? 解らない。

とりあえず……同じ捕まった仲間だと思うので、自己紹介等をする事にした。

私と同じ部屋にいたのは、黒髪の美人さんのユリスさんと言う人で、よく見ると、体のある部分がとてもでかい。羨ましいとは思わないけど、とても歩き辛いとは思ってしまう。

男どもが求める体つきとも言うのかも知れない。

まあ……こんな事を考えても仕方がないので、ここからどうやって抜け出すかだけど……誰かが助けてくれるまで大人しく待つ。これは期待出来ないので、自力でここから抜け出す方法にしようと言う事だった。

とりあえず……何か使えそうな物はないか、調べてみる。

自分の体を良く見ると、被っていたフードは無くなっていて、あとはあまり変わっていない風に見えたので、服の裏を探ってみると、小型のナイフがあった。

どうやら……フードだけ取っただけで、身体検査はされなかったみたいで、このナイフがあれば脱出出来るかもと思ったので、縄とかで縛られてなかったので、両手は自由に動かす事が出来た。

多分、部屋だけ鍵とかを付けて、閉じ込めたのだと思われる。私はユリスさんに


「ここから脱出出来るかもしれないけど……ユリスさん、協力してくれる?」


私がそう言うと、ユリスさんが


「はい、ここから抜け出せるなら協力します、何をすればいいですかね?」


「多分、奴隷として捕まったのなら、誰かかここにやって来る筈、やって来た者を襲って、ここから脱出しましょう、油断させないといけないから、ちょっと作戦を練りましょうか」


「解りました、ここから抜け出せるなら何だってやりますね!」

ユリスさんがやる気になってくれたので、とりあえず……作戦を立てる事にした。

ユリスさんと相談してから、数十分後。

部屋の外から声が聞こえて、扉が開き、一人の男が入って来た。男は私達の姿を見た後


「そろそろオークションが始まるが……その前に味見するのをいいかもな?」

そんな事を言っていた。味見……なら、チャンスは生まれるかも知れなかったので、私達はひたすらうつむいたままにしてみる。

私達がうつむいていると、ユリスさんの方に手を伸ばそうとしたので、私はすかさず男に抱きつく。

私が抱きついたからか、男が「お? お前からして欲しいのか? 積極的だな?」とか言ったので、私は手に隠し持っていたナイフで、首を思いっきり斬り付けた。


「ぐは!」

そう言って男が倒れたので、その隙に私達は部屋の外に出る。

とりあえず、致命傷を与えたから、すぐには動けない筈なので、他に誰かいるか解らなかったが、建物の中にいるみたいだったので、外を目指して走る事にした。

運が良かったのか、他に人がいなかったので、無事に外に出る事に成功する。

外は既に夜になっていて、場所が何所かちょっと解らなかったので、ユリスさんに聞いてみる事にした。


「ユリスさん、ここの場所、解ります?」


「あ、はい、ここは……バイトール王国の裏通りの方みたいです。道は解りますので、これから何所にいけばいいですかね?」


「じゃあ……中央広場の方に案内して貰っていいかしら?」


「解りました、ではこっちです」

ユリスさんにそう言われて、私達は中央広場に向かう事にした。数十分後、中央広場に辿り着く。

ここからなら自分の家が何所にあるか解るので、私はユリスさんに


「ありがとう、じゃあ私は自分の家に戻りますけど、ユリスさんはどうします?」


「私も自分の家に戻ります。あの……ナナさん、ありがとうございました」


「いえ、こっちこそありがとう、それじゃあ……また会うかも知れないけど、それじゃあね」


「はい、あの……」


「何?」


「出来ればでいいんですけど、お姉様って呼んでもいいですか?」


ここはOKをだすべきなのだろうか……? なんか凄いキラキラした目で言っているんだけど……


「えっと……出来ればそれは勘弁してもらいわね」


「そうですか……残念です……でも、私は親しみもこめて、そう呼ばせていただきます。それじゃあ」


そう言って、ユリスさんが立ち去ってしまった。

……これでいいんだろうか? いや、深く考えない事にしよう。うん。ユリスさんと別れた後、考える事は、身を守れるように鍛えないといけない事と、娘のリアネが心配しているかも知れないので、早く帰ろうって思っている事なのであった。


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