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~第十六話~元勇者、貰う~

今日も執筆しました。

しかし……お気に入り登録件数増えてますね。

ありがとうございます。

最近この物語で思う事、もうちょっとエロ方面につっぱしろうかなあ・・・とか悩んでたり。それかグロ方面に?

いや、別に今のままのペースでもいいんですけどね?

まあ、どうするかは、ある程度話数いったら、考えようかな・・・・と。

次の日。今日はバルバが良い物をくれると言うらしい。一体良い物って何だろう……って思う。

役にたつ物だといいけど……って思いながら、娘のリアネの朝食を用意する事にした。

今日は、いつも同じパンじゃ飽きるかもなあ……と思ったので、別の品を作ってみる。用意したのは卵、この卵はこの世界には、鶏という生物の代わりに、ホロロ鳥と呼ばれる家畜用の鳥が飼育されていて、そのホロロ鳥が生み出す卵が、食用として存在しているのである。

まあ、見た目が鶏の卵と同じなので、味も同じだった。ちなみにお店で売っている標準の値段が、銅貨5枚なので、なかなかの低賃金で買える品なので、私は食用に10個ほど購入していた。

その卵を使って、卵料理を作る事にする。この家に調理器具は一通り揃っていて、調味料を家に住む時に補充しといたので、ある程度は揃っていた。で、その卵を使って出来たのが、卵焼きで、お米があったらオムライスを作ろうと思ったのだが、私の家には、米が今の所無いので、これで我慢する事にした。

まあ、手に入れたらいずれ作るつもりではあるのだけれど、トマトはあったので、それで精製されたトマトケチャップをかけて、パンと一緒に食卓に出す。

リアネの口にあうかな……と、ちょっと心配だったが、リアネが「おいしい~」と言っていたので、特に問題ないようだった。

我が家の家族になったクロにも、同じ品を出すと、最初は渋っている風に見えたけど、私がじ~っと見ているからか、ため息? みたいなのをついた後に、もそもそと食べるようになった。

なんだろうか? この黒猫は? いや、気にしない事にしよう……

食事が終わった後、後片づけをして、外行きの服装に着替えた後に、フードを被る。

フードを被った後、私はリアネに


「では、行って来るわね? ちゃんとお留守番しているのよ?」

そう言うと


「うん、解った。お母さん……」


「ん? 何かしら?」


「やっぱり、その被り物着けたまま出かけるんだ……」


「……そうね、この国ではこうしないとね……ちょっと問題が起こりそうなのよ……もしその問題が起こって、この家に戻ってこれなくなって、リアネと離れ離れになるかもしれないわ、リアネは嫌でしょう?」


「う、うん。そうなったら嫌だよ……」


「でしょう? だからこの格好で出かけるのよ、それじゃあ行って来るわね」


私はリアネにそう言って抱きしめた後、出かける事にした。家の外に出て、数分歩くと、遠くに見知った人物を発見してしまった。あれって……勇者君じゃないか……まだ、この国にいたのか……

今の所、勇者君は私に気がついた様子は無い風に見えたので、こちらに気がつく前に別の道から、仕事場へと向かう事にした。何とか、勇者君に見つからずに仕事場に辿り着く。

辿り着くと


「あ、ナナさん、お帰りなさい~お父さんから聞きましたよ?」


そう言ったのは、仕事仲間のタマコだった。

私はタマコに


「タマコ、ワトリさんから聞いたんだけど、料理下手って本当なの?」

そう言ってみると


「……う、は、はい……そうです……もう、お父さん、何でそんな事言っちゃうんですか……」


「じゃあ、事実なのね?」


「はい、そうですよ……ちなみに前よりかは上手くなったと思いますよ? まあ……私に料理をほとんどさせてくれないですけど……」


なんかだんだん声が小さくなっていく。触れてはいけない部分だったのかも知れなかった。

タマコと話していると、バルバさんがやって来た。


「みんな、おはよう、ナナ、きちんと来たようだな?」


「はい、来ました、あの……昨日、良い物をやると言っていましたけど、一体なんですか?」


「ああ、それは……これだな」


そう言ってバルバは、大き目のショルダーバッグを見せてきた。


「これは、魔法鞄と言ってな、魔力が込められた鞄で、この鞄の中に色々と入れられるぞ、まあ鞄の開き口の大きさまでの物でしか、中に入れる事は出来ないがな?、では、受け取ってくれ」


そうワトリさんが言ったので、私はその魔法鞄を受け取る。

私が受け取ると、魔法鞄が縮小していき、手のひらサイズとなってしまった。


「あの、これは?」


「ああ、ちょっとまて、私が所有者の登録を行うからな? その魔法鞄を手に持ったまま、私の手を握ってくれ」


バルバさんがそう言うので、バルバさんにそう言われるまま手を握る。手を握った後、バルバさんが呪文らしき言葉を言うと、私の手の中に何か入ったような感覚がした。


「よし、術式完了だ、ナナ、手を見てみろ」


バルバさんにそう言われて手を見てみると、右手の手のひらに小さい星型の模様が浮かび上がっていた。

一体なんだろうか? この星型の模様は?


「これは一体?」


「ナナの体の中に魔法鞄を埋め込んだんだ、使い方を教えるな? その星型の小さな模様に左手の人差し


指でなぞる様に触った後、魔法鞄と念じてみてくれ」

バルバさんがそう言うので、言われたとおりにしてみると、私の右手から、さっきと同じサイズの魔法鞄が出現して、右手の星模様が消えていた。


「上手く出せたな? 戻すときは星模様があった場所に、左手の人差し指で「戻れ」と念じると戻る仕様にしといたぞ」


そう言われたので、言われたとおりにやってみると、魔法鞄が縮小していって、消滅。

右手にさっきと同じ、小さい星模様が浮かび上がっていた。


「とまあ、使い方はこんな感じだな? なかなか便利だと思うんだが……気に入ってくれたか?」


そう言われて考える。確かに……この魔法鞄は便利かも知れない。何か入れる時、魔法鞄に入れる。縮小させる。持ち運べる。しかも盗まれる心配なし……そう考えると、便利だと思ったので


「はい、ありがとうございます」


「いいなあ~ナナさん、それって結構高い品の魔法アイテムだと思いますよ~? バルバさん? 一体いくらしたんです、それ?」


「そうだな……確か、金貨5枚程度だったかな? 確かに……結構高い品だったかもなあ……まあ、いいか。 それじゃあ二人とも、今日の仕事にとりかかってくれないか? タマコとナナは、いつもと同じ作業だから、よろしくな?」


「あ、はい、解りました? ではナナさん? 頑張りましょうか?」


「そうね」


「あの……出来ればいいんですけど……フード外してくれないですかね? 私もその方がいいと思うんですけど……?」

タマコがそう言うので、ここなら問題はないかな……と思ったので

私は着ているフードを外す。


「これでいいかな? タマコ」


「あ、はい、じゃあ、お仕事をやりましょうか」


「ええ」

そう言って私は、今日のお仕事をする事にしたのでした。

うん、バルバさんから良い物をもらったかな? けど……最初に何を入れよう……? とか、そんな事を思っていたのであった。

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