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~第十八話~娘、お出かけする2~

はい、時間出来たので

娘視点の続き書きました。

娘視点のこの話は、次でラストかな?と。

また話数をあけて、書こうかなって感じです。

私はお母さんと一緒にお出かけする事になりました。えっと……私の住んでいる国は、お母さんに教えて貰って、確か……バイトール王国って言うんだったかな? なんか……この国の中を歩いているけど、結構色んな人がいる……あと……男の人が私達を見ている感じがするよ? 何でだろう?

男の人は、なんか……お母さんの事を見てる気がする。何だろう……ちょっと嫌って思っちゃうよ……

でも、私達に話しかけて来ないから、安心すればいいのかなあ? 私はそんな事を考えるのをやめて、お母さんの手を握りながら歩く。お母さんの反対にいるのは、エルフの女の子のエリンさんで、お母さんと同じ髪の色をしているので、ちょっと羨ましいと思ったけど、けどいいんだもん。お母さんは私のお母さんだし。バイトール王国の外に出てみると、なんか……すっごい草がいっぱい生えてるよ。ここから結構遠いのかな? でも、お母さんと手を握っているし、大丈夫だよね? そんな事を思っていると、私の目の前に、大きな生き物さんが現れた。あ……目がなんか可愛い~けど、何なんだろ? この生き物さん?

私がそう思っていると、護衛のワトリさんが


「皆、気をつけろ、こいつは毒スライムだ」

毒スライム……? 何だろう?


「お、お母さん……毒って?」


「毒は、そうね……もし毒になったら、体が痺れたり、動かなくなったり、意識が無くなってそのまま動かなくなってしまう事もある危険な物よ? だから……リアネ? 私の後ろにいなさいね?」


「う、うん」

お母さんにそう言われたので、私は言われたとおりに隠れる。


「毒スライムか……回復術で毒治しは覚えてないからな? しかもあの毒スライム、毒の霧を放出してるな……これはどうするか……しかも威嚇してるな?」

威嚇……? あ、表情が変わってる。な、なんか怖い表情をしているよ……?


「ワトリさん、あの毒スライムの弱点って解ります?」


「ああ……あの毒スライムの中心にある核というのか? あれを破壊すれば、毒スライムは倒せる。しかし……剣が届く前に、あの毒の霧でこっちがやられてしまうな」


「……では、魔法は?」


「そうか、やってみるぞ」


ワトリさん、何やるんだろう? 杖を持っているから、魔法?


「火の力によって、燃え尽きろ!フレアボール!」


ワトリさんの呪文が発動して、あの毒スライムに攻撃したみたいだけど……あ……攻撃が当たる前に、火の玉が消えちゃった……


「っく、駄目だな。魔法が効かない。なら……やはり、剣で核を破壊するしかないか……」


「ワトリさん、あの核を破壊すれば倒せるのですよね?」


「あ、ああ」


「では、私が」


「え?」


「これ、借りますね」


お母さん? 何でワトリさんの武器を?


「お、お母さん!?」


「大丈夫よ、リアネ」


そう言ったお母さんが、毒スライムに向かって行って……あ……お、お母さんが……毒スライムに飲み込まれちゃった。そ、そんな……い、嫌だよ……お母さんともう会えないの……?

バルバさんも「ナナさん!?っく、これは助けないと!」って言っているし。

私が呆然として泣きそうになっていると、毒スライムから「キュルーン」と可愛い声がして、毒スライムが消滅していって、お母さんの姿を発見! 私はすぐにお母さんの所に駆け寄って


「お母さん、大丈夫!?」


「ええ、大丈夫よ? 心配させたわね? あ、ワトリさん、サーベルお返ししますね」


「あ、ああ……しかしナナさん……本当に大丈夫だったのか? 毒スライムだったのだぞ?」


「はい、ちょっと痒くなりましたが、大丈夫です、私、状態異常無効能力が備わっているので」


「そ、そうか……ふむ……他に魔物はいないみたいだし。先に進もうではないか」


「そうですね」


良かった、お母さんと、離れ離れになるのは嫌だよ……


「……ナナさんって……魔法が使えるの……?」


「……いいえ? 私は使えないわ?」


「……そう……じゃあ、やっぱり……私のママじゃないんだ……」


「えっと……エリンのママは、魔法が使えたの?」


「……うん、私にいつも魔法を見せてくれたから……」


「……そう」


エリンさんがそう言ってるけど、エリンさんのママって、お母さんに似ているのかな? よく解らないなあ……まあ、私が考えても仕方が無いよね? ワトリさんが先に進むって行ったので、移動する事になりました。結構な時間が立ち、結構な距離を移動したので、ちょっと疲れたかも……って思っていると、次に現れたのは、数匹の獣だった。ワトリさんが言うには「ハイウルフ」とか呼ばれる魔物って言ってたけど、わ、私達の事を襲ってくるの? そう思って、怖くなってしまって、お母さんの後ろに隠れていると、ワトリさんが

「ここは俺に任せとけ、きちんと仕事をするからな?」と言って、あっという間に全て倒してしまった。

ワトリさん凄い。ワトリさんがいたら安心かも……ハイウルフを倒した後、ちょっと進んで、私はちょっと疲れてくるのを感じてしまった。


「リアネ? 大丈夫?」

お母さんにそう聞かれたので


「ちょっと疲れたけど……まだ大丈夫だよ? お母さん」


「そう……でも無理しそうになったら、きちんと言うのよ? で、エリンは大丈夫?」


「私も大丈夫」


「ナナさん、そろそろ日没となって、暗くなる。 エルフの里はあとどれくらいなのだ?」


「そうですね……」

お母さんが辺りを見渡した後


「あそこに白色の森がありますよね? その森の中にあるのが、エルフの里です、エリン? あの森は見覚えはあるかしら?」


「あ……ある、私の住んでた森だと思う」


「だそうです。なら決まりではないでしょうか?」


「そうか……よし、目的地が近い事は判明した。もうすぐ夜になるが……ここらで一泊して、早朝からあの森に向かうか、今から向かうかどっちにする?」


「では……一泊休んでから、明日、あの森の中に行きましょう?」


「了解した、では、野営の準備するな?」

野営の準備……? ワトリさん、ここで何をするんだろう? そう思っていると、ワトリさんが魔法で、大きな家を出現させちゃった。びっくりだよ! これって魔法のアイテムなのかな?


「さあ、中でゆっくりと寛いでくれ、俺は外で見張っているからな?」

ワトリさんがそう言うので、私はお母さんと一緒にその家の中に入る。うわあ……家の中って、結構広いし、なんかいい匂いがする。ちょっと気に入ったかも? お母さんも「これはいいわね? 欲しいわ、本当に」とか呟いた。うん……私もちょっと欲しいかも?って思ったけど、私じゃこんな大きな家、手に入れる事は出来ないよね……。 でも、絶対に手に入れる事が出来たら、手に入れたいかな? 私はそう、思っていたのでした。

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