表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

From the Past, To the Future

オトウト、というモノ

作者: peridoty

 この仕事がいかに楽しいか、お前の骨の髄まで分からせてやるよ。

 そう思っていた。毒気を抜かれたのは俺の方らしい。


 親っさんの話を聞くだけで、世間をなあんにも知らねぇ、可愛い仔猫が来たもんだと思った。まるで出来立ての機械のように、データも経験も真っ白で。

-可愛いやつじゃねえか。

 閉じていた口角が徐々に上がっていく。のっぽの男型アンドロイドは、無邪気な笑顔で手を差し出した。

 ここがどんなところか、そして自分が何をされたのか分かっていないらしい。


 どうなってもいいんだな。

 そう確認の意を込めてにやあっと笑う。そいつは一歩身を引いたが、差し出す手は変わらなかった。

 本当に馬鹿な奴だ。


 そういう俺の方こそ、ここまで落ちぶれるとは思わなかった。同じ釜の飯を食った、とでも言おうか。どんな言葉を囁いても、アイツには届かねえ。

 あのな、「愛してる」って言葉は、色恋沙汰だけに使うもんじゃねえって、何度言ったらわかんだよ。家族にだって使うだろうがよ。

 愛してるぜ、弟よ、って、言ってるじゃねえか。ああ!?何寒がってんだよ、ジュノー。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ