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飛び込み! 人生諦めた・・・。
この小説は、事実を元にしたフィクションです。
「死にたい。」
この言葉を口にしたのは何度目だろう。今まで実行することは出来なかった。けど今になって思う。やっぱりあの時死んでおけば良かった・・・。少しでも希望を持ちたかった。もう少し頑張れると思った。それでもオレは何も変わらなかった。
「まもなく、1番線を電車が通過します」
今は違う。わかったんだ。もうこれ以上この世界で生きていても無駄だと気づいた。オレなんかこの世に必要無い。生きていても邪魔になるだけ。それに気づいた。
「白線の内側までお下がりください」
もう、これで終わりだ。
「ちょっと君!」「危ない!」
周りの制止の声が聞こえたが、もう遅い。オレは新しい世界へと、一歩ずつ踏み出した。