14話:待ち合わせの10分後
待ち合わせの5分前、俺は待ち合わせの駅に着いた。 俺はカバンから携帯を取り出し、適当にいじる。
それからどのくらいたっただろうか 5分、いやそれ以上たってるかもしれない。
俺は携帯で時間を確認する。 7時10分
待ち合わせから10分の遅刻だ…まぁこのくらいなら良くある事。 前は2時間も遅れたのに謝りもせず、その事で1週間口もきかなかった。
それでも不安になり、辺りを見渡す。
――――――――!?
俺の目線の先………… そこにはもう会わないと思っていた、会えないと思っていた人が・・・
「・・・綾・・・?」
その声は言葉にもならないくらい小さい。
「・・・翼」
彼女もこっちに気が付く。
「おっまたせ~、いやぁ着て行く服に迷ってさぁ」
後ろからみやびが俺に抱きつく。 俺がみやびにとって一番はち合わせたらいけない人と再会したとも知らずに・・・
・ ・ ・
「誰?」
みやびは俺の前に立っている彼女の事を尋ねる。
「綾・・・ 前に話した元カノ」
俺は綾とは目を合わせずに答える。
「あぁ! でも翼の元カノがあの田崎綾だったとは知らなかったな」
・ ・ ・
「どうしたの?」
みやびが俺の顔をのぞく。
「翼… 新藤君から学校やめたって聞いたけど何で? それにその人誰?」
綾は涙ぐんでいる。
「翼にとって私は過去の人なんだね、私は・・・私はずっと翼の事を思ってたのに・・・」
違うんだ・・・ いや、違わない。 俺にとって綾は、もう・・・ もう過去の人になっていた。
そうじゃないとみやびとも付き合えない。 でも俺は綾の事を忘れないといけなかった。 忘れないと生きては行けなかった。 好きなのに、好きすぎてこんなに苦しむなんて・・・
「もういい、翼なんて・・・翼なんか・・・ だいっ・・・・・・」
綾は涙を拭き、車道に飛び出す。
「危ない!!!」
――――――――ブーーーーーーッ
物語の設定が一部変更になったところがあります。(7話、8話)




