表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
21/87

~第二十話~元勇者、建国祭に参加する~

はい、今日は執筆しました。

総合評価1000超えました。

ありがとうございます。

今日はイベントの日、そのイベントと言うのは、私達が暮らしている国。バイトール王国のお祭り。建国祭と言われているお祭りだった。今日はせっかくのイベントの日なので、外に出かける事にした。

勿論、見た目を隠す為にフードを被り、私と私の娘のリアネと一緒に、この建国祭に参加しようと思ったので、私はリアネと一緒に外に出る。ちなみにリアネの頭の上には、猫のクロがにゃーとのんきに鳴いていた。


「お母さん? 今日は建国祭って言うお祭りなんだよね?」


「ええ、そうよ? とりあえず……中央広場に行って見ましょうか? 何かあるかも知れないしね?」


「うん」

私はリアネと手を繋いで、国の中心部の中央広場へと向かう事にした。

国の中は、お祭りというだけあって、色んな人種がいる。出店も結構出店してあって、色々な品物が売っているのを見かけたので、欲しいのがあれば後でよるかな……とか、そう思いながら、国の中を歩く。数分後、中央広場にたどり着くと、沢山の人々が集まっていて、何か演説らしき物が始まろうとしていた。

ステージが用意されていて、そこにいるのは、年老いた身なりの良い男がいる。その男が


「今日と言う日を迎えられて嬉しく感じる。このバイトール王国の建国祭、存分に楽しんでくれ、色々な催しを開いているので、気になったら向かう事をお勧めするぞ」


そう言うと、国の住人が 「国王様~」と言っていたので、じゃあ……あの男が、このバイトール王国の国王だと言う事が解った。じゃあ隣にいるのは、その王妃様かな? あの王妃様、こちらに向けて、やさしく微笑んでいるので、優しい人なのかも知れない。


「あと、今日はお祝いに勇者殿がこの国にやって来ているのだ、勇者殿、何か一言を頼む」


国王がそう言うと、そう言われてステージに現れたのは、あの勇者君だった。

……何でまだこの国にいるのだろうか? やっぱり……私の事をまだ諦めてないのか? そんな事を思っていると、その勇者君が


「堅苦しい事は言わないが、まずおめでとう、それと俺はこの国で探し者をしている。俺に協力してくれると助かる」


そう言っていた。その言葉を聴いて、リアネが


「お母さん? あの人って何を探しているんだろうね? お母さんは知ってる?」


「……いえ、知らないわ、それより他の所へ行きましょうか? リアネは何所か行きたい所はあるかしら?」


「えっと……じゃあ、お店がいっぱいある所に行きたいかな?」


「解ったわ、じゃあそちらに行きましょう」


とりあえず私は、勇者君に見つからないようにして、その場から離れる事にした。中央広場から出て、市場の方へと向かう。ここは、私が良く買い物をする場所で、今日は建国祭だからか、いつもよりにぎやかになっていた。私はリアネに


「リアネ? 何か欲しい物はある?」

そう聞くと


「えっと……じゃあ、甘い物がいい」


「甘い物ね……じゃあ、探してみましょうか?」


「うん」


リアネにそう言って、甘い物を探す。この世界では、甘味は結構な値段がするが、リアネの為なので、ここは奮発する事にした。市場の中をうろついていると


「あ、ナナさんにリアネちゃん、こんにちは」


そう話しかけて来たのは、同僚のタマコだった。手に串焼きを持っているので、ここで買ったと思われる。


「あ、タマコ、今日はここで買い物?」


「ええ、そうですよ~今日は建国祭ですし、いつもより値段がちょっと安いんですよ、それに珍しい物も売りに出されてますしね。ナナさんは今日は何を購入するつもりだったんです?」


「私は、リアネが甘い物を欲しいって言っているから、甘い物かしらね……タマコ、甘い物って何所かで見かけなかった?」


「あ、じゃあさっき見かけたので、そのお店にご案内しましょうか?」


「そうしてくれると助かるわ、リアネもそれでいいわよね?」


「うん」


「じゃあ、こっちですよ~」

タマコにそう言われて、一緒について行く事にした。数分後、そのお店にたどり着く。

そのお店で売られていたのはというと


「じゃじゃーん、このお店で売っているのは、餡ドーナツと呼ばれる品ですね、アズの実をすり潰して、パンに混ぜて揚げた物らしいですよ? 私もさっき食べましたが、結構おいしかったですよぅ~」


餡ドーナツ……確かに見た目は結構美味しそうだったので、私はリアネに


「リアネ? これでいいかしら?」


「うん、ちょっとおいしそうかも?」


「解ったわ、じゃあすいません、これください」


そう言って店員に餡ドーナツを注文する。ちなみに値段が5個で銅貨10枚だった。

確かに一個銅貨2枚と考えると、かなり安い設定にしてあると思う。アズの実が高級品なので、これは売れるんじゃないかな……とか、思ってしまった。店員から餡ドーナツを受けとって、リアネと一緒に食べる。

……うん、味付けに関しては結構甘く、結構美味しかった。リアネも「美味しい~」と言っているので、これは買って良かったかな……って思う。餡ドーナツを食べ終わった後、私はタマコに


「タマコ、貴女はこれからどうするの?」

そう聞くと


「そうですね? とりあえず……お父さんが何所にいるか探す事にします、たぶん王城付近にいるかなって思いますので、ナナさん達はどうするんですか?」


「そうね……特に見たいのはないのだけど……とりあえず……エルさんのお店に行って見る事にするわ、エルさんがやって来たら、サービスするからって言ってたしね」


「そうですか、解りました、では、ここでさよならですね? あ、それとナナさん? 夜に演奏会があるみたいですよ? 中央広場のステージで、ナナさんは見に行きます?」


「演奏会ねえ……リアネ? 演奏会は見たいかしら?」


「演奏会……うん、ちょっと気になるから見てみたいかな?」


「そう……じゃあ、タマコ。 私達も演奏会、見に行く事にするわ」


「了解です、じゃあ、空いている席がありましたら私がとっておきますね? 私も見に行きますので、見つけたら声かけてくださいね? では~」


そう言ってタマコが離れていったので、私達はエルさんのお店に行く事にしたのであった。

それにしても演奏会ね……一体どんな楽器を使って、演奏するのか? ちょっと楽しみでもあったのであった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ