~第二十一話~魔王、過去の出来事~
思いつきで書いたので、今回は魔王サイドの話にしてみました。
官能シーンいれたら、ノクターン行きになるかもしれないですねぇ・・・いや、ノクターン行き作品は書こうと思うと、精神がガリガリ削られていく感じがするので。
ちなみにこの話は~間章~って感じなのかもしれないですね。あまり本編とは関係ないのかも知れないですけど。
これは過去の出来事。ある場所で一人の男が絶望していた。
「何故だ……何故こう上手くいかんのだ……」
一人の男は、魔道士と呼ばれる地位についていて、日々、新しい魔術の研究をしていた。
しかし……その新しい魔術は、失敗を重ねていた。そんなある日、男はある一冊の本を入手する。
それは「禁術魔術書」と書かれた本であり、男は周りの静止も聞かず、その禁術に手を出してしまった。
そして……その禁術に手を出した結果、男の姿は変貌していた。
細身の体だった男は、肉体が強化されて、魔力が大幅にアップして、精神も変貌していた。
「フハハハハハ、この力だ! これで俺はこの世界を思いのままに出来る!」
そう豪語した男は、力を示す為、ある国を破壊してしまった。そして……自らを、魔法を極めた王、魔王と名乗る事にしたのである……
魔王と名乗った男は、手初めに召喚術を使い、魔物を呼び出した。
最初は自分の居城製作の為に作り、やがて……魔王城が完成。
魔王はそこに住む事になる。その魔王城に住むようになったある日、魔王はふと考える。
せっかく魔王になったのだ、魔王として何をすればいいか? 導き出した結果、魔王は手始めにセレンディア王国を滅ぼそうと決意。滅ぼす理由は、なんとなくでかくなり過ぎた国だから、そんな国なんかいらないと、身勝手な案を出して、魔王が召喚した魔物達をセレンディア王国に襲わせたのだった。
セレンディア王国は、その襲ってきた魔物達と交戦、魔物達をほぼ退治する事に成功したが、国の九割が損壊し、その事に激怒した国王は、魔物を送った首謀者、魔王を倒すと決意、最初に国の兵隊達を魔王城に向かわせた。しかし……魔王に一歩とどかず、国の兵隊達は全滅。
これに対しセレンディア王国の国王は、このまま兵隊達を向かわせても全滅するだけだと思い、どうやったら魔王を倒せるかと調べて、そこで導き出したのは、異界の者を召喚して、魔王退治をして貰うと言う案だった。そして召喚された者を「勇者」として認定し、魔王退治を目標にしたのである。
そして、セレンディア王国で召喚儀式がされ、最初に召喚されたのは、正義感の強い男だった。
この男は、何故この国に呼ばれたかを理解して、勇者になると言う事を了承、調べたら魔力が高く、王様はこの者なら魔王を倒せると信じて、勇者として魔王城に向かわせたのである。
そして、勇者となった男は、魔王と対峙する。
勇者は光の属性を持った剣を装備して、魔王に切りかかったが、魔王はあっさりと避けて、魔術を勇者に食らわせて、あっさりと殺してしまった。
殺した勇者を見て、魔王は考える。
奴は勇者と名乗っていた……じゃあ俺は魔王として、勇者に退治されるのかと……どうせなら男勇者より、女勇者に来て欲しかったと、好みだったら俺の女として、一生傍に置いてやるのにな……と。そんな下種な妄想までしていた。
とりあえず……この殺した勇者をそのままにしとくのも嫌と感じた魔王は、勇者の亡骸を焼却処分した。
次にどんな勇者がやって来るか解らないが、魔王は考える。
次にやってくる勇者が、男だったら、試したい術があったので、そいつに食らわしてやると。
そして……最初の勇者がやって来てから、数年後。
一人の男が魔王城にやって来た。その男は「俺はセレンディア王国からやって来た勇者だ、魔王だな? 勝負!」と言っていたので、魔王はその男に魔王はこう言う。
「っち、男かよ……男に興味ねーんだよ。丁度良い。実験してやる」
魔王はこのやって来た勇者に術を使う事にした。使った術は、性別転換の術。
膨大な魔力を消費して、術式を展開、一度かかったら、二度と元には戻れない仕様にして、この勇者にその術をかける。
そして……術が成功して、勇者だった男は女の子へと変貌していた。
黒かった髪が銀髪となっていて、なかなかの美少女に仕上がっていて、魔王はその少女を見て、よっしゃあ!めっちゃ好み!当たりだぜ!と内心喜んでいた。
男は自分の変化に気がついたから、「な、何をした魔王……って、なんだこの声!?」って自分の言葉に驚いていて、声も可愛くなっていて、魔王は
「お前が男だったから、我の力で女にしたのだ」
そう言ったら、少女が激怒していた。
「元に戻せ!」とか叫んでいたが、魔王は元に戻す気がなく、少女に
「おお~女になった途端、いいじゃないか、我は楽しめそうだ」
魔王はそう言って決める。この少女は絶対に俺の女にすると。
少女は身の危険を感じたからか、持っていた剣で襲い掛かってきたが、剣が重いからか上手く扱えず、まともに振るう事が出来なかった。
攻撃出来ないと悟ったからか、逃げようとしたが、魔王は逃がす事なく、少女を捕まえる。
少女は「っく、離せ!何所触ってんだ! 馬鹿! やめろ!」とか何回も叫んでいたが、魔王は全く聞かず、魔王は……少女を美味しく頂いたのだった。
犯した後、少女が「何でこんな事するんだ……」と涙目で訴えていたが、魔王はその顔を見て、可愛いな……とか思っていて、中でたっぷりとだしたから、子供が出来てる可能性大だか、この子には俺の子が出来たら、是非産んでもらうとか、勝手に思っていた。
結局、少女は魔王城に住む事になった。魔王は少女に、何故逃げ出さないんだ? と問いただすと「女にされてしまって、何所にも頼る相手がいないから、なら……少しでも安心できる場所がいい」と言ったので、魔王はますます少女の事を好きになっていた。
もう彼女が自分の妻でいいんじゃないか? と思いながら……
数ヵ月後、魔王はあっさりと倒される。新しくやって来た勇者の手によってである。
死ぬ間際、魔王はある言葉を残している。
「っく……我は滅ばん! いつか再び復活するのだ……!!」と
その言葉を残し、魔王は暗黒の闇に消滅したのであった。